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『これからのデータサイエンスビジネス』 まとめ 感想

データサイエンス関連の全体像が把握出来るとの事で『これからのデータサイエンスビジネス』という本を読んでのまとめと感想です。

まとめ

これまでのAIやビッグデータ導入は、は目的が無く「導入すれば、何か出来る」と考えられている目的なき導入だった。

しかし、今後はビジネスで成果を出す為のツールとして目的を明確にした上でデータ解析を取り入れていく必要がある。

現金主義や印鑑文化など日本はまだまだアナログ文化でそういった人物が組織内で決定権を持っている場合も多く、AI等導入の阻害要因になっている部分があるので、変革が必要。

また、AIの基礎研究で日本が海外に勝つことは難しく、少子高齢化が進む社会の中で生き残っていくには日本が優位に立てる分野でのデータビジネスの活用が不可欠。


データサイエンスは

サイエンス エンジニアリング ビジネス

の3つの要素から成り立っている。

これら3つの要素を1人の人物が持ち合わせていてプロジェクトを進行させていくのが従来のデータビジネスだった。

しかし、それでは1人にかかる負荷が大きく無理があった。

今後は、別々の能力を持った人物がチームを組んで3つの要素を満たし上手く役割分担をしていくのが今後のデータビジネスの良いあり方と言える。


データビジネスの大まかな流れは

目的の定義 「何が分かれば良いのか」定義

データ収集 オンライン(個人情報に注意)・オフライン(分析しやすいように) 

データのチェック データには間違いがある事を意識

分析 平均、抽出、グラフで表現、関係性を証明 など目的に合った方法で分析

発表 優れたBIツールを使うと便利

意思決定 

である。

感想

この本を読んで、あやふやだったデータサイエンスビジネスの全体像を掴む事が出来たように感じます。

AI、ビッグデータ=魔法の杖 と認識される事もあるとの事ですが、データ解析によって得たい情報を明確にした上で、それに沿ってデータ収集等を行うという基本的な事が大切だと分かりました。

また、国内においてアナログな分野が多いのならば、逆にデータサイエンスを取り入れる事によって大きく躍進出来る会社や業界があるというあると考えられます。

私は今後マーケティング、データサイエンス方面で転職するにあたって、そういった側面からも会社や業種を見てみようと思いました。

本全体の専門用語は少なく、挿絵も充実しているので理解し易いと思います。日頃データサイエンスに馴染みの無いマーケターや会社の意思決定に携わる人などにも導入本として是非手に取ってもらいたい一冊です。

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