見出し画像

<ラグビー>ブレディスローカップ(オールブラックス対ワラビーズ)第3戦,結果

オールブラックス38-21ワラビーズ

8分まで,オールブラックス及びワラビーズともに,インゴールに入るアタックを見せるが,両チームともにトライできず。
9分,オールブラックス10番SOボーデン・バレットがPG,3-0。
15分,ボーデン・バレットがPG,6-0。
18分,オールブラックスが,SOボーデン・バレットのグラバーキックを,14番WTBウィル・ジョーダン→9番SHブラッド・ウェバーからつないで,15番FBジョルディ・バレットがトライ,ボーデン・バレットのコンバージョン成功で,13-0。
27分,ワラビーズ10番SOノア・ロレシオがPG失敗。
28分,オールブラックス15番FBジョルディ・バレットのスパイクが,ハイボール処理の際にワラビーズ11番WTBマリカ・コロイベテの顔に当たり,TMOの結果レッドカード(退場)。ただし,試行ルールのため,20分後にはおそらく23番ダミアン・マッケンジーを投入できる。
36分,オールブラックス2番HOコーディ・テイラーが,脳震盪のため16番HOサミソニ・タウケイアホと交代。
38分,ワラビーズ11番WTBマリカ・コロイベテがインゴールに入るが,TMOの結果,ダブルムーブでノートライ。
40分,オールブラックスが,ゴール前10mのラインアウト後のモールから,12番CTBデイヴィット・ハヴィリがトライ。ボーデン・バレットのコンバージョン失敗で,18-0。

前半,オールブラックス18(2T1C2P)-ワラビーズ0
ジョルディ・バレットのレッドカード以外は,可もなく不可もないという前半。ワラビーズは相変わらずSOノア・ロレシオのゴールキックが悪いが,オールブラックスのボーデン・バレットも好調とは言えない。後半,FBにダミアン・マッケンジーが入ってきたら,ゴールキッカーを交代するかも知れない。しかし,そうなった場合は,ボーデンの先発10番獲得は遠のいてしまう可能性がある。

50分,ワラビーズの2番HOフォラウ・ファインガアがトライ。ロレシオのコンバージョン成功で,18-7。
55分,オールブラックス6番FLアキラ・イオアネの3人を突破する強烈なブレイクから14番WTBウィル・ジョーダンがトライ。ボーデン・バレットのコンバージョン失敗で,23-7。
61分,オールブラックス12番CTBデイヴィット・ハヴィリが,ワラビーズ5番LOマット・フィリップのパスをインターセプトして,70m走りきってトライ。ボーデン・バレットのコンバージョン失敗で,28-7。
65分,オールブラックス23番FBダミアン・マッケンジーがインゴールに入るが,TMOの結果,ノッコンとアクシデンタルオフサイドが確認されてノートライ。
66分,ワラビーズが20番FLピート・サムの突破から21番SHニック・ホワイトがトライ。22番CTBリース・ホッジのコンバージョン成功で,28-14。
69分,オールブラックスが,6番FLアキラ・イオアネの良いアタックから13番CTBアントン・リエナートブラウンがトライ。23番FBダミアン・マッケンジーのコンバージョン失敗で33-14。MOMに選ばれたアキラとともに,11番WTBリエコ・イオアネも好調。
73分,オールブラックスが21番SHのTJ・ペレナラが相手ボールをインターセプトした後のキックパスから,23番WTBジョージ・ブリッジがトライ。マッケンジーのコンバージョン失敗で,38-14。オールブラックスのゴールキックのミスは,ちょっと心配。
79分,ワラビーズが,21番SHニック・ホワイトの好走から15番FBトム・バンクスがトライ。ホッジのコンバージョン成功で,38-21。

後半,オールブラックス20(4T)-ワラビーズ21(3T3C)
合計,オールブラックス38(6T1C2P)-ワラビーズ21(3T3C)

後半は,トライ数こそ4対3で勝ったものの,コンバージョンを全てミスしたせいで,20-21と負けている。これは,試合内容の改善点として真っ先にあげられる対象となる。この,ゴールキックの問題(成功率16.7%)については,ボーデン・バレット及びダミアン・マッケンジーともに改善が必要。レッドカードになったジョルディ・バレットも良いキッカーなので,彼ら3人は,今後ゴールキックの改善に努めることになりそうだ。なお,妻の出産で休場中のリッチー・モウンガについては,ゴールキックは安定しているので,今後正SOの座は,引き続きモウンガが維持するだろう。

一方,3トライを許した結果となった,ミスタックル25回は多く,5回のターンオーバーも改善項目だろう。セットプレーも,スクラムの成功率75%,ラインアウトの成功率78.6%と好ましくない。FWのさらなる奮闘が期待される。チームとしてのペナルティーは,レッドカードがあったものの,ワラビーズ12―オールブラックス10なので,改善されてきたと思われる。

この試合の活躍で,アキラ・イオアネのオールブラックス6番FLは確定した模様。CTBも12番デイヴィット・ハヴィリ,13番アントン・リエナートブラウンのコンビは,2023年RWCまで固定されるだろう。FW3列も,キャプテンのサム・ケーンの復帰が予定されているものの,現在の,6番アキラ・イオアネ,7番ダルトン・パパリイ,8番アーディ・サヴェアは良くやっているので,ここにケーンを入れるのは益々難しくなった。復帰した場合,先発ではなく20番のリザーブになる可能性が高い。バックスリーについては,料WTBはリエコ・イオアネとウィル・ジョーダンが一番良い。FBは,引き続きダミアン・マッケンジーとジョルディ・バレットの先発争いが続きそうだ。ボーデン・バレットについては,22番のSOリザーブに落ち着きそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?