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【毎日125】松たか子さんのレッドカーペットの『総絞りの訪問着』に思う。

こんにちは、優花です。私は精神障害を併発していて、毒親サバイバーの経営者です。毎日楽しく、幸せに生きています。


さて、今日はアカデミー賞のレッドカーペットでの松たか子さんの衣装について見てみます。

高麗屋のご息女の松たか子さんは、着物も帯も『四つ花菱の家紋』入り。総絞りの訪問着です。

ちなみに総絞りは『振袖なら第一礼装になるが、訪問着では訪問着といえども洒落着(カジュアル)になる』とは言われています。

しかし、ここはレッドカーペット。結婚式でもなければ、儀式でもありません。

総絞りの訪問着のとっても似合う、場なのではないでしょうか?

(そもそも、なぜ『総絞り』が振袖ならば第一礼装で、訪問着ならば洒落着になるのか、という話は、それだけで本一冊書けそうですので、割愛しますね)

あ・・そうです、私、着物も大好きです。

日本人ですし、自国の文化・歴史が大好きですし、愛しています。自分のアイデンティティ形成の一助にもなっていますしね。

ですので、このレッドカーペットに着物で臨まれたということは、とても意味のあることだと思います。

しかも、上記のツイートの画像は『各国のエルサが一堂に集った』場面ですから、『日本のエルサ』として、非常にわかりやすく、主張していたとも思います。

裏を返せば、『存在感があった』ということですね。

日本人としての存在感、梨園の息女としての存在感、芸に生きる人間としての存在感。

『地味』ってご意見もあるようですが、写真ではなく、現物を見た方は、感嘆のため息が出ると思いますよ。

総絞りに金糸の刺繍は、なんだかんだで、迫力がありますから・・ただの絹布では無い感といいますか、人の手が掛かりすぎているだろう感・・

しかも、帯も同じ意匠なわけです。しかもその柄もモチーフが『家紋だ』なんて説明したら、海外のメディアやセレブなんてイチコロです。(海外は『家紋』が無い&憧れている家が多いですから・・しかも皇室のある国の人間ですし)

ちなみにですが、この帯、何度も公の場で締められています。ご自身の成人式でも締められていました。

つまりは、『特別な帯』ということですね。

『本当は高いお召し物』。そこに『日本らしさ』があるわけです。奥ゆかしさとかね。でも、確かに内向きでは先細るばかりです。

しかし、松たか子さんでしたら、お召し物のすべてを『カンバセーション・ピース』にして、場を驚きと尊敬と称賛で盛り上げ、日本の格も上げ、

「やっぱり、日本は大切にしなくては・・(歴史や伝統や文化・職人技という意味でも・・そして経済的にも)」

と海外メディアやセレブに思わせるくらいの衣装選びだったと思います。『パッと見て、わかりやすい衣装』は、別の方が着ればいいんです。

そして、このツイートからは、ヒントも読み取れます。

『日本らしい奥ゆかしさを、一言一句説明していけば、海外市場を再席巻することは可能だ』と。

『梨園の娘だから、あれが出来るんだと思うよ。伝統芸能に触れていて、世界からの目線も知っていて、たゆまぬ努力の上での芸』

本当に、そうです。

『長期間に渡り、厳しい玄人筋・贔屓筋からの目線に晒されて、公で失敗しながら、向上していく』

松たか子さんは、そんな厳しい世界で育った方です。

『一度の失敗で、人生終わり』とも言えがちな、この日本社会の中でも、より厳しい目が向けられる『伝統ある家』の人。

その重さは、いかほどばかりでしょうか。

ええ。私も現代日本人にしては着物は着る方ですが、梨園の方々は、桁違いですもの。

いつか、梨園の奥方が「新幹線の中で、着物に着替える」と仰っていたくらい、梨園の方々にとっては、着物は日常的なものなの、そして『必須』のものです。

もちろん、一般人と梨園の方では(玄人ですから)着る着物の方向性も、着付けの仕方も少々違います。ですが『着物を見る目』に関しては、やはり梨園の方々は圧倒的なのです。

ほんと、『門外漢は、100年ロムっとけ!』と言いたくなりますね!

ええ・・語気が荒くなりまして、失礼・・

ともあれ、松たか子さんの美しいレッドカーペットでのお姿を再掲して、今日は筆を置かせていただきます。


それではまた別のnoteでお会いしましょう!


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