洗濯物を干すだけのこと

こんにちは。まえゆかです。

25日のコルクラボの定例で、「つまらないことを発信し続けること」というのがあって、今までnoteを書くのに結構エネルギーを使っていたけれど、つまらないことをとりあえず書いてみるというのも面白いかなと思って挑戦。

毎度のことながら、新しいことを年末に始めたくなるタイプ。笑
noteをちゃんと書き始めたのも、去年も12月30日だった。

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今朝、洗濯物を干しながらふと思い出したのが昨日の会話。

昨日、4人で女子会をした。
そのうち2人が上肢欠損と言って、腕の一部が先天的にない状態で生まれてきている子たちで。
だからと言って何が違うというわけではないのだけれど、そのうちの1人が筋電義手というものをつけていて。

筋電義手ついては私も全然詳しくないんだけど、筋肉に発生する電気を感知して動く義手のこと。
手を開いたり閉じたりできるし、プログラムに組み込まれた信号をスマートフォンから送るとピースをしたり複雑な形の指の動きをすることもできる。

使い始めたことはSNSで知っていたけど、直接見たのは初めてだった。
使ってみてどうかを聞くと、

「洗濯物を干すのが超ラク!!」

と。

え? 洗濯物?

と正直私は思ったんだけど、もう一人の上肢欠損の子が「ウソ!!」と驚いていて。

そんなに驚くものなの?? と思ったら、片手がないと洗濯物ってものすごく干しにくいんだと説明をしてくれた。

私たちにとって洗濯物を干す動作って特に意識もしないでできちゃうなんてことない動作。
だけど、この動作、両手が使えないと結構難しい。

試しに片手で干してみてもらったらわかると思うんだけど、洗濯物を干すという動作は、

①片手でピンチをつまむ
②もう片方の手で洗濯物を持つ
③片手で開いているピンチの方に洗濯物を近づける
④ピンチの間に洗濯物が入ったらピンチを話して留める

という動作。

でも彼女たちは②の洗濯物を持つ、ところがまず難しい。
そして、欠損している方の腕の長さは手がある方よりも短いので、③のピンチの方に洗濯物を近づけることもできない。

だから彼女たちは、欠損している片腕の上に洗濯物の端の方を乗せて、洗濯ハンガーの洗濯ばさみのを無理やり手元に引っ張りながら挟むらしいのだ。

だから、しょっちゅう洗濯ハンガーの洗濯ばさみが壊れるらしい。

さらに、届きやすいところ、つけやすいところにとりあえず挟むというやり方だから、片側だけ異様に長くなってしまったり、洗濯ハンガー全体が傾いていたり、洗濯ハンガーにぶら下がった洗濯物があっちこっち向いている、という状態になるらしく、二人そろって綺麗に干すことができないと話していた。

「手があるってラクなんだと気づいた」

という彼女の言葉が、なんだかとっても新鮮だった。

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そんな話を思い出しながら洗濯物を干していたけれど、だからと言って今日の洗濯物が「ラクだ」とは思えなくって、家事があんまり好きじゃない私にとってはただ面倒くさいだけだった。

全部を干し終えてみたら、見事に片側に傾いていた。

今まで意識したこともなかったかもしれない。

あんまり考えたこなかったけど、私は綺麗に干すの、苦手かも。



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