マガジンのカバー画像

柊のしごと・かんがえごと

197
展示や仕事、日々の生活のなかで考えていることを書き留めておくためのマガジンです。
運営しているクリエイター

2019年11月の記事一覧

塗り絵を贈る、ワークショップを行います

ずいぶん寒くなりましたね。 今日は、東京で行う今年最後のイベントのおしらせです。 『冬の…

柊有花
4年前
10

孤独は2つの魔法になる

孤独なとき、考える。喜びのてざわりをどうすればひととシェアできるのか。 孤独なとき、考え…

柊有花
4年前
9

アネモネになる

花束の絵を描いている。 アネモネ、金魚草、バラ、オリーブ、ユーカリ、花束になるにはひとつ…

柊有花
4年前
10

生還

今年も無事に誕生日を迎えられそうです。 10年以上前から書いていた文章を読み直す機会があっ…

柊有花
4年前
12

白昼夢のテイク・オフ

本は導かれて誰かの手に届く。本は文字のなかに、本という形のなかに音楽をたたえ、絵本は言葉…

柊有花
4年前
10

耳で聞く物語

00:00 | 00:00

ZINE『Letters』に収めた、2010年の文章です。

柊有花
4年前
5

湯に入る

会いたいと思うのはたいてい夜のことなので、いったん眠ると忘れてしまう。なみなみと湯をはった浴槽に身を沈めていきながら、湯があふれるかあふれないかのところで耳をじっとすませている。 偶然を装ってほんの少し身体を深く沈めた途端、湯があふれてくる。一度あふれてしまえば、どんなに湯が流れてしまっても気にならない。湯は音になってとめどなく流れてゆく。 風呂は熱いのが良い。 上がったあとは、いくつかつまらないことをする。そして手足が冷えたころに布団に入る。一人だったり二人だったりす

「意味」と「イメージ」をひとつの言葉に内包する

花という言葉は、「花」をさす。花という文字は、花という存在の象徴。そんな話をした。言葉の…

柊有花
4年前
20

言葉を獲得する

「一日野づらや川辺や林の中を歩き回り、いたるところでイメージを採集する。そして、日が落ち…

柊有花
4年前
41

戦い方はひとそれぞれあっていい

ひとに会う予定が多いと、ゆっくり文章を書く時間がとれない。が、今はひとに会って話を聞きた…

柊有花
4年前
16

愛は等価交換できない

高橋源一郎×東浩紀「平成のおわり、文学のおわり # 2 」を見た。言葉の取り扱いについて常…

柊有花
4年前
38

触れられて、わたしたちはめざめる

「いまを生きる」ということを考えるとき、切り離して考えられないのは自分自身の肉体のこと…

柊有花
4年前
13

それでも、踏み出す方がいい

ここしばらく、自分の軸について考えさせられるできごとが続いて、頭がいっぱいになっていた。…

柊有花
4年前
101

予感めいている

予感めいている 秋の、つんと抜けるような空 胸の奥までひといきで貫くような太陽の光 低くうなるベース音 陽を受けて散らしたあと、前髪の毛先に残る希望のつぶて 来なければよいと思った今日は来て、光あふれる明日につながる、慈悲は、ある、おそらく。 満員電車で押されても、仕事を辞めても、いとしいひとを失っても、わたしたちの尊厳は変わらずここにある アイデンティティと名づける前からある、手の中に握って生まれてきたものを思い出しながら わたしの代わりはいくらでもいるけれど わた