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なんとなく心にしっくりこないとき

何をしても、どこへ行っても、なんとなく心にしっくりこない。そんなことがときどきある。これには段階があって、もやもやしているなあと思ったら早めに外へ出て、カフェなり、海なり、山なりへ行く。そうすると毛穴から汗が噴き出すように、自分のいる環境と心のあいだで循環が始まって、澱のようにたまった心の底の水が澄んだ水へとなっていくような感覚がある。

これがもう少し進むと、冒頭の「何をしても、どこへ行っても、なんとなく心にしっくりこない」ということが起こる。好きなカフェへ行っても、知らない土地へ行っても、心はつっぱったままなのだ。おいしいものが食べたいの?と、カレーライスやラーメン、温野菜や焼き鳥などあれこれ試してみても、「おいしいねえ」とにこにこしたあとまたすぐに心がつっぱってしまう。心は小さな子のようにまっすぐで、ごまかしがきかない。そんなふうに感じる。

そうなったら棚卸しをしなければならない。心は頭に腰をすえて語り合ってほしいのだ(頭に腰はあるのだろうか)。もやもやしている原因はいくつかあるはずで、話すべきことが話せないこと、やりたいことができていないこと、疲れていること、不安なこと、他にも思いもよらないことがぽんと出てきてしまうかもしれない。

ここ最近もやもやしていることの理由はわかっている。それは自分の力ではなんともしがたいことも。劇的に解決したい、けれど劇的に解決してはいけないと思い直す。じゃあどうしたらいいのか、それを考えながらまた散歩に出ようと思う。

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