衝撃、ふたたび〜赤い野菜でつくるガトー・オ・ショコラ
日本は4連休ということで、noteつながりのお料理noterさんたちのおうちごはんが楽しみな週末。こちらフランスは、単なるウィークエンドなので、淡々と。
さて先日、こちらの記事で書いた、「ズッキーニで作るバター不使用なヘルシーガトー・オ・ショコラ」
こちら、私が思っていた以上に反響が大きかった。
主として、こちらの血と汗と涙の結晶により実現したヘルシーぶりをガン無視して、ハイカロリーなスペキュロス（≒ミルクジャム）ペーストを塗ったくった愛すべき甘党Otto氏に対してではあったのだけど・・・。
この摩訶不思議スイーツのレシピのネタ元のフランス人、エルベ。
私は、このズッキーニチョコケーキをきっかけに彼のInstagramをフォローするようになった。
全然知らなかったのだけど、エルベったら、フォロワーが45万人もいるすごいひとっぽい。キュートな感じだし、レシピがキャッチーだし、作り方もわかりやすいし、まあ納得。
そして彼のプロフィールによると、肩書きはフード&ライフスタイル、コンテンツクリエイター。ブロガーでYoutuberで作家。手広く手堅くいろいろやっている印象だ。
そんな彼の最近の投稿で、「ヒット作ズッキーニに次ぐ、新たな不思議食材を使って、バター不使用なガトーショコラを作ってみたよ！」というのを発見した。
ズッキーニの代わりになんでしょう？と尋ねるまでもなく、サムネイルのアルファベットでなんとなくわかると思うけれど、正解は、🍅トマト🍅。
彼の真骨頂である上記Youtubeの冒頭、
「これまで、バター不使用のガトーショコラで、ズッキーニの他にもサツマイモ🍠やナス🍆（！？）を使ってきたけど、トマト🍅もありでしょ！」
みたいなことを言っている。っていうか、いやいやあなた、ナスも作ってたの・・・？
昨晩、ためしに＠ケイチェルおじさんの真似をして、材料の写真で何を作るでしょうか？クイズを出してみたけれど、すでにズッキーニのインプットがあった方たちでも難しかった模様。
トマトに皆惑わされたようだね！🍅🕵️♀️
ピエール・エルメのCake Aztec à la tomateとお答えいただいたケイチェルおじさん。さらにトマトの量からして、バターの代わりにトマトとも。非常にいい線をいっているけれど、残念ながら「エルメ」じゃなくって「エルベ」のガトー・オ・ショコラの再来、新作レシピだったのでした。芸がなくてすみません🙇♀️
さらに最近、探偵なみに料理の材料を見比べてしまう習性が出てきてしまったので、エルベのレシピでズッキーニvsトマトの生地の材料を見比べてみると、
🥒ズッキーニ版🥒
・ココアパウダー（無糖）：20g
・コーンスターチ：30g
・グラニュー糖：80g
・チョコレート：200g
・ズッキーニ：200g
・卵：4つ
・バニラシュガーorバニラエクストラクト：あれば少々
🍅トマト版🍅
ーズッキーニ版と違って必須なものを太字ー
・ココアパウダー（無糖）：大さじ2
・小麦粉（他の粉でもOK）：100g
・グラニュー糖：80g
・チョコレート：150g
・超熟トマト：250g
・卵：4つ
・バニラビーンズ：小さじ1
・ベーキングパウダー：小さじ1
・フルール・ド・セル：ひとつまみ
・ココナッツミルクまたはクリーム：125cc
なるほどなるほど。
そしてエルベ、トマトの動画でも、ズッキーニのときと同様、
・スーパーmoelleux(*)、スーパー簡単で、スーパーヘルシー
・バターを使わない代わりに、トマトを使う。ただしトマトは熟していること。
・「安心してください、トマトの味、しませんから」
(*)モエルー。柔らかいとか、口あたりがいいという意味
と、ズッキーニのときとほぼ同じことを言っている。どっちもモエルーだと。
ズッキーニのときは、卵白をメレンゲにして最後に加えて膨らます感じだけど、トマトの場合は全卵の泡だて＋ベーキングパウダー頼りらしい。
そして、トマトに合わせるのがココナッツミルク。バニラも必須で入れるようだし、おそらくズッキーニよりも味に癖のあるトマト臭を消すためだと思うけれど、ズッキーニの時よりも手が込んでいる印象。さらに、トマトのほうは生地にも塩を入れるのだな。
そこで、野菜室にちょうどぶにょっとした熟れ熟れトマトもあるし、他の材料は常備系でなんとかなりそうなので、トマト版もチャレンジしてみることにした。ココナッツミルクはなかったから、ジーマーミー豆腐を2回（×200ml）作って、残り約600ml余ってしまっている無調整豆乳を代わりに使おう。さらにヘルシーだ。
・・・
まず、スポンジケーキなどを焼く型（ズッキーニより直径2cm小さい、18cmの型を使用）にクッキングシートを敷き、細かく切ったチョコを湯煎かレンチンで溶かし、冷ましておく。
トマトのヘタ部分をくり抜いて、細かく刻む。
ミキサーに刻んだトマトと豆乳を加えて、ミキシング。
ここでよくミキサーにかけて、皮とか残らないようにね、ってエルベが言ってた。
このままスープにしたほうが美味しいのではなかろうか。トマト液完成。
次に粉系の準備。薄力粉とココアパウダーとベーキングパウダーをふるい合わせてボウルにいれる。
泡立て器でよくかき混ぜておく。これだけ。
次。また別のボウルに砂糖と（バニラビーンズの代わりに）バニラパウダーを入れて、さらに卵を4つ、割り入れる。
電動泡立て器で泡立てる。ここ、エルベ動画では一瞬にして液が綺麗に泡が立っている状態になり、次の工程にうつっている。でも経験上、ここの泡だてをきちんとしておかないとケーキがきれいに膨らまない気がするので、気合をいれて15分は泡だてた。
これでようやく10分後くらい。
15分後、ようやくこんな感じに。
ここに、トマト液を注ぐ。結構クセありそうだけども本当に大丈夫なのだろうか・・・。
日の丸みたいだな🇯🇵
こちらを泡を消さないようにやさしく混ぜる。気分はバファリン。
ここにさらに、デコレーションようにスプーン3杯くらいを残して、溶かしたチョコレートを入れて、さらに全体をやさしく混ぜる。
用意しておいた粉系をいれて、最後までやさしく混ぜる。
これで生地の完成。
型に注ぎ入れて、180度のオーブンで40分くらい焼き上げる。
焼き上がりは、美しい。
冷ましている間に、デコレーションの準備。
ズッキーニのときは、緑に合わせてピスタチオにしたので、今回はトマトの赤に合わせてドライクランベリーとカシューナッツを共演させてみよう。
ケーキが冷めたらお皿に出す。形はかなりイケてる。
チョコを上に塗り塗り。ズッキーニのときは生地に塩が入らなかったので、デコレーションのチョコに塩を入れたけれど、今回は生地に塩が入っているので、デコ用チョコはそのまま。
まんべんなく塗りたくる。
上から刻んだドライクランベリーとカシューナッツをちらしまして、
🍅🍅🍅🍅完成であります🍅🍅🍅🍅
エルベが言ってたように、切り口はかなりモエルー感が出て、いい感じ。見た目はエルベのより美味しそうに見えるんだけども。。
気になるのは帰宅後のOtto氏の反応。
ガトーショコラ焼いたよ！と嬉々として報告すると、開口一番、
「今度は何入れた！？」と。
私の行動が先読みされている（笑）
それは食べるまで内緒！というと、言わないと食べないとおっしゃるので、早々にネタばらし。
食後に私もいただいてみることにした。
ひと切れ食べてみた感想。
食感は軽くて口当たりもよい。
でも、ズッキーニのときは口の中でズッキーニの味を探そうとしても本当にまったく野菜の「や」の字も感じなかった。でも今回、口の中でトマトの味を探すと、トマトが見つかる。皮っぽいのも若干残る感じ。やはりここは大人しく、ココナッツミルクにすればよかったのかな・・・。
あくまでお菓子ではなく、「ヘルシーなおやつ」の位置づけなら全然アリだけど、お菓子としての完成度はズッキーニがやはりすごい、というのが正直な感想。
甘みにうるさいOtto氏は、案の定、生地に塩が入っているのが元々好きじゃないので、あまり食指が進まないようで。
相変わらずブレてますけど、スペキュロスクリームをかけまくり、食べてはくれた図↓
お次はナスにチャレンジ・・・どうしようかな。。🍆🍆🍆
かーちゃんよ、豆はどうだね？？🐶
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