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アラゴナイト

アラゴナイト。
この名前を聞いたことがある人はいったいどれぐらいいるだろうか。
ルビー、サファイヤ、ルチル、ムーンストーンといったメジャーな石に比べるとはるかに知名度という点では下に位置する石だと思うし、実際、ルチルとかトルマリン見たいな”バリバリーー!ビリビリ〜!”みたいな体感があるわけでもない。そしてパワーストーンショップとかにいくと1粒数百円、なんなら何十円とかで売っていることもあるくらいなので、これに”ときめく”という方は実はレアな方かもしれない。

ただ、だからアラゴナイトはなんの特色もなく、高価でもなく、地味なんですー!という感じかというと、決してそんな”価値レス”なことはなく、むしろ今の生きる現在人にこそ必要な石なのではないかとすら、私は個人的には思っていたりもして。

この石、アラゴナイトはまったり感、ほっこり感をとても強く感じさせてくれる石である。そのため、仕事に疲れていたり、緊張していたり、目標・目的・締め切り等に追われていたり・・・そんな”the現在人の生活”を送っている人には特におすすめの”theほっこりストーン”であり、また、”心の拠り所”や”居場所”がないなど、自分の軸とかホームのようなものをあまり感じない人にも激しくお勧めできる石でもある。

暖炉を囲んでみんなで団欒。
キャンプファイヤとか焚き火を囲んでまったりする時間。

なんだかそういう”癒しのひととき”のバイブレーションをギュッと詰め込んだかのような石は、石の世界広し!といえどおそらくはこの石しかないのではないだろうか。

生活には”目立たないけれど、癒しを提供してくれるもの、ほっこり感を演出してくれるもの”があると思う。

メインにはならないけれど、バランスと色味を整えてくれるお弁当の卵焼きや学校の花壇や道路脇の街路樹のように、決して”そこに名所の看板がつくわけでもない”、”また、それが売り”になるわけでもないのだけれど、でも、あったら人々が癒されたり、全体の波動を上げてくれるような、そういう”ほっこりエレメント”、それがこの石アラゴナイトなのである。


そして、この石を思うと、ふと頭をよぎるのが、宮沢賢治の「雨にも負けず」の主人公。まさにあの本の最後の文、”さういふものにわたしはなりたい”ではないが、「かういふものにわたしもなりたい」とすら思える、深いリスペクト、そして、密かな憧れを感じている石でもある。



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