モテない人は品がない。東出昌大さんの不倫報道を見て。

ここ数日、東出昌大さんの不倫報道を目にしない日はない。他人の恋愛に首を突っ込むのは余計なお世話だけども、とはいえ内容が内容なだけに、四方八方から非難されるのも無理はない。真剣に生きてきたあらゆる人の怒りに触れている。

僕は東出さんのことをよく知らない。だから完全な偏見でまくしたてるのだけど、彼は「モテない」のだと思った。少なくとも本人の自意識の中では。いわゆるイケメン俳優と呼ばれるような人たちと比較されてきただろうし、自分でも比較してきたのだろう。なんであいつらよりモテない。もっとチヤホヤされたい。なぜなら自己愛は人一倍強いから。その成れの果て。いったいぜんたい誰の為。

この手の劣等感に苛まれる人はとことん欲深い。「モテたい」は求め出すとキリがない。だから何かを手に入れたとしても、誰かと比較してしまって”まだ足りない”から終われない。承認欲求に操作された自分には気づけない。

HIPHOPアーティストのGADOROが言うところの「貧乏ってのは金のない奴のことじゃない 多くを必要とする欲深い奴だ」状態。人としてさみしくて、さもしい。自分に自信がない。だから自分を大きく見せないと不安で仕方がない。己の魅力を誇示し、少しチヤホヤされたくらいで調子に乗っていく。そんな自分を否定する人の声に耳を傾けるわけもなく、あまつさえ攻撃もする。

書いたすべてが当てはまるとは当然思わないけれど、当たらずとも遠からずなんじゃないかと勘ぐってしまう。そういう人種を何人も見てきた。モテない人は品がない。外見の話じゃない。振る舞いをみればすぐわかる。SNSが普及したことで井の中の蛙が増えてしまった。飛び回るのは自由だが、水しぶき(いいねとリツイート)が飛んでくるのは本当に勘弁してほしい。ひとつひとつ丁寧にミュートする機会が増えた。

「能力が評価されている」ことと「異性として好感を持たれている」ことを勘違い。その厄介さは段違い。はしゃぐ姿はみっともない。好きになれる要素が一個もない。とりあえず韻でも踏みつけておく。

いい大人なのだから、モテない自分の面倒くらい自分で見てほしい。そういう人にはなるべく近づかないこと。

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