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人生には、体験できないことの方が多いのだから

私の会社には、急ぎのお客様が結構な割合でいらっしゃいます。ちょっと面倒だったり、納期が近い案件が多いんです。そういう時こそ力を発揮できるという自覚もあるので、正しい姿です。
いつでも対応してくれるような信頼関係のある取引先を複数持っているからこそと、ここは自信の持てるところでも。

それでも問い合わせくださった時にはもうギリギリで、結構無理をしないと間に合わせられないような案件も多々。できる限り要望に応えられるよう、日々努力しています。急ぎの案件の納品の際には、直接制作物をイベント会場に搬入することも。通常の配送ルートでは間に合わないからって、諦めはしません。

以前、そんな案件がありました。

そのお客様との出会いは、ご紹介でした。
SNS界隈で大にぎわいで、あっという間に公式ツイッターのフォロワーが一万に達した、とあるスタートアップ企業。
ICOすれば世界から億単位のお金が集まる、そんな会社です。
すべては彼らの誠実な姿勢の賜物。私もファンでした。紹介された時は胸が踊りましたよね。まさか一緒に仕事ができるとは。

一緒に仕事をしてみて、彼らの徹底的にやり抜くところ、仕事が本当に好きであること、応援してくださる方々への深い感謝の思いを、実際に肌で感じました。外から見ていた時以上に「誠実である」としか言いようがないのが歯がゆいくらい誠実で、まだまだ若い20代前半の若者たち。

ノベルティ一つとってもこだわります。この時注文を受けたのは、東京を皮切りに、彼らが全国三箇所で開く感謝祭で配布されるもの。
どんな方々が集まるのか、クラスタを想像する。どんなものあれば使ってもらえるのか、喜んでもらえるのか。予算と数と、納期と。
いろいろ制限はあるけれど、彼らの思いを届けるものを作りたいと、私たちもかなり真剣。

こういう人たちと仕事がしたいのです、私は。
せっかくなら、思いのこもったものを市場に届けたいから。誰も好きじゃないものを、これ以上市場に生み出したくないから。

こういう人たちと出会いたくて、本を読み、人と会い、旅を続けています。
いつもいつも「場」に出て行くのは、気持ちもお金も時間も投資しないとならない、ちょっと大変なことかもしれません。
でも、やっぱり行動に勝るものはないんです。リスクを取って投資をしない限り、リターンはないのだから。

行動といっても、一つ一つは小さいもの。
気になったイベントには参加する。参加したら、気持ちよく運営されるようにさりげなく協力する。
本を読んでピンと来たら、著者に会いに行く。今は本が売りにくいせいもあって、出版したらイベントが開かれることが多いですから、会いに行きやすいです。
コミュニティに参加したら、主催者のお手伝いをする。自分にできる小さなことでいいんです。すべては、他者への想像力。

他者への想像力が持てたなら、市場で価値を持った人材になれると私は思っています。その「他者」が様々に集いあったのが市場だから。

人生では、どう考えても経験できないことの方が多いです。だからと言って、経験できなかったことは語れないのではもったいない。
それを疑似体験できるのが、本であり、人なんですよね。

たくさんの出会いを通して、自分の中にたくさんのストーリーを積み重ねて行きたい。それらをしっかり言語化して、伝えられる人。

それが、目指すところ。

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