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出木杉翻訳システム、DeepLにやられっぱなしの話。

以前ご紹介した翻訳システムのDeepLですが、思わぬ結果にびっくりすることばかり。

今日はよりすぐりの2事件をご紹介します。

機械翻訳も上手に使う

生徒の英語力にはもちろんばらつきがあり、苦手な生徒には機械翻訳を紹介しています。例えば、ケンブリッジの教科書は指示まで全て英語なので、分からなければスマホのグーグルレンズをかざして翻訳を見ながら解いてきてもOK。

ちなみに、リンクの記事を見てびっくり。Googleレンズも日々進化し、勝手に一部の宿題をやってくれるようです。笑


「いや、訳したんわたし違うし」

英語の授業ではよく短いエッセーの課題を出します。そして、同じ内容の問題を単元テストの時などに出題します。生徒は、一度書いてきて添削してもらった英文をテストのために覚えてくるというやり方です。長めのパラグラフをテスト用に短くすることもしばしば。ルーブリックを満たしていればいいからです。

さて、試験前に生徒が自分の用意した英文を覚えるのが大変だと言います。自分で書いたのになぜ?しかも完璧な英文です。聞いてみるとこんな答えが返ってきました。

いや先生、これDeepLで訳してん。わたし違うし。

そういうことか!一昔前なら、グーグル翻訳を使うとどこかしら違和感のある文章になったものですが、DeepLは見抜けない。かくして生徒、短い英文を自力で書き直しました。それはそれでよかったのかもしれません。

DeepLが笑った!

授業を英語で行うため、一部英文を和訳して配布することがあります。洋書には当然和訳などないので、フレーズごとに区切り、DeepLで翻訳しています。ところがある日、会話文に見慣れない字が現れたのです。

まず見事なのは、男女をおそらく名前から判断して言葉を変えていること。Google翻訳ではせいぜい「わたし」ですから、「僕・俺・私」があまり違和感なく訳されていることに驚きました。

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問題は次のところです。

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ねえ、丸や星みたいな形にカットしてもいいわよ!笑

笑った!DeepLが笑った!笑

まさか機械翻訳が(笑)を入れてくるとは。しかもなんとなく次の「楽しそう」にリンクしているのです。

さいごに

簡単な会話なら瞬時に機械翻訳が訳してくれます。海外旅行のホテルの受付だってスマホ一つでやりとりできます。かなりの長文でもDeepLが翻訳してくれます。砕けた文章でもほぼほぼOK。しかもご丁寧に(笑)まで入れてくれる始末。

もちろん、機械翻訳が全てを補うとは思いませんが、そろそろ英語の授業がなんのためにあるのか考えた方がいいのかもしれません。

英語の授業で英語だけする時代の終焉です。笑



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