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『読みたいことを、書けばいい』で良いんだって、僕に自信を与えてくれた

前回の記事が、今まで書いたnoteの記事の中で一番反応があった。

しかも初サポートもあった。(noteにはサポート機能があって、応援したいと思ったら投げ銭的にお金を渡すことができる。一番下にクリックするところがあるので。気になったら見て欲しい。もちろん見るだけでなくて投げ銭してくれて応援してくれてもいい。無理にとは言わない。でも、投げ銭してくれても構わない)

ありがたい、ありがたい。

最近は少しづつ書く頻度も上がってきている(と勝手に自分の中では感じている。追記:この記事をアップした時に、note側から、2週連続記事公開おめでとう!みたいな表記が出てきた。これは嬉しい。というかまた書こうと今思ってしまった単純な僕がいる)が、この本を読んだのが大きかった


購入するきっかけは知り合いがフェイスブック上でシェアをしていて、調べてみると、こんな案内文が書かれていた。

「バズる記事を書きたい」
「ターゲットに刺さる文章を書きたい」
「自分の思いを読んでほしい」

そんな「技術」を学ぼうとする人は、
出発点から間違っている。
もっとシンプルに、
あなたが読みたいことを、
あなたに向けて書けばいいのだ。

                     (amazon商品説明欄より)

僕は何か自分の中でもっていた”書く”ということに関しての知識がないとかスキルがないといけないとか、論理立てて書くための構成の基礎を知らないといけない(学術的なものは構成とか意識しないといけないことはあるが)という恐れや、どこかめんどくささを感じていた自分にとって、”あ、それでいいんだ”と僕が僕自身に対して許可を与えてくれた感覚になった。

そう、気づいたらamazonでポチっていた。

kindleで時間があるときにゆるゆる読んでいたが、しっくりくるところが多かった。ただの文章術として以上に、働き方とか生き方にも繋がってくるので、下記には読みながら感じたことをメモったり、整理したことを備忘録として。

あと、コラムの履歴書の書き方がやばい

ここだけでもいいから就活生は読んだらいい、いや本当。ここだけでも販売されないのかなと思うぐらいマジでいい。うちのゼミ生にも勧めたい。

はじめに

・自分のために書くことということ
・自分が読みたいものを書くことで自分が楽しくなるということを伝えたかった
・自分が面白くもない文章を、他人が読んで面白いわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。 【本文より抜粋】

序章

・偉いと思われたい。おかねが欲しい。成功したい。目的意識があることは結構だが、その考え方で書くと、結局、人に読んでもらえない文章ができあがってしまう。
・そして同時に、何より私自身に向けて書かれるものである。すべての文章は、自分のために書かれるものだからだ。【本文より抜粋】

第1章 何を書くのか

・随筆の定義:事象と心象が交わるところに生まれる文章
事象:見聞きしたことや知ったこと
心象:それに触れて心が動き、書きたくなる気持ち

※ネット上で読まれている文章のほとんどは「随筆」に当たる
※事象寄りのものを書くならジャーナリストや研究者
※心象寄りのものを書くのであれば小説家や詩人

メモ:人間は事情を見聞きして、それに対して思ったこと考えたことを書きたいし、また読みたい存在なんだと感じた
・定義をしっかり持てば、自分が、いま何を書いているかを忘れることはない
※趣味:手段が目的にすり替わったこと

・単語1つひとつについて定義を明確にし足場を固めていくこと
→これは、チームや組織でも同じことかも。

・「定義をしっかり再構築しよう」というのは言い換えれば「疑ってかかれ」
→ことばを疑うこと
※その単語に自分がはっきりと感じる重みや実態があるか。わけもわからないまま誰かが使った単語を流用していないか。

メモ:知的複眼思考法ともリンクする


第2章 だれに書くのか


・ターゲットなど想定しなくていい
→いいんだ。

・読み手など想定しなくていい。その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。自分で読んで面白くなければ、書くこと自体が無駄になる

・誰かがもう書いているなら読み手でいよう
・自分が読んで面白い文章とは、「まだ誰も読んでいない文章を自分で作る」ということ
・「私が言いたいことを書いている人がいない。じゃあ、自分が書くしかない」
・承認欲求を満たすのに「書く」は割に合わない

メモ:著者は世界で一番嫌なことが文章を書くこととある。文章を書くことほど面倒臭いことはあるのかと。いや、本当そう。書くのめんどくさい。

・自分が書いて、自分で読んで楽しい気分になる。そうしているうちに自分が読み手になってくる

メモ:そうなんだよね、やっぱり自分ごとで、自分がやりたいと思わないと続かない、できない
・何を書いたかよりも誰が書いたか

・よく文章指南の本には、「なにが書いてあるかが大切」という教えが書いてあるが、現実は違う。「だれが書いたか」のほうが、多くの人にとっては重要なのだ。だからこそ、「ターゲット層にバズりたい」「たくさん読まれたい」「ライターとして有名になりたい」という思い違いを捨て、まず、書いた文章を自分がおもしろいと思えれば幸せだと気がつくべきだ。
・他人の人生を生きてはいけない
書くのは自分だ。だれも代わりに書いてくれない。あなたはあなたの人生を生きる。その方法のひとつが、「書く」ということなのだ

コラム(履歴書の書き方)※エントリーシートも

1:就活とは何か(まずは定義が大切)

2:伝えることは2つだけ
1)私は何をやってきた
2)会社に入って何ができそうなんだ


メモ:本当そう。僕はこの2つを意識してエントリーシートも履歴書も書いて就職をした。その時に読んでいた「ロジカル面接術」も同じこと伝えてくれている。この本を何度読んで、何度も書き直して、自分がやってきたこと、会社に何が貢献できるかを考えて書いていったのを思い出した。

・エントリーシートはキャッチコピー

面接官に訊ねさせられるかどうか
さらに、その話すストーリーが具体的であるかどうか
・「行きたいと向いてるは違うから、まずはそこを考えよう」

メモ:これも共感する。社会を釣り堀に見立てて、自分の特徴や強みを美味しいっていって食べてくれる業界や会社があると僕は思う。
だからこそ、行きたくても向いているかどうかは違う。

それを判断するために、行くつも仮説を持ちながら動いて行くことも大事だ。ちなみに僕は、1)コンサル業界、2)教育、3)商社で見ていったら、2)、3)は片っ端から落ちた。わろた。教員免許持ってたから2)は落ちないだろうと思ってたら落ちた。向いていないのだろう。
・今までの人生で触れた「事象」とそれによって生じた「心象」が現在の立ち位置を決めている

メモ:めっちゃいい

第3章 どう書くのか

・つまらない人間とは「自分の内面を語る人」
事象を提示して興味を持ってもらわなければならない。事象は常に人間の外部にある。心象を語るためには事象の強度が不可欠(随筆の場合)
・物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛
人間が想像したものは全て文脈がある。
原型がある。下敷きがある。
調べたことを並べれば、読む人が主役になる。

メモ:徹底して調べて行く。そこで起きている事実を並べる。そこから読み手が考える主体になる。
・1次資料に当たらなければ話にならない
言葉とは、文字通り「葉」である。好きなことを好きに書いた葉を繁らせるためには、「根」が生えていなければならない。それが一次資料である。

メモ:上の文は本文から抜粋した。メタファーがしっくりイメージが湧く
・※巨人の肩に乗る
メモ:今までの偉大なひとたちの経験や積み重ねが巨人みたいなもの。その肩の上に乗って物事を見渡すからこそ、未来を作っていける。
1次情報、資料こそ巨人である

※フランスの哲学者、ベルナールの言葉
・感動が中心になければ書く意味がない
愛するための方法
1)資料を見ていくうちに、「ここは愛せる」ポイントが見つかる
2)ざっと見て「ここが愛せそうだ」と思ったポイントの資料を探す、持論を強化するために良い材料を揃える
3)それでも愛が生じない場合、どこがどうつまらないか、わからないか、面白くなかったかを書くしかない

メモ:今ちょうどゼミの3年生に来年の卒論に向けて、今自分が愛情を持って掘り下げられるものは何かについて考えてもらっていた。でも、事象についてももっと触れてもらえたらとこれを読んで感じた。
・思考の過程を披露する
結論の重さは過程に支えられる。文章が持つ力の根源
事象に出会う→感動したり、面白がったり、心象を抱く→仮説を立て調べる→証拠を並べ考える→その時点での結論を出す。

メモ:この流れで見ると、今自分も、学生たちもどこで引っかかってるのかとかイメージが湧く。
・「起承転結」で良い
事象に出会った時、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい。

メモ:起(発見:実際の経験だという前置き)承(帰納:具体的に何があったか)転(演繹:その意味は何か)結(詠嘆)

昨日(帰納)ベーコン食ったってそういえば覚えていた。帰納法はベーコンって人が述べていた、ってなんの授業でやったっけな。

昨日ベーコン食べた。という具体的に何があったかをまとめて、そこから何が言えるかを作って行くのが帰納法とかなんかそんな感じで覚えてた。

第4章 なぜ書くのか

・貨幣と言語は同じもの
メモ:ここでも田中さんはまず貨幣の定義から入っていった。定義を知ることで改めてほかのこととどう繋がるのか、そこからまた何が言えるのかを何度も書いてくれていた。
・書くことはたった一人のベンチャー起業
価値のある意見には、必ず値段がつく

メモ:ここでも、ただ稼ぎたいとか、有名になりたいからライターをやるでなく、誰かの役に立つか、今までなかったものかを考え抜いて行くことが大切と書かれていた。そして僕はその誰かの、最初はやはり自分自身なんだと思う。自分自身が面白がれるか
・文字がそこへ連れてゆく
メモ:今まさに。別にこの文章を他の人が読むかどうかわからないけど、今僕は気がついたら4000字も書いている。まじか。文字に連れてこられた。
・書くことは生き方の問題である
自分のために、かけばいい。読みたいことを、書けばいい。


おわりに
いつ書くのか。どこで書くのか。

たくさんの人に読んでもらえ、web上やSNSでバズり、内容が効率よく人に届き、とてもおもしろく、わかりやすい文章を簡単に書く方法。
それは短くいうと、こうだ
                            【本文抜粋】

この次のページで本は終わっているのだか、さて、何が書いてあったか?
実際に購入して、その目で確認してほしい。

僕は、「ですよねー」という納得感しかなかった。

特別書くためのスキルと技術があったわけじゃないけど、だからこそ読んでいてよかった。

僕の中で特に響いたところを書いているけど、もっと本文にもおもろいところがたくさんあるし、きっと読む人によっても捉え方が違うかもしれない。
文字を書くことに億劫な人は、一度読んでみたら良いと思う。


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