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イスラムを授業のテーマにした訳。高2総合学習:プロジェクトイスラム(0)

昨日はこのプロジェクトの最初の一歩について書きました。

すっかり忘れていたのですが、実はこのプロジェクトを始めるにあたって、あるきっかけがあったのです。それは、教育を脅威と感じる勢力。

教育を脅威と感じる勢力

1学期はずっと「学ぶとは何か」をテーマにやってきたこの授業、最後の段階で、生徒に「教育を脅威と感じる勢力は何か」と問うてみました。

そこで出てきた答えに驚きました。生徒の活発な議論の中で出てきたのは以下のようなも集団でした。

・人を罠に引っ掛けて儲ける人
 例えば児童労働をさせている人
・イスラム原理主義者
・国際テロリストのポコ・ハラム
・共産主義者?
・すでに賢い人(自分を超えられたくない)
・タリバン
・命令に従うやつが欲しい人

なぜ、宗教が偏っているのか?

これを見た生徒たちの中から疑問が湧いたのです。なぜ仏教やキリスト教ではないのか。彼らは今まで模擬国連に全員参加してきましたし、政治や経済、国際関係についても他のクラスよりも深く学んできました。それゆえの知識でもあるわけですが、たったこれだけの中にイスラムに関係する勢力が二つもあるのはおかしいと彼らは思ったのです。

もしかして、自分たちは偏見を持っているのではないか。そしてイスラムってそもそもなんやねん?と。

イスラムを授業の中心へ

そこで、担任でもあり授業担当者でもあるわたしは、ありったけの知識と人脈を使って次のようなフェーズを考えてみました。

まずはきちんとした知識をつける。そして人を通してそれを生きた理解へとつなげる。たまたまインドネシア在住の先生と、日本在住のマレーシア人実業家を知っていたことでそこに繋げようと思いました。

さらには、前回のブログのエジプト人女性のように困っている人の助けになるようなことができれば理想的でした。最終的に自分ごととして落とし込む、ざっくりとした授業プランができました。

さいごに

私は専門家ではありません。よってイスラムについての知識もありません。それでも、あえて自分のよく知っている英語の話ではなく、自分の知らないことを生徒と一緒に学ぶ道を選びました。二学期は本当にわからないことと格闘しながら素知らぬ顔をして授業を進めるというチャレンジでした。次回からは実際の授業のそこんとこ、をお届けします。

オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。



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