考えてから行動する派の私が重視する「とりあえずやってみるか」

「兵は拙速を尊ぶ」

ビジネス関連の記事を読んでいると「まず行動し、やりながら考える」といった感じの格言めいた言葉をよく目にします。

「まず行動に移せる人が良い結果を生み出す」

考えるよりも先に行動する事が良しとされている理由は、言うまでもなく「時間」を消費しないためでしょう。「時間は有限である」と考えている人は多いです。特にビジネスの場では顕著でしょう。

安全第一な環境を除く所謂一般的なビジネスの場では、確かにそうだと思いつつも、私はまず考えてから行動します。プライベートにおいても同様です。

私だけではなく、まず行動へと移ることができない人は多いのではないかと思います。これに関しては、人の気分に因るものであると感じています。

そもそもなぜ先に考えるのか

単純明快です。先に行動すると気持ちが悪いからです。

先に行動する事自体は実は簡単で、やってみることは容易です。物事の順序を変えるだけなので、癖付けするだけでできるようにはなります。だからこそ、よく目にするのでしょう。

それでも、やろうと思えばできるのにしない。

これは多分に性格の問題であると捉えています。人には向き不向きがありますが、それ以前に、気分的にどう感じるかです。

つまり「どちらが気持ち悪くないか」です。

先に考慮すべきものが何なのか、そしてそれについてしっかりと思考できない状態で行動し進めていく事は、ものすごく気持ちが悪いです。

精神の安定を求めるのであれば、無理をする必要はなく、自分にあったやり方をすれば良いでしょう。仕事などであれば、それを良しとするポジションに着ければ特に問題となることはありません。

唐突にやってくる「とりあえずやってみるか」

先に思考する際、様々な情報を判断材料にあれこれ考えてから実際の行動へと移っていく訳ですが、まれに考えがまとまる前、本来であれば気持ち悪い状態の時に「とりあえずやってみるか」と思える時があります。

その「とりあえずやってみるか」には2種類あって、ネガティブなヤツとポジティブなヤツが存在します。

ネガティブな「とりあえずやってみるか」には注意が必要です。所謂「考えるのがめんどくさい」から来ているヤツですね。「時間がない」などからも来たりしますね。

ネガティブなヤツであろうと、まず先に行動に移せるので、一見良い結果を生みそうではあります。ただ、この場合、考えることが億劫になっているため、動き始めてからも考えることをしなくなってしまい、良くない結果になりがちです。

ネガティブに「とりあえずやってみるか」という気分になった場合は、めんどくさがらず普段通りに思考から入る手順を踏んだ方が良いでしょう。

私が重視する「とりあえずやってみるか」

一方、ポジティブなヤツ、つまり「考えるのがめんどくさい」などのネガティブ要素を含んでいない「とりあえずやってみるか」は、対象となる物事が、自身にとって重要な意味を持っている場合にやってくると捉えています。

先に行動すると気持ちが悪い性分の人間が、ネガティブ要素無しに「とりあえずやってみるか」とまず行動に移る。

この場合、その物事について、感覚的に非常に欲しているという事を意味していると考えています。平たく言えば「やりたいこと」です。

要するに、考えがまとまっていない状態で行動して、たとえ良くない結果になったとしても、それさえひっくるめて物事進めたい気分になっている時、ネガティブ要素無しに「とりあえずやってみるか」がやってきます。

ポジティブな「とりあえずやってみるか」
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本当にやりたいこと

私のようにまず思考から入る人は、色々と考える分、二の足を踏むことが多いかと思います。そうすると「やりたいこと」が何なのかわからなくなってしまいます。

その「やりたいこと」を見つけるための一つの指標として、私はポジティブな「とりあえずやってみるか」を大切にしています。

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(追記)
↓ポッドキャストでも話しております。

例によって前談長めです。

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