「熟れたバナナをどうするか」に関する考察〜大人のバナナチョコロール
「女は暇になるとバナナケーキを焼く」
Confinement(外出禁止)中、パリの深酒系飲み友Aちゃんのインスタグラムで見て、なるほどたしかに、と妙に納得したものだ。
性別女に限らずたくさんの人が作っていたし、ご多聞にもれず、私も作っていた。
というか、Confinement前から暇だったから、多分年が明けてからトータルで5回以上作っているのではないだろうか。
とっても美味しいし、朝ごはんにもなるから重宝はするけれど、さすがにちょっと当分バナナケーキはいいかなと。
Otto氏からもそんなオーラがぷんぷん漂ってきていたので、そもそも最近バナナ自体を買った覚えがなかった。
本当になかったのだ。それなのに。
先々週、野菜室を整理していたら、なぜ出てくるの黒バナナ。
買った覚えがないのにあるなんて、これが本当のマジカルバナナだな!なんて、面白くもなんともないツッコミを自分に入れつつ、黒バナナの救済策をマッハで考えなくてはならなくなった。
まず、クレープとかタルトとか、フレッシュさと見た目が命のものはNGだろう。
バナナジュースもちがう。変色防止のレモン汁を入れる前からすでに真っ黒だ。
焼くのはどうだ?そういえばバナナフランベはOtto氏の大好物だ。でも私、そもそもバナナがそのままの状態で焼かれているのがなんか好きじゃない。
焼くのがアレなら煮るのはどうだ。バナナジャム?うーん…できあがりは黒いドロドロなのかなあ。却下。
全シナプスを集中させて考えたのち、前にりんごか何かをパイ生地でくるくる巻いたことがあるのを思い出して、それをバナナにも応用して新たなデザートをつくってみることにした。
【材料】
・市販のパイ生地(冷蔵);1パック。Herta製 Pâte Feuilletée(直径32cm、280g入り)を使用。日本の普通のスーパーで売っている日清製粉とかの冷凍パイシートでも大丈夫だと思う
・完熟バナナ;2本。ごく薄切りにする
・バター;15gくらい。無塩でも有塩でも。下にあげたピーナッツが塩っ辛かったので、無塩を使用
・グラニュー糖;大さじ1杯くらい
・刻んだブラックチョコレート;お好きなぶんだけ。うちは中途半端に余っていた80gくらいのチョコを用意。もちろんミルクチョコレートでも。
・刻んだナッツ類;食感用にお好みのナッツ。今回はうちにあったおつまみ用のピーナッツを50gくらい使用。まあ、雨が降っていて買い物に出たくなかっただけなのだけど。
・ラム酒;お好きなぶんだけ
材料はこんな感じ
【作業前準備】
スイカモッツァでも使用したセルクル型16cmを用意。
型の内側の半分の高さまで分量外のバターを塗っておく。
オーブンは180度に余熱。
【作り方】
1、バターをレンジで20秒くらいチンして溶かして、刷毛でパイ生地全体に塗る。
おうちに刷毛がなければ作れるよってことでこちら
私はつい最近までクッキングシートと割り箸で代用していた
2、大体3cmくらいの帯状になるように、生地を均一に切る。
直径32cmだから、10本できるのが目安
3、バナナ→刻んだチョコ→刻んだナッツの順で1本ずつ並べる。
ちょっとずつ端をあけておくとよし
4、1本ずつ、端からくるくると巻く。
こんな感じ
バナナは薄く切っておいたほうが巻きやすい
5、オーブンシートを敷いた天板もしくは網に、内側にバターを塗っておいたセルクル型をのせて、うずまきを一つずつ並べる。
クッキングシートの代わりにシルパットを使用
エコで超便利なので持っていて損はなし
6、10個全部詰め終わったら、ラムを上から適量かける。
7、180度のオーブンで40〜45分焼いて、出来上がり。
私はそんなに甘党じゃないけれど、これは美味しい、なかなかいける。
バナナとチョコという、お子ちゃま大好きな組み合わせだけど、飲兵衛の味方ピーナッツ、そしてラムの風味でちょっと大人の階段を昇らせてみた。
ただ、生来のズボラ癖が出て、ラムをビンのまま傾けたらどわぁっと出てきてしまい、ラム風味どころかもはやラム味。華麗に大人の階段を昇り切って更なるステージに突入してしまった。
ズボラにも程があると一瞬反省したが、我が家は大人しかいないし、Otto氏も喜んでたいらげていたので、モーマンタイ。
でもお子様のいるご家庭では、ご注意を。
黄色くても黒くても、バナナはバナナ
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