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【経営者の必須スキル】聞き上手になるために意識したい2つのコト

こんにちは。FABRIC TOKYOの森です。
今日も質問に答えていきます。

質問「聞き上手になるためにすべきことは何か”について森さんの考えが聞いてみたいです。
私は来年から営業にチャレンジするのでコミュ力として聞き上手にならねばと考えていて、その分解要素として質問力があるかなと思い相手に優しい質問を普段から意識しています。
でも質問力だけだとなんか自分の中でピンと来ていなくて、他にどんな要素があるのか森さんなりの考えをお聞かせ願いたいです。」

といった質問です。
ありがとうございます。

質問力をどれだけ高めても、コミュニケーション能力が上がるわけではない

質問者さんは営業職をやる上で聞き上手になりたいと思い質問力を高めたいということなのでしょうが、僕が思うに質問力をどれだけ高めてもそれだけでは会話は成立しないと思っています。
どういうことかというと、例えば相手に質問を投げかけてそれに答えてもらってまた質問を投げかけて...という事だと、これは会話が成立していない、会話のキャッチボールができていないという事です。
コミュニケーションにはなっておらず、単に質問ぜめになってしまうといった側面があります。

僕ももともと(今も少し)コミュニケーションや会話が苦手で、質問責めしてしまって話し相手の方の心証を悪くしてしまうような場面も多々経験しました。

コミュ力が無かった自分が意識してマシになった方法

質問力も、もともとなかったのですが、そんな僕が人とコミュニケーションする上で特に意識している事が2つあります。

共感力問いを立てる力の2つです。

1.共感力
1つ目は共感力です。最初に例え話をします。

新型コロナ危機前はよくカフェに行って仕事したりブログを書いたりしていましたが、自分の近くに座っている女性の2人組がいるとついつい会話を聞き入ってしまうことがありました。そういった女性2人組(または3人組)は数時間(2〜3時間)永遠と喋り続けています。しかしよくよく会話を聞いてみると、お互いに全然質問し合ったりしていません。単純に自分の話ばかりしているのが8割ほどで、残りの2割は相手の話に共感しています。「わかるー!それでいうと私もこんなことがあって...」のように、共感して自分の体験を被せていくというような会話が途切れずに、数時間続いています。

女性のグループの会話はすごいなといつも思います。笑 という例え話でした。

共感力とは、単に相手の話に共感の言葉や反応を返すというだけではなく、相手の話に共感して自らの実体験をのせて返して、相手の本当に話したかったことを1段階も2段階も膨らませるということに繋げる上大変役立つスキル・能力です。

自分がまず共感することによって相手に安心感を与えて、会話をしていく上で本当に真に話したかったことやその会話の裏に隠れている真実をさらに引き出すということです。

決して質問しているわけではないですよね。でも共感力によって相手は気持ちよく喋ってくれるし話が深堀りされたり広がったりするため、聞き上手になったと言えると僕は思います。

これが1つ目の共感力です。

2. 問いを立てる力
2つめは「問いを立てる力」です。

問いを立てる力というのは、それまで常識だとされている事物を、そもそも何故それが常識なのかということを様々な角度から疑う力のことをいいます。

質問ですが、過去20年ぐらいで世界で1番問いを立てる力が高かったといわれる人物は誰だと思いますか?

Appleの創業者のスティーブ・ジョブズといわれています。

彼が2000年代後期に出した問いというのが、携帯電話は今のままでいいのだろうかといった問いです。
ガラケー時代にシェアをたくさん取っていたNOKIAやBlackBerryが、より使いやすい携帯電話を作ろう、もっとタイピングしやすいボタンの材質を出したりディスプレイの性能をあげたりしている間に、その一方でスティーブ・ジョブズは、そもそも携帯電話にはキーボードやスタイラスペンというのは必要なのかという、問いを立てる力を発揮してiPhoneというスマートフォンを生み出しました。ご存知の通り、AppleはiPhoneを自社の最初の携帯電話としてリリースし、今では世界を変えるほどの大ヒットとなりました。

経済学者のピーター・ドラッカーの名言がありますが「正しい答えよりも正しい問いが必要だ」という風に言っています。正しい問いというのはスティーブ・ジョブズが例に出たように、イノベーションを生みます。

正しい問いは次なるイノベーションを生むのですね。

イノベーションというのは人をワクワクさせることなので、相手との会話がそれをきっかけにさらに盛り上がります。
これが問いを立てる力です。

普段の会話で、決してスティーブ・ジョブズのような世界を変えるような問いを立てる必要があるというわけではありません。しかし、会議している時でも雑談している時でも、コミュニケーションが平行線を辿っているにおいて、いつも常識を疑う姿勢を持っていれば、新たな視点が生まれ、コミュニケーションに新たなるヒントを生むことになるという場面は作れます。

聞き上手になるためにはまずは1つ目に共感力、2つ目に問いを立てる力。この2つを養っていけばいいのではないかなと思います。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。

質問者さんありがとうございました。

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