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自分に優しくしたら起こったいいこと

私は疲れやすい。登山好きだからか活発なイメージを持たれるが、日常ではできることなら休めるだけ休みたいのが本音だ。

疲れの度合いは本人にしかわからないだろうけど、数時間でも都会に出たり、人に会ったりすると疲れる。気の合う人と話すのは大好きなのに、自宅に帰ったとたん床に寝転がって動けなくなるほどだ。

しかし、ここ数週間、体調がいい感じの日が続いている。なんというか、ヘトヘトに疲れず、朝から寝るまでわりと元気でいられる。

これは、私にとっては大きな進歩だ。毎日しっかり寝ているのに体がだるくてやる気も起こらず、お昼ご飯後に完全にバッテリー切れになり、無駄に時間だけが過ぎていくことがよくあった。だから、この身体も心もサクサクと動く感じがたまらない。

自分の調子の良し悪しを測るバロメーターになっているのが、3年以上前に発症した慢性蕁麻疹だ。一時期は薬を4種類飲んでも安定しなかったけど、今では夜に1種類の薬を1錠飲むだけで済んでいる。

私の場合、蕁麻疹の症状と食べ物は関係なく、ストレスが多いときに状態が悪くなるようだ(検査はしていないが、実験してみて体感した)。実際に、仕事の日よりも休みの日のほうがかゆくなりにくい傾向にある。

ピラティスのレッスンに関しては、人と接する仕事なので少なからず緊張感はある。特に東京に戻ってきたばかりで、ほぼ毎回新しいお客様と接するから気は使っていると思う。

執筆の仕事も新しい案件が始まり、試行錯誤している。ただ、以前よりも自分に過度なプレッシャーをかけず、仕事であっても「とにかく楽しむ」を意識してから、リラックスして取り組めるようになった。

私の内面や身体の感覚がするすると変わり始めたのは、自分に優しくするようになってからだ。

具体的には、あえて毎日の習慣を作らないようにしている。たとえば、以前は朝食前に必ず運動していたのを、「やりたくなったらやる」に変えた。運動するタイミングも時間も内容も、そのときの気分で決める。ほかにも料理がめんどくさかったら惣菜を買うとか、お腹が空いたら食べるとか、眠くなったら昼寝をする、など。

このように日常の小さなことから自分に優しくしてみた結果、毎日がシンプルに楽しくなった。仕事の日も、何の予定もない休みの日も、なぜか遠足前の子供のようにウキウキしている。今は家事もコンテンツ作りも、やらされている感や義務感はほとんどなく、むしろ無性にやりたくなる状況が続いている。

習慣を断ち切ったら、運動が続かないんじゃないかとか、仕事以外で文章を書かなくなるんじゃないかとか、少なからず不安はあった。

しかし、今でも週6日くらいトレーニングを続けている。しかも今までよりも楽しみながら。更新は遅れてしまったものの、noteの文章も毎日少しずつ書いている。

一般的には自分に厳しくする人のほうが、多くのことを成し遂げられるイメージがあるだろう。私もずっとそう信じてきた。ただ、逆説的かもしれないけど、自分に優しくすることで、人は行動的になる。なぜだろう?

自分に優しさを向けることで、身体のこわばりが取れ、心の抵抗が減る。よって、なんの抵抗もなく身体が自然と動き出すから、だと思う。

以前は習慣オタクな一面があったので、心に従って動くというのは、自分的には未知の挑戦だった。私の見た目はのほほんとしているので、アスリートのような気質があるのを知って、周りはかなり驚く。

だけど本来は、コアラのように寝るのが大好きで、トップ画像にある怠惰なカメのようにできるだけ楽をしたいし、ナマケモノのようにゆったりしたい人間だ。ときにはチーターのように素早く走りたくなるときもあるが、本質は変わっていない。

"ちゃんと"している誰かと比べず、自分が心地よく感じられる時間を増やしたことで、私が目指していた頑張らない生き方を少しずつ体現できている。



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