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秋分の日、おはぎの代わりにみたらし団子をつくり、セーヌ川で故人を偲ぶ

私は元々、季節の行事やイベントごとが好きで、きちんとお祝いしたり何か企画したりしたくなるタチだ。

でもどうも、海外にいると、鈍る。
日本は先週末が4連休っていうのも、気づいたのが直前になってから。

ちなみにフランスの祝日は、キリスト教関連か終戦(=勝利)記念日、もしくは革命記念日かノエルか正月か。
海や山やみどりに敬意を表するような、なんというか「もののあはれ」な感覚は、やはり日本ならではなものだと思う。

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こんな感じでぼーっと生きているので、日本がなぜ4連休なのかっていうことを考えもしなかったのだが、ちょうどFacebookの「今日は何の日?」機能で出てきた写真で思い出した。

4連休最終日は秋分の日、故人をしのび、思いを馳せる日ではないか。

ちなみに本当にこの「今日は何の日」機能は便利。日々インプットしては3日くらいではかなく消えていく私の欠陥HDDでも、これのおかげで色々と過去を振り返ることができる。

そしてその写真というのが、こちら。
実家で作ったおはぎ(と、私のハンドメイドギンガムシャツを着る愛犬)。

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3年前に齢102歳でなくなった祖父。2年前のお彼岸、秋分の日に合わせて実家に戻り、お墓参りに行くのに、天国の祖父が大好きだったおはぎを作ってみたときのものだ。あんこときな粉とごま。

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ちなみにこのお重、ミスタードーナッツの景品、懐かしのオサムグッズだ。原田治さんの絵が子どもながらに大好きで景品をコレクションしていたため、今でも実家にはオサム柄お皿がたんまりとある。

こちらはお盆に作ったお供え団子(と、また愛犬)。

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私は自然豊かな場所で育ったせいか、クワガタとかカブトムシとかは全然問題ないし(但、カエルとミミズは触れない)、お砂場遊びで泥団子などを作るのも大好きで。それが尾を引いているのか、こんなふうに何かをこねたり丸めたりするのが好きなのである。

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月曜日に「明日が秋分の日」ということに気付いた私は、Otto氏が火曜日は仕事なので、どうしても月曜日中のおやつにこの団子的なものを作らなくてはという、謎の義務感に駆られた。私、アペロは別だけど飲み物以外の間食は滅多にしないから、ひとりのときに団子的なものを作るモチベーションがうまれない。

きなこもあんこもないのでおはぎは難しそうだけど、みたらし団子ならどうにかならないか。Otto氏はみたらし団子は大好きだし、ちょうどいい。

そこですぐ、在庫が少なくなってきた日本食ストックの中から白玉粉を探す。が、残念ながら在庫切れ。
あああ、思い出した。そういえば外出禁止中に、「花より団子🌸🍡」とか言ってお花見ごっこをしたときに全部使ってしまったんだった・・・!

証拠写真がこちら🕵️‍♀️

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外出禁止でパリ郊外の公園に咲く桜を見にいけなかったので、うちの愛犬に桜役をしてもらうことにした。本物に匹敵する桜。

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いつものアジア食材店は月曜日定休だし、これはどうしたことか・・・と困ったときの「白玉粉 代用」Web検索。一番上に出てきたページが、こちら。

米粉とはうるち米やもち米を細かくして粉にしたもので、団子や和菓子などに使われます。他にも、パンや洋菓子、麺類にも使われるより微細な米粉もあります。上新粉よりも滑らかな食感となり、白玉粉や上新粉は米粉の一種でもあるため白玉粉の代用として使うことができるでしょう。(上記ページより引用)

ということで、白玉粉の原料がそもそも米粉なんだから、できないはずがないだろうという軽い気持ちで初めてみることにした。

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今日使うのは、うちにあったこの米粉。Bioのスーパーなどで簡単に手に入る。夜は酒処が控えているため、控えめに100g弱でつくることに。

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白玉団子を作るときの容量でぬるま湯を少しずつ加えて、よく聞く「耳たぶくらいの硬さになるまで」こねてみる。

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おお、なんだか「っぽく」なった。

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同じ重さになるようにして綺麗にまあるく丸めて、熱湯で3、4分くらい茹でて、

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氷水にとって冷やす。

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タレは適当に、砂糖大さじ1.5〜2と醤油・みりんを大さじ1/2くらいずつ入れて鍋で火を入れ、砂糖が溶けたら水溶き片栗粉でとろみをつける。

器に団子を並べて、タレをかけて、簡単おやつの完成。スタイリッシュな感じに仕上がって、ここまでは満足。

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ソファでおやすみになっていたOtto氏、「Omochiか!?」と目を輝かせる。
ちなみに彼にとってgluant(ねばねばした系)な球状の甘いもの。すなわち団子も大福も饅頭も餅そのものも、もれなくすべて「Omochi」だ。

そんな氏のOmochiに対する圧倒的好印象から、食卓に出すまではよかったのだが、ひとつ食べて、その後食べようとしない。なんとも嫌な予感。

どれどれ、私もひとついただいてみたところ・・・あれ?白玉団子のぷりっぷり感が、ないぞ。そして、かなり硬め(涙)

何がいけなかったんだろう!?その後レンチンしたりしてみたらちょっと柔らかくなったけど、白玉粉で作るときのような感触はいっこうに得られず。どなたかおわかりになりましたら、ご教示いただけますと幸いに存じます。。

久しぶりの失敗で、今度はちゃんと白玉粉で作ろうと心に決めた翌日、それが今日日、秋分の日本番。日本の女神な親友から、涙ちょちょぎれまくりなジャパニーズ食材の宝庫がはるばる海を越えて手元に届いた。その中になんというタイミングだろう、白玉粉が入っていてこれまた感激。この話はまたまとめて書きたいのでこれくらいの頭だしで。。

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秋分の日の今日は、ついにパリも夏日のおわり。実際明日から本当に天気も悪く&寒くなるらしいので、愛犬ミルゥのお散歩は少し足を伸ばしてセーヌ川まで。

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パリ15区のセーヌ川沿いは高層ビルがわりと多い。このBと書いてある建物は、ユニクロとか無印あたりも入っている、Beaugrenelleという大きめのショッピングセンター。モンパルナスのギャラリー・ラファイエット(デパート)も今年の冬にこちらに移転してきた。

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エッフェル塔とRERのC線、メトロ6番線が行き交う姿が見えるこの橋(グルネル橋)が好きで、よくぼーっとしにくる。これはちょうどRERが通っている写真。

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後ろを振り返ると、自由の女神が立っている。ニューヨークの方向を見ているらしく、後ろ姿。。

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ここの橋からセーヌ川の中洲に降りると、エッフェル塔方向(ビラケム橋方面)に向かう散歩道がある。秋が深まると、この景色も変わることだろう。
マッチョなフレンチガイたちを背景に、俺もポーズ。

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エッフェル塔とともに。

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自由の女神像のほうに向かおう。女神像の両脇に笹の葉チックな緑を発見。

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はい、こちらがパリの自由の女神像(のひとつ)。

ニューヨークの自由の女神像は、アメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスより贈呈されたもので、そのお礼に、今度はパリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して送り返したもの、ということだ。ニューヨークにいったことがない私にはその迫力がわからないけれど、パリのこの方の数倍はするのだろうきっと。

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裏側には説明が。本当、こういう落書きマジでやめなよと言いたくなる。

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ツーショットも撮っておきました🐶

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天国のおじいちゃんズ、元気にしているかな?おはぎの代わりのみたらし団子は硬くて入れ歯だと食べられないよね。あ、でもくっつかないから逆にいいかもよ!
by ミルゥ🐶&ユイ💁‍♀️








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