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二人称の災害

2人称の災害。
結論先に言います。

牧之原の竜巻と思われる突風災害に支援するため「寄付型御朱印」を授与したします。


○日時
5月8日(土)14:00-16:00
5月9日(日)16:00-17:00

○御朱印代
1,000円を目安にお気持ちをお納めください
※その場で書きますが専用用紙での書き置きのお渡しになります。

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災害大国日本


ご存じの様に、日本は災害大国と言われる。

地震、台風、ゲリラ豪雨、洪水、津波など

毎年どこかで災害が起こる。

被災者の数により、大きい災害、小さい災害とされるが

当事者に取ってみれば大小もなく、被災したのだ。

仮に「1人称の災害」「2人称の災害」「3人称の災害」
と分けてみる。

1人称の災害とはまさしく自分が被災した時。

2人称の災害とは自分の知り合いが被災した時。

3人称の災害とは誰かが被災した時。

海外で地震が起こった時は「大変だなー」と思いつつも、どこか人ごとになっている場合もある。

共感力の強い人は辛い気持ちになるとは思うし、理屈では国が違うとは言え同じ人間が被災したのだから、、、と思う。
しかしながら、世界中のどこかで誰かが毎日の様に被災しているとすれば、ある程度「3人称の災害」として扱うことは精神衛生上、人間が自然と身につけた能力なのかもしれない。

さて「1人称の災害」「2人称の災害」「3人称の災害」と分けたが、必ずしも境界がハッキリしているわけではなくシームレスなのだと思う。
つまり「1.5人称の災害」「2.3人称の災害」というのもありうるのだと思う。

つまり、自分の大切な誰かの被災は「1.5人称」とも言える。
また日本国内の災害は「2.5人称」とも言えるのではないか。関心はあるがまだまだ他人事。
しかし他の地域でも、その地域との心の距離によって変わる。例えば大学時代住んでいた場所が被災するとぐっと距離が近まる。


牧之原等の竜巻と見られる災害


先日5月1日、同じ静岡県の牧之原市などで
竜巻と思われる突風が吹き120棟以上の家屋に被害が出た。
屋根が吹き飛び、電柱が倒れる。
牧之原はお茶の産地。

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くしくも5月1日は八十八夜だ。


この報道を見たときに「うわー、大変だなー。」

と思うのと同時に
「このあたりにきたら久遠の松も危なかっただろうなー」
と不謹慎にも思ってしまった。

明日は我が身である。

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先ほどの人称で言えば「2.5人称の災害」といったとこか(※静岡県内だから2.3人称くらいかも)


そうこうしているとSNSで情報が上がってくる。


大慶寺で2ヶ月に1度行っている「写経」の会に、ほぼ毎回参加してくださっている渡辺さんの投稿だった。(※冬至水行祭にも参加してくれてます)

記事を読むと渡辺さんのおばさんの家が布引原にあり、被害に合ったそうだ。そのおばさんの家は報道でも一番被害が大きい家として扱われていた。


渡辺さんもすぐ支援に行った様子で、被災状況が伝わってくる。
「伺うことは叶いませんが、必要な物資があれば、支援させてください」
とメッセージを送った。

つまり、その被災地の中に自分の知り合いの知り合いがいるとわかったとたん、僕の中で人称が変わったのだ。

お坊さんとしてはいかがなものかと正直思う。

けど全然知らない人の被災と
知ってる人の知り合いの被災では

関心度が変わる。

その後の被災地

災害から2,3日はメディアでも報道してくれ、GWということも合ってか知り合いなど多くの方がボランティアにきてくださり、おかげで多くの家は、片付けも一段落し、屋根にもシートを張ることができたそうだ。

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しかし、本当に大変なのはこれから。建物を撤去したり、その後の「暮らし」をどうしていくのか考えなければならない

日が経つにつれ、報道も下火になり、ボランティアの人もいない。ましてや災害としては「小規模」として扱われ、募金活動も行われていない。

GWを明けるとその状況は顕著になり

渡辺さんから「まだ終わったわけではないから、なんとかならないか」と改めて相談を受けた。


とはいえ、支援物資は都度必要なものが変わってくるし、求められていないモノを大量に送っても、逆に迷惑がかかる。募金活動しても、どうしても注目度がないので集まるかわからないし、ましてや新型コロナウイルスも考えて現実的ではない。

そうこう話していると渡辺さんの特技は「絵」と「字」とのこと。
ならば2人で協力して御朱印を書いて、それを全額支援にまわすのはどうだ?という話しになった。

ほんとに微力な活動ではあるが、急遽、5/8,5/9で牧之原の竜巻被害の支援御朱印を受け付けます。

○日時
5月8日(土)14:00-16:00
5月9日(日)16:00-17:00

○御朱印代
1,000円を目安にお気持ちをお納めください

※その場で書きますが専用用紙での書き置きのお渡しになります。
※支援金は布引原の遠藤宅に直接お渡し、その地域でその時々必要なものに使っていただきます。


僕のこの投稿で、僕の知り合いの方がこの災害に対する人称が少しでも近くなってくれたら幸い。

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