不妊治療においてよく検索する情報や知っておいたほうが良さそうなことをまとめてみた(随時更新あり)

以下は不妊治療について僕が調べた際に出会った書籍や記事、webサイト、また、僕自身がまとめたnoteをリスト化したものです。これから不妊治療に取り組む方や、今も取り組んでいる方の情報収集が、少しでも効率化されることを願って作りました。追加で掲載して欲しい内容や、オススメの記事やwebサイトがあれば、TwitterでDMかコメントをください。追記いたします。(連絡先Twitter→ https://twitter.com/UG_0117
【以下を読み進める前に】
注意点として以下をご留意ください。
・不妊治療の基本知識などを広く浅く短時間で得られるように、一部詳細な説明は省いています
・引用や参考としてクリニックのホームページのご紹介をしていますが、私個人がそのクリニックを支援しているわけではないですし、そのクリニックでの治療を勧めているわけではありません
・不妊治療の進め方は「人それぞれ」です。なのでご自身で医師と相談のうえ治療の進め方は意思決定してください

■ 目次

1)不妊についての基本知識を得る方法
2)クリニックの選択の参考になる情報
3)不妊症検査の基本的な流れのまとめ
4)不妊治療の基本的な流れののまとめ
5)治療で使う用語をすぐに調べられる方法
6)助成金申請についての情報リスト

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1) 不妊についての基本知識を得る方法

不妊ってなんだ?と思ったら以下で情報を得ることをオススメします。
結論から申し上げると、書籍とポチ子さんのブログで基本的には大丈夫だと思います。(通院するクリニックが決まったのであれば、そのクリニックのHPの情報はしっかり確認してくださいね。)

【オススメ度:★★★★★ / 書籍】
タイトル:原因、検査、治療からこころのサポートまで 最新 不妊治療がよくわかる本 
著者  :辰巳 賢一
URL : https://goo.gl/AYvNzz
【オススメ度:★★★★ / 書籍】
タイトル:不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」
著者  :浅田義正、河合蘭
URL : https://goo.gl/9Jx5zK

【コメント】
正直、この2冊を読むだけで「不妊とは何か」「不妊治療はどのようなものか」という基本的なことを僕は理解できました。1冊目の「最新 不妊治療がよくわかる本」はカラーの図がついていて読みやすいです。2冊目の「不妊治療を考えたら読む本」はデータに基づいた内容でしっかりと整理されています。

【オススメ度:★★★★★ / ブログ】
アメブロの「ベビ待ち・不妊治療・妊活」ジャンル総合1位の「ダメ嫁ポチ子の不妊漫画 ~まさかの不妊治療~」
URL :https://ameblo.jp/hagechan-dabadaba/ 

【コメント】
「ポチ子さん」が不妊治療をスタートさせた頃からの様子が、ほんわか癒される漫画と共に綴られています。
不妊治療を開始する前の不妊基本検査の様子や、治療をする中で抱く感情や夫とのやりとりの会話が、漫画でリアルに描かれています
これから治療を開始する方は、ぜひとも一度ブログを読んで見てください。僕もこのブログで最初は勉強しました。

<おまけ>以下は僕が書いたnoteです。
【不妊治療】知っておいた方がいい基本情報と数字

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2) クリニックの選択の参考になる情報

不妊治療について浅く知識を身につけた後、みなさんの通る道がクリニックの選択。近くの産婦人科にとりあえず行ってみるという方もいれば、不妊専門クリニックに最初から行く方もいらっしゃいます。
このカテゴリでは以下について書き残します。

・不妊治療の方針の違いを知る
・クリニック選択の下調べの方法を知る

不妊治療は産婦人科、不妊専門クリニックによって方針が異なります
各院のHPで詳しく説明しているところもあれば、詳細な説明がないケースも少なくないです。「私たちはこういう方針です」という説明はあっても、「治療の方針にはこういう種類があるけど、その中でも私たちはこういう理由でこの方針です」と全体感を持って体系的に説明しているクリニックHPはあまりないかもしれません。

僕も調べていてよくわからないな〜と思う中で、わかりやすく説明してくれているのがこちらでした。

タイトル:産婦人科医 小柳由利子の小部屋 「病院選びにあたってのアドバイス」 
URL : http://hart-joy.net/p170805/ 
日本の不妊治療施設は、大きく3つに分かれると思います。一つは標準治療を行っている施設、もう一つはいわゆる低刺激系の施設、もう一つは先どりの治療を取り入れて行っている施設です。それぞれ、標準型、経験型、未来型、と名付けておきます。

といった感じで不妊治療施設を3つのカテゴリに分類して説明してくれています。
一旦はここで全体感をつかんでから、各クリニックのHPに「治療方針」っていうページがだいたいあるはずなので、そこををみると、「あ〜ここはいわゆる標準型に近いかな?」とわかると思います。
治療方針はそれぞれにメリット/デメリットがありますし、治療当事者の状況(年齢、症状、費用予算)によって選択が異なりますので、
全体感をつかんでからは個別にクリニックの下調べと、実際にクリニックに足を運んで相談に行くのが良いのではないでしょうか。

さて、全体感をつかんだら次はクリニックの下調べになるのですが、だいたいの選択軸(検索軸)は以下になるかと思います。

・場所:家からの距離や、働いている場合は勤務先からの距離
・方針:前述の通り
・評判:治療実績や先生の対応など(先生が「怖い」「無愛想」「対応が作業的」などネガティブな話は良く聞くので調べておきたいところ)

上記のうち、評判を調べる方法をご紹介します。

その1)SNS検索
Twitterで「クリニック名 評判」いわゆる「不妊治療アカウント」を持っている方が呟いてくれています。
その2)ネットで検索
Twitter同様、「クリニック名 評判」でググってください。まとめサイトやブログなどがヒットします。
その3)口コミサイトで検索
不妊治療net( https://funin-info.net/ )というクリニック検索サイトがあります。全国にある約1000箇所の赴任治療施設がまとめられており、「場所」と「評判」はこのサイトでチェックできます。

以上の方法で、「場所」「方針」「評判」をチェックすれば、最低限インターネットだけでも情報は収集できます。
ただ、クリニックとの相性もあると思うので、調べた後は実際にクリニックに足を運んで、クリニックの説明会を聞くのが良いと思います。

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3) 不妊症検査の基本的な流れのまとめ

さて、不妊についての基本知識は浅くも身についたし、クリニックも一応ある程度調べて通院先も決めた。となると次にやって来るのが「不妊症検査」です。(「不妊基本検査」と言ったりもします)

・なんのために検査するのか?
不妊症検査を行う目的はシンプルに「不妊である原因の有無を確認するため」です。
不妊原因とされるのは以下のような項目です。

女性側の主な原因
1.卵巣:卵巣機能不全
2.卵管:狭窄(きょうさく)癒着、閉鎖、水腫(すいしゅ)
3.子宮:筋腫(きんしゅ)、奇形、発育不全
4.内分泌ホルモン異常
5.子宮内膜症
男性側の主な原因
1.精巣(睾丸):無精子症
2.精路閉鎖
3.性交障害
4.内分泌ホルモン異常

ちなみに、先ほど「原因の有無を確認」と書きましたが、「原因がわからない」という方も少なくありません

女性側の原因だけを調べると約半数は「原因不明」と言われています。つまりは男性側に原因がある可能性も高いんですね。
そして夫婦ともに検査を受けた場合は、それでもまだ「原因不明」というのは10~20%程度のようです。
(検査はできれば最初から夫婦で受けてくださいね。)

(参考)
加藤レディースクリニック 不妊治療の基礎知識(ページ中段)
https://www.towako-kato.com/infertility/basic.html
不妊治療や体外受精の悩みに答えるwebマガジン ウィルモ
https://www.sbc-ladies.com/column/taigaijyusei/557.html

・どんな検査をするのか

以下、検査の種類はたくさんあってなかなか覚えられませんが、自分が検査をする際は「なんのための検査なのか」は理解しておきましょう

<初診時に行う検査>

■経腟超音波検査
子宮や卵巣を至近距離から観察できる必須検査です。超音波検査用の細い器具を腟内に挿入します。モニター画面に表出された超音波画像を解析して、子宮や卵巣の異常の有無を診断します。

■子宮腟部細胞診
子宮頸がん発見のための必須検査です。専用の細い綿棒のような器具を挿入し、採取した細胞を観察します。結果は通常約1週間後になります。

■頸管クラミジア抗原検査
検査の時点でクラミジアに感染しているかどうかを調べる必須検査です。検査用の細い綿棒で腟分泌物を採取して、クラミジア抗原の有無を調べます。結果は通常約1週間後です。

■抗精子抗体検査(精子不動化抗体検査)
最近は精子不動化抗体検査ともいいます。妻が精液によって感作される(抗精子抗体を産生する)ことによる不妊で、この検査は、精子の動きを不動化する抗体があるかどうかを調べる必須検査です。

■一般血液検査(血算・生化)

<月経周期に合わせて行う検査>

■ホルモン検査
下記のホルモン検査はどれも排卵障害の有無を知るために欠かせない血液検査です。

・LH(黄体刺激ホルモン) ・FSH(卵胞刺激ホルモン)
LH・FSHは間脳下垂体から分泌されて、卵巣に刺激を与えるホルモン。排卵障害があるかどうか、排卵障害がある場合にはどこに問題があるかを知るために欠かせない検査です。
・TRHテスト(PRL:プロラクチン)
プロラクチンが過剰に出ると排卵障害の原因になります。TRHテストはプロラクチン負荷テストのことで、プロラクチン量を正確に測定するために大事な検査です。
・E2(エストラジオール) ・P4(プロゲステロン)
卵巣から分泌される性腺ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量を調べます。卵巣機能のチェックに欠かせない検査です。
・テストステロン
テストステロンはアンドロゲン(男性ホルモン)のひとつです。女性もテストステロンが分泌されていますが、過剰な場合には排卵障害の原因になります。多嚢胞性卵巣症候群が疑われる場合に行う検査です。

■超音波卵管疎通検査
子宮内腔および卵管が通っているかどうかを知るために必須の検査です。この検査では、子宮の入り口からチューブを子宮内に挿入し、そこから微小気泡を含む10%糖液を静かに注入し、カラードップラー経腟超音波で、子宮内腔・卵管の疎通性を観察します。

■フーナーテスト
精子と子宮頸管粘液との適合性を調べる検査であり、性交後検査として知られています。排卵推定日の性交後に、子宮頸管粘液内の運動精子を調べます。

【男性の代表的な検査方法】


■精液検査
精液量、精子濃度、運動率、正常形態精子率などを検査します。
(ちなみに、必要に応じてより詳しく検査する場合↓)
男性不妊症血液検査
男性不妊診察(触診やエコー検査)

(引用元)ここに比較的シンプルにまとまっていました
福田ウイメンズクリニック
http://www.fukuda-wclinic.com/first/tests.html

クリニックによっては、上記に記載の検査を一部行わないケースや、上記にない検査もあるかもしれませんがご了承ください。「だいたい、こんな検査をするんだな」程度に今回はご理解いただければと思います。

最後に。それなりに不妊検査は費用がかかります。なので「一旦、この検査だけにしておこう」「この検査はしなくても大丈夫かな」などと考えがちではありますが、個人的な意見としては早めに各クリニックで用意されている検査は全項目を検査しておいた方がいいと思います。「タイミング法や人工授精に時間もお金もかけたけど、全部検査したところ体外受精を最初からしておけば良かったとあとで気づいた」なんて声はたまに聞きます。

4) 不妊治療の基本的な流れのまとめ

不妊検査を終えたら(または並行して)、不妊治療のスタートとなります。
治療方針は前述した通りクリニックによってバラバラではありますが、ステップアップ法としては基本的に以下のように進むので基本情報として知っておいていただければと思います。
(注)繰り返しになりますが、クリニックの治療方針やご自身のカラダの状態によって治療の進め方はバラバラなので、「これが正しい!」とかではありません。

【流れ】

上記のような流れになります。「ステップアップ」していくイメージです。
補足としては

カラダの状態、年齢によっては各ステップでの治療周期(回数)は異なります。特に治療開始年齢が高い場合は、早めに体外受精を考えたほうが良いケースが多いとも言われています。
・図では「タイミング法+人工授精」の回数の目安が「20~35歳未満の場合は合計12周期」と書かれていますが、実際に治療をしている方に話を伺うともう少し周期は短縮しているイメージです(だいたい6~8周期)
(引用元)図としてわかりやすかったので引用させて頂きました
あかほし - 不妊治療の流れ
https://akahoshi.net/funin/flow.php
(参考)このサイトも比較的わかりやすくまとまっっています
加藤レディスクリニック - 不妊治療の基礎知識
https://www.towako-kato.com/infertility/basic.html

5) 治療で使う用語をすぐに調べられる方法

不妊治療をしていると、様々な「専門用語」「治療用語」が出てきます。
最初は「なんのことだろう?」ときっと思うはずなので、用語を調べられるサイトをご紹介します。

恵愛生殖医療病院 - 不妊治療用語集
URL: http://www.tenderlovingcare.jp/word/index.html
【コメント】
五十音順/アルファベット順で単語がリスト化されていて網羅的です。ただ、少し説明が教科書的というかお堅い。

六本木レディースクリニック - 不妊治療用語集
URL: https://www.sbc-ladies.com/infertility/words.php
【コメント】
ここも五十音順で単語がリスト化されていて便利です。


浅田レディースクリニック - 不妊治療の用語集
URL: http://ivf-asada.jp/glossary/
【コメント】
ここは五十音順/アルファベット順で確認できますが、基本設定ではよく耳にする単語順で掲載されているようです。優しい。

・その他、SNSなどでよく見る用語

仲良し
夫婦でセックスすることを、やんわり「仲良し」と表現したりします。
リセット
生理が来たことを指す
D○(○には数字が入る)
周期開始日を「D1(Day1)」とした周期日数の表記法。
例として「D12~D14で仲良し」などの使い方があります。
CL
クリニックの略称
PCOS
多嚢胞性卵巣症候群のことを指す
AIH
人工授精のことを指す
IVF
体外受精のことを指す
ICSI
顕微授精のことを指す
BT
胚盤胞移植のことを指す
AMH
抗ミューラー管ホルモンを指す
LH
黄体化ホルモンのことを指す

以上です!基本的には用語集で調べるのが良いですが、↑に挙げた「SNSなどでよく見る用語」だけでも最初は押さえておくといいのではないでしょうか?


■ 助成金申請についての情報リスト

治療費が高い不妊治療ですが、「特定不妊治療費助成制度」というものがあり、助成条件に当てはまれば助成金を受け取ることができます。

これは、国が実施する『不妊に悩む方への特定治療支援事業』に基づき、都道府県、指定都市、中核市が実施主体となり運営を行っています。

こういう申請系、かつ国がやっていることはとにかく「わかりにくい」し「手間がかかって大変」というイメージがありますが、
その通り少し面倒くさいです。しかし、体外受精や顕微授精の治療を行う方は数十万円の補助を受け取れる可能性もあるので、
「もらえるものはもらう」の精神で申請できるかどうかの確認から、まずは始めるのが良いと思います。

いろんなWebサイトで説明がありますが、以下のサイトは上手くまとまっていました。

加藤レディスクリニック - 助成金のご案内
URL : https://www.towako-kato.com/grant/org.html
【コメント】
・まず助成金制度についての説明が書いてあります
・助成金制度は自治体ごとに内容が異なるのですが、各自治体へのリンクも用意されています(便利!)
不妊治療や体外受精の悩みに答えるwebマガジン ウィルモ
URL : https://www.sbc-ladies.com/column/taigaijyusei/194.html
【コメント】
・助成金制度ってなに?という疑問に対して、サクッとまとまっています。

・その他、治療経験者のコメント

- 所得制限が「夫婦合わせて730未満」とあるが、これは収入から社会保険料や基礎控除や配偶者控除などを差し引いた額なので、一度市町村の窓口に問い合わせて計算してもらった方がいい。
- 助成金申請の際は、治療の領収書を貼り付ける作業があるので、通院後は領収書をちゃんと管理しておいた方がいい。


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株式会社ヘルスアンドライツ代表取締役。大阪大学卒業後、P&Gに入社。その後、ONE CAREER Inc. にて執行役員を務めたのち、起業。女性のヘルスケア領域で事業を作っています。
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