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就活や転職の会社選びで気をつけたい3つのポイント

こんにちは、こんばんは。たかみゆいき(高見唯樹)と言います。

同じ漢字での名前の人を以前テレビで1度だけ見たことがあります、バリバリのヤンキーでした。心優しい方、今度僕を見かけたらなぐさめてください。。

さて、ベルフェイス人事責任者のYuzo Nishijimaさんが「人事でアドベントカレンダーをやりたい!」とツイートしていたところに即決で参加させていただきました。

なぜ本日18日を選んだかというと私の誕生日が2月18日であることをPRしたかったからです笑。誰か祝ってください笑。

たぶん、心優しい先輩人事の皆さんならプレゼント渡してくれるはずですよね!?2カ月後に期待してます!←厚かましい笑

さて、簡単にぼくの経歴を紹介すると、新卒でリクルートライフスタイルに入り、ホットペッパー営業→人事(新卒採用と契約社員採用)→じゃらん営業を経て、GMOアドパートナーズに中途採用担当として転職。年間100名以上の採用に携わり、昨年夏にホワイトプラスに転職。現在は新卒採用や採用企画、採用PR、組織活性まわりを担当しています。

最近は五反田ベンチャー企業の人事を集めて、「GTND HR Community」を企画・運営したり。

五反田ベンチャー企業の18新卒同期会を企画したり。

ユニファの橋本さんと人事勉強会コミュニティ「HExAT」を立ち上げたりしています。

どれかに興味ある方いればぜひお声がけください!

僕は人事として、いままで数多くの面接や面談を経験してきたのですが、最近よく学生さんや転職活動している方に伝えている内容をまとめて、「就活や転職の会社選びで気をつけたい3つのポイント」について書かせていただきます。

なぜ書こうと思ったか?

面接や面談で会う人、転職を考えている友人と話す中でどうやって会社選びの軸を見つければいいかと聞かれることが多いので、ニーズあるのかな?と思って書いてみようと思いました。人事採用担当者の方もこの記事をきっかけにどんな言葉をかけるのか考えてもらえたらと思いますし、自分だったらどんな言葉をかけるか教えて欲しいです。

どんな人に読んで欲しいか?

・現在就職活動をしている学生
・これから就職活動をしようとしている学生
・現在転職活動をしている方
・これから転職活動をしようとしている方
・転職しようか悩んでいる方
・人事採用担当者の方

結論

①自分の人生をどう生きるか考え、人と話すことで考えを進化させよ。
②何から何まで満点の会社はない。配点を変えてチューニングせよ。
③人で選ぶな、カルチャーで選べ。

①自分の人生をどう生きるか考え、人と話すことで考えを進化させよ。

よく面談や面接で会社選びの軸の決め方がわかりませんとか、話していただいても視野が狭かったり、考えが浅かったりする人に出会うことがあります。

おそらく会社選びの軸が決まらないのは思考力が足りない(ここでは視野の広さと考えの深さが足りないと定義します)思考力が足りなければ増やせばいい、増やすために何をすべきか。

ずばり思考力を増やすためには単純に考える時間・考える頻度を増やすことです。でもそれって自分に甘い人だとなかなか出来ないと思います。

そこでオススメなのが、とにかく行動量を増やすこと。とにかく人と会って、人と話す機会を増やし、自分の頭の中で散らかっている考えを言語化すること。

人に話す中で自分の考えが整理されるし、対話をすることでいまある自分の考えに対してフィードバックをもらえたり、話している中で違った視点で物事を考えるようになったりと、自分の考えを進化させることができます。

*自分の生き方をどう生きるかについて

最近読んだ「組織の未来はエンゲージメントで決まる」「複業の教科書」にはくしくも同じアンケート結果が書いてありました。

それは「熱意あふれる社員の割合は、日本では6%」しかなく、調査を行なった「139か国中132位=ワースト8位」という驚愕の事実。

要はキラキラと働き甲斐を持って楽しく仕事している人が少ないということです。これは強い危機感を持っています。世界20カ国の2万人以上の若者を対象にした調査では、精神的豊かさを感じている人は41%と最下位でした。

人生100年時代で22歳から働き始め、70歳まで働くことを想定すると、人生の半分は仕事をするわけです。その仕事が楽しくなければ人生の50%は楽しくないということになり、精神的豊かさは比例してポイントは下がるでしょう。僕が人事をやっているのもここに興味があるからです。

ひとりひとりが仕事でも仕事以外でも何かひとつでも熱中できることがあれば、少しでも精神的豊かさを感じる人が増えるはず。そのためには自分が人生をどう生きるべきかについて考える必要があります。仕事をバリバリしたいのか、仕事はほどほどで生活を重視したいのか、バリバリ仕事をするのはいいがその仕事によって何を実現させたいのか。これらについて考える必要があるのです。

*自分の人生をどう生きるかについて考えるヒント
じゃあどうやって自分の人生をどう生きるのかについて決めればいいか、考えればいいか。自分の人生をどう生きるのかを決めるためには、自分の人生で何を大切にしたいのか、自分がどんな人間なのかを知ることが重要です。自分を知るために試してほしいことが3つあります。

*「自分を知る」ために試してほしい3つのこと*
①ライフラインチャート
②ストレングスファインダー
③16Personalities性格診断テスト

①ライフラインチャート
ここでは詳しくは説明しません。詳しく説明したら自分で動かないだろうから。自分で調べて実行してください。ここでは簡単に説明します。ライフラインチャートとは、自分の人生を縦軸に人生の幸福度、横軸に年齢を置いて、自分の人生がどのような足跡を残してきたのかを可視化するものです。

(※例としてヤフー株式会社の伊藤羊一さんのライフラインチャートです。)

ここで大事なのは山と谷のときにどんな心境だったのか、なぜそのような心境になったのかについて考えてみることです。ひとりで考えるのが苦手だったら友人や先輩などに付き合ってもらって、質問してもらうと深く考えることができます。

②ストレングスファインダー
これは私は実際にやったことがないのですが、よく人事界隈で話に出てきますし、先日読んだ「複業の教科書」でも西村さんが紹介していました。簡単に言うと、『無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターン』すなわち、自分の思考、感情、行動の「特徴」そのものが「才能=強みの元」がわかる才能診断ツールです。詳しくは下記をご覧ください。


16Personalities性格診断テスト
これ結構あたります。ストレングスファインダーと同様、いくつかの質問によって16種類のパーソナリティに分かれる性格判断テストです。こちらは無料ですので、ぜひやってみてください。僕は「真の自由な精神の持ち主」の広報運動家❞でした。結構周りの人で多いんだよなーたしかワンキャリアの寺口さんとかもそうだったような。

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これらを参考にすると自分の強みや性格が理解できると思うので、そこから自分は将来どうなりたいのかについてぜひ考えてみて、自分の考えを言語化し、実際に周りの人に話してみてください。最初はしっくりくる言葉も見つからないかもしれない、でも人と対話を続けることできっと自分の考えを的確に表す言葉で出会えるはずだと思います。

やりたいことが見つからなくてもいいんです。自分がどういう人になりたいか、ありたい姿は何かを考えるとイメージしやすいかもしれません。

ありたい姿(理想)と現在の自分(現実)のギャップが何かを考え、それを埋めるために会社を選ぶという方法もあります。焦らずに考えてみてください。

②何から何まで満点の会社はない。配点を変えてチューニングせよ。

はじめに言っておくと「エンゼルバンク」という漫画の完全な受け売りです。就活する人、転職活動する人、採用担当者は必読の漫画だと思います。ぜひ読んでみてください。

これに関しては作者の三田さんが、ブログで、漫画の引用をしながら説明していただいているので、こちらを見た方が早いです。なんだったら漫画読むほうがいいです。

①五角形をつくる
②自分が大切にしたい要素を5つ書き込み、現在の状況について各5点満点(計25点満点)で自己評価する
③転職したら各項目をどれくらいにしたいか表をつくる
④③は②の持ち点と同じようになるようにつくる(②の持ち点が20点であれば、③も20点におさまるようにする)

転職とは、五角形における持ち点の配点を変えるチューニングをすること!

僕も実際に2回目の転職ではこれをやりました。あとは自分が大切にしたい会社選びの軸を並べ、受けている会社でそれぞれ何点なのかを書き出し、選びました。その際に見ていたポイントを参考までに書き残しておきます。

・ビジョン・ミッションへの共感
・サービスへの共感
・経営陣への共感
・社風への共感、マッチ具合
・主体的に働けるどうか
・人事としての仕事の幅
・通勤時間
・残業時間
・給与

③人で選ぶな、カルチャーで選べ。

大企業への就活、転職だろうがベンチャーへの就活、転職だろうか、人で選ばない方がいいとお伝えします。正しくお伝えすると、人だけで選ぶなということです。人で選ぶと人で辞めることになる可能性が高いと思います。

みなさんはこの事実を知っているでしょうか。退職理由で一番多いのが人間関係であることを。下記の図はエン・ジャパン株式会社が運営する「人事のミカタ」というメディアに掲載されているものから引用した、建前ではなく、本当の退職理由のアンケート結果です。

なんと4人に1人は人間関係で辞めており、社風や風土と合わなかった人を含めると実に36%の人が人間関係や社風になじめない理由で退職をしています。それなのにここでは人で選ぶのではなく、カルチャーで選べとなぜ言っているのか。それについて説明していきます。

ちなみにここでいうカルチャーとは、社風や風土や文化や雰囲気のこととイメージしてください。

・大企業への就活の場合
例えば大企業への就活の場合、自分の選考に関わってくれた人が同じ部署であるとはかぎりません。大企業の場合、採用人数が多いため、1次選考や2次選考は現場の若手社員、3次、4次が現場マネージャーや人事担当、5次が社長や役員と、ある意味システマチックにあらかじめ決められた選考官で選考を行うケースが多いと思われます。(もちろん3次以降ぐらいになると相性とか見て、選考官は変えてると思いますが)また採用人数が多すぎるので、採用の途中で配属のことまで考える時間が取れないということも考えられます。

そうするとどうなるかというと、配属先に行ってみたら、今まで会ったことない人だらけだったってことが起きます。そうなるとギャップって大きいと思います、これはある意味仕方のないことかもしれませんが、それを防ぐためには人だけでなく、その企業に所属している人に共通する特徴や会社のカルチャーで選ぶほうが合理的です。

・大企業への転職の場合
中途での転職の場合は同じ部署の人が選考に関わるケースが多いかもしれませんが、とはいえ、その選考で関わったAさんがその会社の全てを体現しているわけではないでしょう。

たまたまAさんが自分の性格に合ういい人であるだけかもしれません。Aさんは自分の性格に合うけど、いざ入社してみたら同じ部署のBさんともCさんとも合わないということも起こり得るかもしれませんし、会社はその部署で成り立っているわけではないので、他の部署も含め、どんな雰囲気の会社なのかを知っておかないと、人間関係が合わなくて辞めるケースが出てきます。

例えば、選考で出会った人はどちらかといえばおとなしく、傾聴寄りでよく話を聞いてくれる人が多かったけど、いざ入社してみたら、そんな人は少なくて、会社全体として自己主張強めで体育会系だった・・・みたいな。

・ベンチャーへの就活、転職の場合
ベンチャーの場合はもっと注意が必要です。なぜなら自分を面接してくれた人が自分の入社時にはいないというリスクもあるからです。入社時にいないことは可能性として低いかもしれませんが、でもベンチャーは本当に数年で転職するのはザラにあるし、カルチャーで選んだとしても、入社前と入社時と入社数年後で会社の雰囲気がガラッと変わることもあります。

まとめるとこんな感じ。

大手への就活→説明会や面接で出会った人と働ける可能性低いよ?
大手への転職→選考で会った人はほんの一部だよ?他の部署や会社全体の雰囲気を知ることが大事じゃない?
ベンチャーへの就活・転職→人の入れ替わり激しいよ?カルチャーも変わるかもよ?

・じゃあ人ではなくカルチャーで選ぶためにどうすべきか?
僕だったら変わらないもの、もしくは変わりにくいものから見ていきます。会社のビジョン・ミッション→社長→サービスやバリュー→社風や文化や制度→いっしょに働く人や給与→仕事内容の順だと思います。カルチャーを見るためには、2つの方法があると思います。

・社長がどんな組織にしたいと思っているのか話を聞く
→ビジョン・ミッションの次に変わらないものは社長や役員だと思います。(大企業はベンチャーより変わりやすいかもですが)会社の経営は事業×組織で成り立ちます。いくらサービスがうまく行っていても組織が崩壊したり、力尽けば、サービスはうまく行かなくなります。組織創りの重要性を社長がどのように認識し、どのような組織にしたいと思っているか。いまの組織のいい部分は何で、課題だと思っている部分はどこなのかを聞いてみましょう。

・社員の人にひたすら会う
内定承諾する前に出来る限り多くの社員と会わせてもらい、コーポレートHPに書いてあるようなバリューや社風が体現されているか。もしくは多くの社員に会ってみてどんな共通項があるかを見てみる、それが社風や採用基準になっているケースが多く、同じような価値観で繋がれるので、カルチャーが合わなくて辞めるという可能性が低くなります。

社員の人にひたすら会うってやろうとしてもなかなか気兼ねして出来ていない人多いんですよね。面接官の人柄=社風だと思って入社の意思決定をするかしないか決める人が多いけど、面接官なんてその会社のあくまで一面でしかないんですよね。。。

下は情報が2008年と古いのですが、現リクルートキャリアの転職者へのアンケート結果の一部です。

上記のリンク先でも同じこと言われていますが、57.7%の人が「従業員に会う」ことが有効な社風の見極め方とわかっていながら、実践したのは26.6%しかいないことがわかります。

さすがに10年前のデータだし、最近はミートアップなどもあるので、選考に進む前に雰囲気を知る機会を設ける会社が増えてきているので、数値に変化はあるのかもしれないです。

ですが、採用担当者は「候補者から従業員に会いたい」と思っている意を汲んだ選考フローを設計すべきだとわかりますし、就職活動をしている学生さんも転職活動をしている方ももっと遠慮なく、「従業員に会いたい」という声を挙げてもいいのかなと思います。

自分の人生を決める重要な意思決定の場面なので、遠慮することはありません。本当に採用したいと思っている企業であれば要望はすんなり通ると思いますし、逆に通らない会社は・・・。

というわけで、人だけで選ぶのではなく、その会社の社風や雰囲気やカルチャーで選んでほしいと思います。

最後に

今回アドベントカレンダーで何を書くのか悩んだうえで、自分がいつも学生や転職活動中の方に伝えていることをまとめてみました。いかがでしたでしょうか?こんなのつまらなくて読んでられんわ!って思った方、もう文章の95%が終わっているので、僕の勝ちです笑。

とにかく日本のエンゲージメントを上げたい。一人でも多くの方が活き活きと熱中できる人生を歩まれることを心から願っています。

なんか真面目な文章になっちゃいました。サイゼリヤでミラノ風ドリアを食べるときにごちゃまぜにして冷ますのをやってたら友達に「汚い」と言われたときと同じぐらい猛省。

酔っぱらって終電逃して大崎駅の駅前で野宿して財布すられて3万円失った話とか、もっとふざけたこと書けばよかった笑。

もう平成も終わりますね。来年はどんな年にしたいかそのためには明日から少しでもいいからアクションを変えること、行動を変えて習慣化すること。人間の行動の8割だか9割が習慣であると誰かが言ってました。

僕の今年のテーマは、「変化の年」でした。
来年のテーマは「継続と進化の年」にしたい。そのために来年はnoteを書いてアウトプットのためのインプットを増やしていくことを宣言して、締めたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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