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ANGLEPOISE TYPE-75

デザイナーのマーガレット・ハウエルのショップで目にして、その端正なかたちが好きで手にいれたアーム型のデスクライト「アングルポイズ Type75」。実際にテーブルに置いてランプの灯りをつけると、暗がりの中にぼんやりと暖かな色合いの光がたまりができ、夜の室内にほっと安心して過ごせる心地よさが生まれる。すっかりこの照明のファンになってしまい、スタンドライトやデスクライトをさらに買いもとめて自宅でも職場でも置いている。
アングルポイズ社のデスクランプがはじめて開発されたのはなんと1930年代。イギリスのカーエンジニア、ジョージ・カワーダインが考案したのがそのはじまりだったそう。以来、デザインが更新されながらも、ずっと愛されてきたデザインクラシック、アングルポイズ。
そんなデスクライトをイギリスのプロダクトデザイナー、ケネス・グランジが2003年にデザインしたのがType75だった。氏はロンドンのブラックキャブなど、世界的にも有名な作品を数多くデザインしているイギリスを代表するインダストリアルデザイナー。マーガレット・ハウエルやポール・スミスなど著名なデザイナーがそのデザインに共感し、日本の暮らしにも紹介をし、いま僕の手元にもこの照明がある。時代を超える普遍的なデザインが、人から人へと伝わり、国境を超えて世界のあちこちの家をおだやかに照らしている。そう思うと、なんだかワクワクしてしまう。

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