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『それぞれのパート奏でながら』歌詞全文

『それぞれのパート奏でながら』
編詞・作曲 :yu-ka/ 原詩:馬場 功

【1番】
思ったこと すぐ口にする
思い立ったらすぐ動く
皆が知らない ファンタジーへ
連れてゆくのさ

好きなこと 極められるから
一人ひとりが 持つ
オリジナルの楽器 腕が
上がっていくね
ありのままで そのままで
キラキラ輝くものがある

互いの音 大切にして
ハーモニー 奏でよう

【2番】
今日も 鍵が見当たらない
待ち合わせに 間に合わない
工夫重ね 前進したら
喜び 一塩

計算や文字の読み書きが
苦手なこともある
得意な人と手を繫げば
学び合い広がる

ありのままで そのままで
キラキラ輝くものがある
違う音 認め合う社会
ハッピー目指そう

【3番】
空気を読むこと 難しい
困った人と 思われるかな?
本当は「困っている人」
声を聞いてね

曖昧に注意されちゃうと
不安になるの
言葉 真摯に受けとるから
ストレートに伝えてね

ありのままで そのままで
キラキラ輝くものがある
本当の音 発したのなら
ハートで通じあえる

一緒に 夢を追いかけようよ
それぞれのパート 奏でながら

🎧音源はこちら

*Points!!
「近江八幡市精神障がい・発達障がい当事者・家族の会」馬場 功さんからいただいた原詩、またご本人講演時の手記をもとにつくらせていただきました。発達障害の啓発として、教員の方に聴いてほしい。合唱曲としてもみんなで歌える曲になったら……!そのようなご意向をもとに編詞・作曲♬

【1番】は、ASD(自閉スペクトラム症)の方、ADHD(注意欠如・多動性障害)の方のプラスと感じる部分を入れました。馬場さんがよく口にされる「ファンタジー」に深く共感しました。

アイディア力、創造性、一点に集中して成し遂げる力をもとにして、
新しいモノを作り出し、皆を新しく楽しい世界に連れていくことができる。発達特性をプラスに活かすことができる。
そのような想いを込めています。
 
また、一つの分野の知識に長けている(特にASDでしょうか)職人気質のような特性を、音楽に例えたいなと考えた時、楽器の研究を重ね、どんどん演奏の腕が上がっていかれる様子が目に浮かびました。好き・極められる分野は皆それぞれ。ということで、十人十色のイメージで、「一人ひとりが持つ オリジナルの楽器」としました。

こだわりが強い、世間話が苦手かもしれないけど、一方で、一つのことをとことん極められる。それって素敵じゃないかという、肯定のメッセージが、発達障害でない方にも伝わればと願って入れています。

その楽器の音色、一人ひとりの個性が響く(クラス中、こどもたち、また合唱部の皆さまの間で)ことで生まれる、素敵なハーモニーの広がりをイメージしてサビを作りました。また、「ありのままでそのままで輝く」馬場さんの想いの中で一番大切と感じた部分をサビにしました。(それぞれのサビ『○○の音』は、話し言葉の「ね」と掛け合わせています!という小さなこだわりwふふふ。)

【2番】は、LDの方の苦手さ(計算・書字・識字など)は、クラスの皆にとっても学びが深まる。
【3番】は、ASDにより空気が読むことが難しいことに関して、「困った人ではなく、本人が困っている」という馬場さんの強いメッセージを感じて、歌詞に込めました。そして、ストレートに、腹を割って思ったことを言いあえる関係は、発達障害以外の方にとっても絶対にプラスになる。その想いを込めて作りました。

 最後は、馬場さんの手記を読ませていただいたときに書かれていた詩に感銘を受けて、創りました。馬場さんが、持ち前のエネルギッシュさで、周りの方も巻き込みながら、大きなコンサートを実現されたこと。夢が叶うよう、毎日毎日まっすぐ出来ることを積み重ねられていること。
 障害があってもなくても、得意なことを活かし合って支え合えれば夢は叶う。そんな思いが多くの方に伝わるようにと、願っています✨

※告知※
馬場功さんが『それぞれのパート奏でながら』を独唱されます!
2019年9/29(日)「聞いてよ、精神障がいの僕たちの願い」 @滋賀県男女共同参画センター

*エッセイは投げ銭制です*ありがたく音楽活動に使わせていただきます!そして、(状況が落ち着いたら)チーズケーキをいただきながら、丁寧に言葉を紡いでいきます♪