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子どもが親を育てているのかもしれない

こんにちは、平井(@yuji87)です。

今朝、2019年の紅白歌合戦を家族4人で観た。

チャプター79を選択すると、RADWIMPSと三浦透子によるグランドエスケープが始まった。演出がおもしろいから、子どもたちも一緒に観て楽しんでくれる数少ない曲のひとつだ。背景の光の演出が色を変えるたびに、「ミドリイロ!」、「キイロ!」と弾けるような声が飛び交う。何度も観ているからか、ラストのサビでおこなわれる手を叩きながらの大合唱を催促するように、手拍子を始める子どもたち。

音楽はボクの人生で必要不可欠な存在だ。だから、子どもたちにもたくさん触れて欲しいと思っている。数多あるジャンルの中から、彼らが一生付き合っていきたい音楽に出逢って欲しいから、ボクにできることはたくさん音楽を聴いてもらうことくらいだ。

試しに、ボクが大好きなGLAYを流してみたけど、ギターの音はあまり好みじゃないようだった。やさしいメロディーだったら聴いてくれるだろうか? 今晩、寝かしつけの順番待ちでボクと一緒に過ごしてくれるのは、長女か長男のどちらだろう。お絵描きのBGMに流してみようと思う。お昼寝前に長女と一緒にRADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」のMVは観れたので、少し期待している。電車が出てくるMVだと楽しんできっとくれるはずだ。

開始5秒で「こわいー」と言っている姿が目に浮かぶ。

毎日成長を感じるたびに、ボクは子どもたちに何をしてあげられているのかと不安な気持ちになる。今日の散歩では、姉弟でベビーカーを交替で押し合いっこしていて、ボクと妻がベビーカーを触ろうとすると二人とも怒って「じぶんでできるの!」と主張していた。子育て中の親は、急に子どもが自立したように感じることがあるのだろうか?

そのとき親は子どもたちがやりたいことを、やらせてあげる選択をするのだろうか? 危ないことや、誰かに迷惑を掛けるようなことでなければ、ボクは子どもたちがやりたいようにやらせてあげたい。服やズボンにマジックで絵を描いてしまうときは、洗濯すれば落ちるマジックを使ってもらうようにした。そして、お絵描きのときに、服やズボンには描いたらダメだと伝えるようにした。服にマジックが付いたくらいで、子どもたちに対してボクがイライラしないためでもある。

仕事道具であるカメラも自由に触らせている。ボクがリビングでゴロゴロしていたら、カメラをぶら下げて歩いてくることもある。床に落として何度もボクが悲鳴をあげたことがある。最初はそれで怒ってしまったこともある。でも、もうそんなことで怒るのはやめた。楽しそうにカメラを触っている様子を見ながら、将来一緒に撮影に行く日を楽しみにしている。たくさんの先輩が、子どもが撮った写真を見せていたように、ボクにもそんな日が訪れたら良いなと思っている。

本物をたくさん経験させてあげたい。例えば、音楽だったら生演奏。いきなりホールでクラシックは難しいかもしれないけど、レストランやホテルでピアノの生演奏が聴けるところだと、食事がメインなので寝てしまうことはないだろう。写真や絵画も写真集や図録だけじゃなくて、展示会に行って大きさや匂い、温度や空間に流れる音など全身で感じて欲しい。そうして、家の中で見ていたときとの違いとかを、そのときは感じないかもしれないけど、いつか「あのとき感じたことはこういうことだったのか」と気付くようなことがあればボクは嬉しい。

旅もたくさん計画している。幸いなことに、ふたりとも電車が好きなので車窓を眺めながら、「これは?」という無限の問いに答え続けるのもおもしろそうだ。公園にレジャーシートを広げて寝転がって眩しいと言いながら空を眺めたり、砂浜に座って海の音を聞いたり、山頂から景色を見渡しながら一緒に「大きいね。」と少し大人びた会話ができる日を待ち望んでいるボクもいる。

つらつらと書いたけど、ボクは子どもたちと一緒にたくさんの経験をして、ボク自身を成長させようとしているんだと思う。この経験はボクにしかできない、世界でボクにだけ与えられたモノ。こんな素晴らしい状況を与えてくれたことに感謝しかない。

産ぶ声をあげたときとは、本当に小さかった。泣き声も小さくて、無事大きくなってくれるか心配でたまらなかった。それが今では、長女はフラミンゴのポーズが出来るようになったし、長男はラグビー選手のような体格になっている。公園に行くとちょうちょを追いかけながら走り回るし、救急車を見つけるとテンションMAXで叫び出す。

まるでボクの心配を打ち消してくれているかのように。もしかしたら、ボクが子どもたちのお世話をしているんじゃなくて、子どもたちにボクがお世話されているのかもしれない。

写真や旅のことだけじゃなく、今ボクが気になっていることをnoteに書いています!読んでいただきありがとうございます!