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#車いすラグビー豆知識 まとめ ①〜㉛(10/18追記!)

Twitterで車いすラグビーの豆知識を書いているのでこちらにもまとめます!

"豆知識"と言いつつだいぶマニアックですが…笑

また追加したら適宜追記します!

【車いすラグビー豆知識①ボール】 
車いすラグビーは「ラグビー」と呼ばれますが、ボールは楕円ではなく球。バレーボールの5号球と同じサイズですが車いすラグビー専用球。選手は手にも障害があるため、滑りにくい素材で作られています。
写真はサインボール(宝物)

【車いすラグビー豆知識②競技用車いす】
ハイポインターの使うオフェンス用はスピーディーに動きやすくブロックされにくい丸いフォルム。ローポインターのディフェンス用はブロックするためのバンパーがついているのが特徴。ニュージーランド、アメリカ、ドイツ製で日本製はありません。

爆笑しているのが私。笑
私が乗ってるのがオフェンス用。右に見切れているのがディフェンス用。

【車いすラグビー豆知識③メンバー】 
タックルのある激しい競技ですが実は男女混合競技。今回の日本チームには女性選手がいませんが、イギリスとオーストラリアに女性メンバーがエントリーしています。チームの合計得点を8.5点にできます。

【車いすラグビー豆知識④ポイント制】選手は障害の程度に応じて0.5~3.5にクラス分けされています。コート上の選手の合計点が8.0点以内になるように組まなければいけません。女性が1名加わると合計点に+0.5点して良いことになるため女性選手の動きも非常に重要になります。

【車いすラグビー豆知識⑤チーム編成】
車いすラグビーは4対4。ベンチ入りは12人。交代は8.0点(8.5点)以内の組み合わせなら何回でもできます。よくあるのは、
3-2-2-1→バランスライン
3-3-1-1→ハイローライン
とか言われたり。3-3-1.5-0.5とかもある!
選手の車いすにポイント数を表記する大会もあります。今回もあるかな?そしたらわかりやすいかも!

【車いすラグビー豆知識⑥試合時間】
試合は8分×4ピリオド。1・2と3・4ピリオド間の休憩は3分。2・3ピリオド間は10分のハーフタイム。プレーが止まるごとにタイマーも止まるので試合時間は約1時間2~30分。試合開始の30分前くらいに選手入場するのでNZのハカを観るなら早めに会場へ!

【車いすラグビー豆知識⑦タイムアウト】
各チームのベンチから出せるタイムアウトは2回。選手自身がプレー中に出せるタイムアウトが4回。このタイムアウトの使いどころが試合展開を大きく変える。タイムアウトを早く使い切らせた方のチームはディフェンスが良いチームと言える。
タイムアウトを取るときは選手は審判に対して手で「T」のサインをするよ。切迫した状況でもギリギリのところで冷静にタイムアウトを取る選手にしびれます。笑

【車いすラグビー豆知識⑧ドリブルとパス】 
車いすラグビーは「時間」がとっても大事。10秒に1回ドリブルをするか誰かにパスしないといけない。相手に周囲を囲まれてパスもドリブルもできなかったりインバウンドでディフェンスされてボールを入れられない時も。ターンオーバーになる。

【車いすラグビー豆知識⑨12秒ルール】
オフェンス側は12秒以内にハーフラインを超えないといけません。12秒を超えそうな時には選手がタイムアウトを取ると12秒ルールはなしになり、自陣ボールでコートサイドから再開します。タイムアウトをとれない場合はターンオーバーになります。

【車いすラグビー豆知識⑩40秒ルール】
オフェンス側は40秒以内にトライラインを超えないといけない。コートサイドのショットクロックという40秒計で確認。試合の残り時間を考えながら選手はプレーをするので一気にトライラインを越えないで時間を使ってからトライすることもある。
15秒を切ったときにタイムアウトを取ると、15秒まで回復した状態で再開するので、最大55秒使うことができる。

【車いすラグビー豆知識⑫トライの決め方】
ゴールを決めることをトライという。コートサイドのトライポスト間のラインをボールを保持した状態で通過すると1点。車いすの大きいタイヤとその前についている小さい前輪の内2つが越えればOK。後方の転倒防止のキャスターはカウントに入らない。

【車いすラグビー豆知識⑬パンク】
試合中頻繁にパンク。選手は審判にイクウィップメントのサインを示すとプレーが止まり、1分間の修理タイムとなる。1分で直せない場合は交代。数秒でタイヤ交換してしまう素早さは見所の1つ。ベンチではパンクしたタイヤをその場でメカニックが直す。
「イクウィップメント」のサインは両手を自分の肩の上に置く。このサインを出すタイミングも重要。ボールを持っているチームのインバウンドから再開するので、自分のチームがいい感じのプレーの時はパンクしていても止めないこともあります。サインを出すタイミングも戦術の一つ。

【車いすラグビー豆知識⑭危険なタックル】
見所の1つでもあるタックル。大きいタイヤの車軸より後ろからタックルすると転倒リスクが高いためファール「スピニング」となる。タックルした選手はペナルティボックスへ。1分間または相手チームが1点入れるまで戻れない。スピニングの審判のジェスチャーは両手をグーにして腕を伸ばし、右から左に流れるように腕を動かす。これをしたらタックルした側のファールです。

【車いすラグビー豆知識⑮1mバイオレーション】
タイヤ交換をしている時やインバウンドする時、1m以内に近づいてはいけないというルールがある。インバウンダーが投げる時に相手選手が近くに居たらタックルして敢えて近づけることで相手のファールを誘う、という作戦もある。

【車いすラグビー豆知識⑯インバウンダーコール】
インバウンドとかコート外からボールを入れること、スローインと同じ。投げるのは誰でもいいけど手を挙げて「インバウンドする!」と審判に宣言して指名されるとその人がやらないといけない。これは戦術として大事でインバウンダーは投げてからコートに入るからスピーディーに攻撃に参加できない。相手のハイポインターを先にブロックして動けない状態にして、その人にインバウンダーコールをさせることで相手の攻撃のスピードを抑えることができる。

【車いすラグビー豆知識⑰イリーガルユーズオブハンズ】
ボール以外には触れてはいけないよってルール🙅‍♀️ボールを奪う時にありがち。他にもタックルされて倒れる時に相手選手を触ってしまって取られる。これは倒された方がファールになるパターン。

【車いすラグビー豆知識⑱バックコート】
いったんハーフラインを超えたボールを自陣コートに戻すことはできない。うっかりパスはほとんどなくて、ハーフライン上で選手に真正面からタックルをして、ボールを持つ選手を自陣コートに戻すことでファールを取るという戦術がある。

【車いすラグビー豆知識⑲リービングザコート】
選手はコートから出てはいけないルール。ラインの近くの選手にタックルして外にはじき出すこ早く自陣の攻撃に移りたい時に、相手がトライしそうなところで敢えて自分からコートを出たりとでファールを取る。そうするとペナルティートライで相手に1点が入り、ボールの所有権が移る。ただ相手にトライする意思がないと判断されると選手はペナルティボックスに入ることになる。タイミングが大事。

【車いすラグビー豆知識⑳ペナルティトライ】
トライを防ぐために行った危険なファールや身体を触ってしまったり、コートを自ら離れたり、相手がトライする時にファールした場合、相手に1点が入る。トライの場面でない場合は、選手がペナルティを受ける。

【車いすラグビー豆知識㉑ペナルティボックス】
ファールをした選手は自陣ベンチの向かい側にあるペナルティボックスに1分または相手が1点入れるまで入る。1分経つ前にピリオドが終わった場合、その選手はベンチに戻れず、次のピリオドが始まるまでそこにいる。お仕置き部屋。

【車いすラグビー豆知識㉒タックル】
見どころのタックル。慣れてないと見逃すことも。注目は、選手がボールを投げようとする時とキャッチする時。どちらもタイヤから手が離れるのでタックルで弾かれたりキャッチミスする可能性が高くなる。他にも、選手がコートのライン上にいる時もあるよ!

【車いすラグビー豆知識㉓ティップオフ】
第1ピリオドの試合開始時には、ジャンプボールのような体制でティップオフからスタート。その時ボールを持たなかった方が第2ピリオド開始時のボールの所有権を持つ。(※豆知識㉔参照)

【車いすラグビー豆知識㉔ヘルドボール】
ボールを両者が持っている状態になっていると判断されると「ヘルドボール」になる。そうすると、TOのテーブルに表示される→の方向に攻撃するチームの所有となってコートサイドから再開する。→は交互に動くので、次のピリオドの開始時点は→の向いている方向に攻撃するチームがボールを持つ。
ヘルドボールのサインは、審判が両手の親指を立てる(グッドのポーズ)。ヘルドボールを狙ってボールを触りにいって、うっかり相手に身体に触ってイリーガルユーズオブハンズを取られることも多い。

【車いすラグビー豆知識㉕コンタクトビフォアホイッスル】
タックルをしていいのはプレー中のみ。笛のなる前の状態でコンタクトした場合、1回目は注意となる。2回目からはファールでペナルティボックスに入る。

【車いすラグビー豆知識㉖キーエリア】
トライポスト前のコートの色が違う部分をキーエリアという。ここを守るためにゴール前に4選手がずらりと並んだ守備体制をとることをキーディフェンスという。 

【車いすラグビー豆知識㉗4インザキー】
キーエリアには同じチームの選手が3人までしか入れないことになっているので、4人目が入ってしまった場合はその選手がペナルティボックスに入る。選手間の連携で巧みに出入りをするところも見所。 

【車いすラグビー豆知識㉘霧吹きと扇風機】
選手の多くが頸椎損傷など手足に麻痺がある。麻痺をしている部分は汗をかけないため、霧吹きや扇風機、アイシングなどをして激しい運動をしながら体温が上がりすぎないように調整をしている。車いすラグビーの会場は通常よりも空調が強いことが多いので寒がりの人は上着があったほうがいいよ。 

【車いすラグビー豆知識㉙グローブと松脂】
手に麻痺があるため、ボールを保持しやすくするために滑り止めのついたグローブを装着し、取れないように手首をテーピングで止める。選手によってはその上から松脂をつけて、ボールがくっつくようにする。ベンチに段ボールにビニールを貼ったものがあれば、手を入れて松脂のスプレーをするためのもの。
かなりべたつくので掃除もちょっと大変。大会や合宿ではお掃除ボランティアという形で協力することができる!

【車いすラグビー豆知識㉚すぐには点を入れない】
トライに一直線!ではないプレーもよくあって、初めてみると「あれー?」となる。車いすラグビーはトライしたらすぐにディフェンスに回らなければいけないので、トライの前に次のディフェンスの体制が整っているかを確認したり、40秒フルで使って攻撃するためにこういったプレーになる。 

【車いすラグビー豆知識㉛ローポインターの動き】
ディフェンスが中心。障害が重くハイポインターのスピードに後ろから追いつくことは難しいため先読みして進路をふさいだりブロックする。ローポインターの選手がハイポインターの選手を抑えている場合、その選手の守備力がめちゃくちゃ高い。


余談ですが、車いすバスケのなかのひとから光栄なことも行っていただきました。

パラスポーツ界の増田明美さんになれるよう精進します。笑

今日の夜から観戦だー!!楽しみ!!

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