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柊のしごと・かんがえごと

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展示や仕事、日々の生活のなかで考えていることを書き留めておくためのマガジンです。
運営しているクリエイター

#イラストレーター

時間と距離をはるかに超えて想像力は飛翔する

Twitterにもすこし書いたのだけど、さまざまな土地へ行って展示をし、しばらく滞在しながら過…

柊有花
2年前
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2020年のこと

昨日はお仕事についてまとめましたが、今日は少し別の話を。 わたしが恐れおののいていた孤独…

柊有花
3年前
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「絵の仕事をしたいのですが」というお手紙

明日からすこし遠出して、打ち合わせ。移動の楽しみはあるけれど、朝起きれるかが心配でいまか…

柊有花
3年前
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中国のファッション誌『little thing』のインタビュー記事がWeb公開されました

中国のファッション誌『Little Thing』のWeb上にインタビューが掲載されました。日本でいう…

柊有花
3年前
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暮らす場所のこと

制作のために取り入れた機械が非常に音が大きく、振動もするので、集合住宅で作業するにあたっ…

柊有花
3年前
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160万年から見た自分の人生は、あの彗星よりもはかない

160万年前の人間を見て、1万2000年前の祈りの造形を見た。自分の制作のテーマとして「祈り」が…

柊有花
3年前
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誰かへの悲しみによせて

電車に乗っているときに、ふとある訃報の記事を見た。順風満帆に見えていても、そのひとが抱えている葛藤はずっとわからないままなのだろう。あとになって想像をめぐらせることしかできない。 すべて終わってしまったあとでなんの関わりのないわたしが想像をめぐらせても、そこにはただのっぺりと悲しみが広がっていくだけだ。 わたし自身、閉塞感と不安感をかかえながらなんとなく暮らしている。悲しい出来事が続いていると、詩や短歌の本を開きたくなる。栄養のつまった言葉がほしくてたまらなくなるのだ。

お金や数の論理のなかでも自分を信じるために

ふんふん、と誰かの話を聞いて別れたあと、炎のような怒りがわいてくることがある。 何年も前…

柊有花
3年前
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さえないわたしは星野源になりたかった

年のはじめに一年の目標を書いた。3つあるうちのひとつが「星野源になる」という目標だった。 …

柊有花
3年前
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明るいときに頼りにしていたものは、暗くなったときに失われる

夕暮れから日が暮れきるまでのあいだ、川沿いを散歩している。昨日の雨で水たまりができている…

柊有花
3年前
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完璧を目指しているときには訪れなかったこと

仕事柄、自分で自分の絵を言葉で説明することがあるのだけど、言葉にできることのほかに絵に宿…

柊有花
3年前
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「みえる」「みえない」とはなにか

友人の子が、部屋の誰もいないところを見ながら飼っていたねこの名前を呼んでいたという話を聞…

柊有花
3年前
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夢で「いま」を知る

ときどき夢を見る。 その内容は本当にさまざまだが、ときどきはっとするような夢がある。夢の…

柊有花
3年前
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ヴァージニア・ウルフの海で

本には読むタイミングというものがある、と思う。どんなに気になった本でも、いざ手元にやってきたときに「この本を読むのにもっとふさわしい気分のときがあるはず」と本棚にしまって、何年もたっているようなことがときどきある。 ヴァージニア・ウルフは自分にとってそんな作家だ。『灯台にて』が気になって気になって手に入れたのだけど、しばらく本棚で寝かし、挙句の果てには途中まで読み進めてまた本棚に戻してしまう。読んでいるうちに心が変化していくことに嘘をつけないような気持ちになってしまうのだ。