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新妻 望 について

なんといっても歌詞が好きだ。
上京してすぐ対バンしたシンガーソングライターの方から、きっと好きだと思うよ、と紹介されたのが新妻望さんだった。
家に帰って「ナイフ」を聴いた。当たり前のように好きだった。敵わないな、と思った。

わたしは歌詞を大切にしているつもりだったが、望さんには遠く及ばないような気持ちになった。
望さんはどうやって歌詞を書いているのだろう。
望さんの言葉はどこからやって来ているのだろう。
いつか対バンできた時に聞いてみよう、とずっと思っていた。

それからおよそ一年、対バンはおろか、その気配すらなかった。
ならば、対バンの機会くらい自分で作ってしまえ!と思った。

1月、望さんのライブを観に行って、ドキドキしながら物販に行って、初対面のその場で直接自主企画の出演をオファーした。
絶対びっくりしただろうし怖かったはずなのに快くオファーを受けてくださって本当に嬉しかったしほっとした。

望さんの「ナイフ」という歌にこんな歌詞がある。

"僕の言葉が
誰を傷つけることも癒すこともできませんように
僕の言葉は一枚の窓
君の額を少し冷やすだけ"

なんて素敵な詩なんだろう、と思うと同時に
同じような気持ちを知っている気がした。

わたしの「ひとの街」という歌にも
"悩んでわかった たった一つの答えに
どうかせめて意味なんてないといいな"
という歌詞がある。
この言葉は紛れもなく私が確信を持って書いたはずなんだけど、今となっては意味がよく自分でも分からなくて、でも望さんの歌詞を見た時にちょっとだけ、分かったような気がした。

一枚の窓、というのもとっても素敵。
反対に私は、自分の歌が誰かにとっての椅子になればいいと思っている。
なんだか、勝手に、同じような気持ちを知っている人なんじゃないかな、と思って嬉しかった。


そして、1月のライブで印象的だったことがある。
望さんがMCで、なんてことないテンションで
"生きているところをお見せします"と言った。
客席からは小さく笑い声がこぼれた。
わたしは、わかる…!!!!!と思って、とても感動してしまった。
琴線の話をするのは難しい、だから、文字にすると"わかる…!!!!!"になってしまうのが本当に惜しいし情けないのだが、私は一本取られたような気持ちにさえなった。
こんな素敵な言葉が、ぽろっと出てしまうなんて、なんて素敵な人なんだろう。


そんな望さんが自主企画に出演してくださることが本当に嬉しい。ありがとうございます。
わたしの歌を聴いてもらえることもとても嬉しい。
望さんの歌を 言葉を 楽しみにしています◎



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5月26日(金) @ 下北沢DY CUBE
ユメギワ ユイ自主企画
『 祈る手を ほどいて彼女は 詩になる 』

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皆さまのご来場お待ちしています🕊

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