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体のことを忘れてしまうので

1週間ほど断続的に胃が痛むので病院へ行く。かかりつけの病院はこまかく診療時間を区切って診療しているので、発熱していない患者は2時間のあいだにぎゅっと集められる。

感染防止のために診療時間を区切った結果、待合の椅子はなかなかの密度になっていて、どちらがより感染を防止できるのかはよくわからない。でも、こういう光景をいろいろな場所で見るような気もする。

不調の内容について話しているなかで、他に症状はありませんかと聞かれた。目眩があると伝えると、お腹や頭が痛かったりするとき、体は血圧を下げる仕組みになっていて、その結果貧血のような症状が出ることがある、と聞いてびっくりした。

わたしは血圧が上が96でわりと低めなのだが、もともと低い血圧が体の痛みによってさらに下がって目眩ー先生はそれは目眩ではなく貧血ですと言っていたーが引き起こされているようだった。

なるほど…と思いつつ、いまいち体に関する興味と記憶が希薄なので、のちに受診するころには忘れてしまう気がする(のでここに書いている)。胃痛についても、先生から「ときどきこういう症状がありますよね」と言われるまですっかり忘れていた。自分のことなのに記憶にとどまらないのだ。

痛いことには敏感なので、痛いときはずいぶん苦しむし、痛みをやわらげるために試行錯誤するのに、しばらくすると体が二の次になってしまう。体が資本なのに、体がのぞむように大切にしてやれないのは本当に困ったものだと思う。いまもお腹と背中が痛い。

追記:
これを書いたあと痛みが増したので、さすがに忘れるということはなさそうだ。体に申し訳ない。

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