プライドを失い、誇りで立ち上がる物語~映画「アーティスト」レビュー
こんにちは
こころ癒しカウンセラーゆうすけです
LGBTQの当事者として
紆余曲折ありましたが
今ではカウンセリングを通じて
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既にカウンセラーとして
活躍されてる方にも
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先日、映画会に初めて参加しました。
映画会とは
読書会の映画版で
課題映画を決めて
各自で観て
当日感想をシェアする会です。
僕は読書も好きですが
映画も好きなので
かねてより
いつか参加したい、と思っていましたが
主催者の方と接点がなく
叶わないままになっていましたが
ひょんなことからお知り合いになれて
今回初めて参加できた次第です。
今回の映画は
「アーティスト」でした。
【ざっくりあらすじ】
舞台は1927年のハリウッド。
スター俳優のジョージ・バレンタインと
彼に憧れる駆け出し女優のペピー・ミラー
時代は
無声映画からトーキーのへの移行期。
無声映画に固執し続けるジョージは
仕事が無くなり、妻には逃げられ
生活も荒んでいく。
ペピーはジョージのことを
気にかけながらも
スターダムを駆け上がっていく。
出会いとは立場が逆転し
ジョージは自暴自棄になり
なんとかジョージの
力になりたいペピー
惹かれるあいながら
すれ違い…
そして
再起へつながる
ラストへ…
という感じです。
【感想】
⚠️ネタバレを含みます
この物語は
男のプライドの物語だと感じました。
男はプライドの生き物
といいますが
この映画はまさにそうで
ジョージは
「スターである自分」に
固執してしまい
時代に取り残されてしまいます。
そのプライドを
家庭にも持ち込み
夫婦関係も破綻します。
妻がその状況を危惧し
「ちゃんと話し合いましょう」
といっても、無視。
妻は出ていきます。
男がプライドの生き物なら
女は共感の生き物です。
辛い時こそ
その辛さを共有して
わかってあげたい
支えてあげたい
力になってあげたい。
自分だったら
そうしてほしい。
女性同士では
そうやって
困難を乗り越えるので
奥さんはジョージに
そのように接します。
しかし
ジョージは
自分のそういうところは
見ないでほしい。
触れないでほしい。
惨憺たる状況に
ズカズカ入り込んで欲しくない。
男と女の
特性による
すれ違いによって
夫婦関係は終わります。
ジョージは
どん底までプライドが傷ついて
自殺未遂を起こします。
そこで
とことん惨めな姿を晒しても
それでも「力になりたい」と
居てくれるのがペピーでした。
「一緒に映画に出よう!」
ラストシーンでは
ジョージとペピーが
タップダンスで共演して
2人の明るい未来を予感させます。
プライドがズタボロになって
心を閉ざしているジョージに
再び映画への扉を開いたのは
ペピーとその献身的な愛情です。
そして
その扉の向こうへ
進ませたのは
ジョージの自身の
アーティストとしての
「誇り」でした。
プライドと誇り
同じようで
日本語では微妙に違う
ニュアンスがあります。
プライドが高い人。
誇り高く生きている人。
こう書くと
2つの言葉の意味合いの違いが
わかると思います。
プライドは
外からの評価に寄るところが大きく
誇りは
自分から自分への
内面での評価です。
鬼滅の刃にも
こんなセリフがあります。
戦いに向かう伊之助に
かけられた言葉。
どのような時でも
誇り高く
生きてくださいませ。
これは
皆から賞賛されるような
功績を残してください。
という意味ではなく
自分で自分を誇れるような
戦いをしてください。
という意味です。
誇り
それは
傍から見たら
どんなに無様だとしても
自分で自分のことを
名誉に思う気持ちのこと。
人の目をごまかすことは簡単ですが
自分に欺いて誇りを持つことはできません。
逆に
人からどんなに褒められても
自分で自分のことを
そう思えなければ
誇りは持てません。
誇りとは
それほど
自分に正直であるか
ということによ拠るものです。
男はプライドの生き物
それを否定している映画ではありません。
そのプライドが
功績や実績
世間からの評価に
拠りすぎていては
自分を見失う恐れがある。
だから
どんな時でも
自分で自分を
誇れる生き方を
忘れないでいたい。
そういうことを
教えてくれる映画でした。
クラシック(古典)なものには
普遍的な教えがあるもの。
このクラシックに作りこんだ映画からも
大切なことを教えてもらいました。
映画「アーティスト」
オススメです!
このブログを読んで
「あの人にぜひ教えてあげたい」
と思い浮かんだ人がいれば
ぜひともシェアしてあげてください✨
最後までお読みいただきありがとうございました!
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