「経営は向いてない。」 SUGOI代表の秋葉陽児の言葉
私と秋葉さんは、ここ数ヶ月ずっとSUGOIの新しいあり方について、話し続けている。それこそ、ビジョンであり、ミッションであり、はたまたクレドであり。そういったものをもう一度はっきり言語化するために、ここ数ヶ月、とにかく話し合いを繰り返してきた。
そんな時に、秋葉さんからの思いつきで出てきたのが、インタビューしてみない?というアイデアだった。(秋葉さんは、いつも思いつきで発言をする。)そして、その思いつきがついに実現したのが、この記事。
まさか、自分の会社の社長にインタビューをするなんて、想像すらしていなかった。いなかったのだが、改まってするからには、基本的で、根本的なところを聞いてみようと、「インタビュー」という形式を言い訳に、好き勝手な質問をさせてもらおうと決めた。
そして、それをものの見事に、受け取ってくれて、打ち返してくれたのだから、本当にありがたい時間となった。特に私が聞きたかったのが、秋葉さんの「代表」としての仕事への思いだった。
なぜこんなに大変なことを自ら背負うのか、を知りたかったのだ。
だからこそ、質問は、簡潔にストレートにした。
ずばり、代表の仕事とは?
代表としての仕事は二つあると思っていて、「経営」と「投資」この2つ。そのうちの「経営」という面は、なんていうか、正直苦手です。(笑)
「経営」ってどうしてもじっくりとコツコツってもので、ガーデニングみたいなもの、って考えていて、それがどうもうまくできない。自分は、本当に「0か100か」の人間だから、どんなときでも、全力でやろうぜって猛ダッシュをかけてしまうんだよね。
たとえば、小学校の時のマラソン大会とか、毎年絶対に学年で5位以内に入っていたのね。その作戦は、最初に猛ダッシュして、思いっきり他の子たちからリードして、最後に追いつかれそうになったら、最後だけまた猛ダッシュするの。ペース配分とか考えない。猛ダッシュ。
こんな調子だから、正直、経営ってあまり得意じゃない。
しょっぱなから、自分の働いている会社の経営者に、経営は苦手とはっきり言われてしまった。笑
そして、そんなことを言いながら、今年で設立から丸7年を経過したSUGOIである。3年で70パーセント以上の会社が倒産するとも言われるような時代に、経営が苦手な経営者が、なぜ生き残れたのか。
それは秋葉さんの考えるCEOの仕事のもう1つの方にあった。
CEOの「投資」とは?
経営って仕事は、あまり向いていないんだけど、投資することには向いていると思っていて。向いているというか、好きっていうのかな。
でも、一般的な投資家のイメージとは違うかもしれない。俺は、あんまりリターンを考えないというか、戻ってきたものがリターンだと思っているから。だから、会社を起業するのも、新しい人を採用をするのも、投資だと思っている。
経験に投資する、人に投資する。それが、CEOとしての「投資」という仕事で、そこで得られるリターンっていうのは、うまくいくこともそうだけど、失敗しても、その失敗が得られたって考える。
だから、「投資」っていう仕事に失敗はないんだよね。常に学びがある。そういう仕事だと思っている。
秋葉さんは、よく「失敗していい」と言う。
それは、緊張をほぐすための言葉ではなく、本当に「失敗していい」と思っているからだったのだ。
どんな経験もプラスに変えることができる秋葉さんが、代表として、次に考えている「投資」先はどこなのか、それを最後に聞いてみた。
次の「投資」は?
やっぱり仲間が欲しいよね。早くPARKのメンバーを増やしたい。でも、経験者とか、映像がうまくて完璧な人が欲しいんじゃなくて、不器用な人に「投資」したい。
チャンスを求めている人、悔しい思いをしている人、バランスの悪い人、そんな人たちが、チャンスを手にして飛躍していく姿を見たいよね。そういう姿を見たらきっと泣くと思う。
そういう、マイナスの状態からプラスの状態へと上がっていくっていうストーリーが好きで、やっぱりそういう可能性に投資したいよね。
確かに、私を採用してくれた時もそうだった。まともな職歴が無いにも関わらず、1回目の面接にて、ほとんど内定を出してくれたのだ。
可能性に投資してくれたんだと思うと、本当に感謝しかない。
なぜ、秋葉さんは、そこまで「可能性」や「チャンスを与える」という、ほとんど博打とも言えてしまうような「投資」にこだわるのか、好きなのか。
それは、小学校時代の経験から来ていた。
つづく。
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