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柊のしごと・かんがえごと

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展示や仕事、日々の生活のなかで考えていることを書き留めておくためのマガジンです。
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2020年7月の記事一覧

繭はほぐれて発光する

今日は朝から机にかじりついて仕事。 時間が必要なタイプの仕事なので、無になって取り組むけ…

柊有花
3年前
20

「好き」は自分が思うよりニッチだ

気になることがある。 「この短歌が、この文章が、この絵がエモい」と言っても夫に伝わらない…

柊有花
3年前
34

160万年から見た自分の人生は、あの彗星よりもはかない

160万年前の人間を見て、1万2000年前の祈りの造形を見た。自分の制作のテーマとして「祈り」が…

柊有花
3年前
17

誰かへの悲しみによせて

電車に乗っているときに、ふとある訃報の記事を見た。順風満帆に見えていても、そのひとが抱え…

柊有花
3年前
79

お金や数の論理のなかでも自分を信じるために

ふんふん、と誰かの話を聞いて別れたあと、炎のような怒りがわいてくることがある。 何年も前…

柊有花
3年前
22

さえないわたしは星野源になりたかった

年のはじめに一年の目標を書いた。3つあるうちのひとつが「星野源になる」という目標だった。 …

柊有花
3年前
47

明るいときに頼りにしていたものは、暗くなったときに失われる

夕暮れから日が暮れきるまでのあいだ、川沿いを散歩している。昨日の雨で水たまりができているのを避けながら歩いているうちに、だんだん暗くなってくる。 視覚の代わりに他の感覚が研ぎ澄まされていくのを感じながらふと、本来、昼と夜はそれぞれ一日の半分を構成しているのに、昼のことばかり考えて夜のことをおろそかにしている、と思った。 昼=視覚の時間、夜=聴覚や触覚など視覚以外の感覚の時間である。でもいまのわたしの生活は眠る直前まで明るく照らされ、明るい光で構成されたコンテンツを楽しみ、

完璧を目指しているときには訪れなかったこと

仕事柄、自分で自分の絵を言葉で説明することがあるのだけど、言葉にできることのほかに絵に宿…

柊有花
3年前
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「みえる」「みえない」とはなにか

友人の子が、部屋の誰もいないところを見ながら飼っていたねこの名前を呼んでいたという話を聞…

柊有花
3年前
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