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個人事業主 休業3週目に入りました。

みなさまこんにちは。福島県の海沿いにあります楢葉町(ならはまち)というところで、小料理屋「結のはじまり」を営んでおります、女将の古谷かおりと申します。

4月上旬より、店の営業は休業しております。みなさまは、どんなふうにお過ごしでしょうか?この数ヶ月、1日1日が変化の連続で、自分の仕事をその変化に対応させてきたみなさん、本当に大変ですよね!また、自分で事業をされている方は、毎日「判断」をせまられますよね。どのような選択肢があるのか、どちらを選ぶとどのようなリスクがあるのか、今後の見通しが立たない中で判断材料をどのように考えるか、など「判断」にもエネルギーを費やしていらっしゃるのではないかと思います。とにかくみんなすごいです。心から、お疲れさま!と言いたいです。

休業2週間でやったこと。

私の場合は、4月3日から休業に入りました。そのため資金繰り関連の対策に時間を費やすことができました。

それぞれの制度の詳細については添付したリンクをご覧いただけたらと思うのですが、ここには、実際に申請してみてわかった細かな部分を記録しておきたいと思います。

【1.政策金融公庫からお金を借りました。】

とにかく4 月末に各種支払いをしなければならないので、現金が必要でした。政策金融公庫のWEBサイトに、新型コロナウィルス感染症に関わるいくつかの貸付制度が紹介されています。

私の場合、最初は限度額の一番多い「セーフティネット貸付(経営環境変化対応資金)」を利用したいと思ったのですが、結果的に、手続きが一番早く進む「マル経融資(小規模事業者経営改善資金)」を利用しました。

これらの融資制度、「無利子」で借りられる!と思いきや、「3年間は、利子が事後補給されるので実質的には利子負担が0円になる」ということ。そして、「4年目からは利子補給がない」「返済期間は最大7年」これらを鑑みて、実質的に最長7年で返していける金額を申請しました。

【2.雇用調整助成金に申請しました。】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html

休業している間、従業員のお給料を助成してくれる制度です。

通常の休業であれば対象とならないものも、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた特例措置があったので、申請することができました。

必要な申請書類のうち、「休業前に出す書類」と「休業後に本当に休業したこと・従業員に給料を支払ったことを証明するために提出する書類」とがあります。2回目の書類を提出した後、2〜3ヶ月後支払った給料の4/5にあたる助成金をいただけるそうです。長い道のりです。やはり、現金がないと乗り切れないので、借入をしておいて良かったと思いました。

また、こちらのエリアでは、まだ今回のことに関わる休業をした事業者が少ない時期でしたので、相談窓口に行っても、担当の方も日々の情報の変化についていけてない状態でした。一緒に調べながら確かめながら申請していく、という感じでした。不安ですが、仕方がないことです。

※ちなみに、完全な休業でなくても、時短勤務になった場合でもこの制度に申請できるようです。

【3.テイクアウトができるよう、保健所からの飲食業許可に「弁当屋」を追加しました。】

当店の場合は、店内でお客様に飲食していただくタイプの許可しかとっていなかったので、みなさんが始められているような「テイクアウト」を始めるためには、新たな「弁当屋」の許可を申請する必要がありました。

1日に何件くらいの弁当を販売するかによって、必要になる設備変更の規模感が異なります。私の場合は、容器に料理を盛り付けていくための十分な大きさの台を追加することで許可をいただくことができました。よかった…

※大規模な弁当販売をしようとするときは、料理の熱を冷ますための「放冷室」が必要になったり、いろいろな仕様の決まりがあります。

申請する際は、本来は管轄の保健所に申請書を持参しなければならないのですが、今回は特例として、電話とメールのやりとりで申請書を提出し、後日担当者が現場確認に来てくれる時に申請書の原本をお渡しする、というやり方で許可をいただきました。

休業3周目。これまでやってきたことの整理整頓。

4月最終週になれば、「持続化給付金」についての詳しい申請方法が明らかになるそうですので、そこからまた手続きに取り組むことになると思います。

将来、以前のような飲食業態に戻れるのは1年先だろうか、もしくは、今回のことで社会全体の「食べる」ということについての購買行動が変わり、以前のようには戻れないのではないか、とも思えます。

そう考えて、3周目にやりたいことは、これまでやってきたことの本質的な意味を整理し直すこと新しい業態に変換していくための小さなトライです。

この休業中に、これまで忙しくて会えなかった友人と、zoomや電話で話すことができて、すごく元気をもらっています。ああ、こういう時間をいただけて良かった…と思います。

休んでいる時間は不安ですが、大切なことを噛み締めるための良い時間にしたいと思います。



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