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新しい差別を作ろう!

ここにイルカの絵があります。

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イルカなんかイルカ!
そんな声が聞こえてきそうですね。

でもじっくり見てください。イルカ、いっぱいいますよ!
試しに、小さなお子さんに見せてください。
彼らには、イルカ以外のものは見えていませんから。

答え

何度見てもイルカが見つけられず、いやらしい絵にしか見えないあなたのために
答えを用意しました。

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どうですか? 確かにイルカいっぱいいたでしょう?

大人になると、どうしてもイルカよりも男女が愛し合う絵に見えてしまう。
それは、性的な刺激が子孫を残すために重要なことだからです。
つまり、イルカよりもそっちに目が行っちゃうのは人間の本能なんですね。

そして、小さな子供に見せてもイルカしか見つけられないのは、
まだ性的な概念が存在していないからなんですね。
彼らには、本当にイルカしか見えないそうです。

性的な偏見

大人になると、様々な知識や知恵が身につきます。
そして一度脳に染みついた知識は、なかなかぬぐえません。
こうやって知識が凝り固まっていくと、それは偏見へ変わっていきます。

これを子供に見せても平気と言いましたが、それでも見せようとは思いませんよね?
それは立派な偏見です。

誰にでも偏見はある

僕も偏見はいけないものだと教わってきました。
そして自分自身でも片寄った目で人を見るのは良くないことだと認識しています。
でも、それは表面上のものですよね。

人間は心の奥に染みついた本能には勝てません。
どうしても、この絵を偏った目で見てしまうし、外国人を見ると身構えてしまいます。

表面的な道徳論

僕たちの周りには、こうした偏見的な心を無理やり押さえ込んもうといういう圧力があります。
それは道徳論ですね。

「障碍者に対しても普通の人と接するように」
「人を肌の色で差別しちゃいけない」
「男女平等」

これは確かに正論ですが、道徳論だけでは偏見的な感情を抑えることはできません。
本当に心から差別を無くしたいのなら、一度偏見的な感情を認める必要があるでしょう。

どうコントロールすれば「偏見を持ったまま」でも円滑な人間関係を築き上げられるのか?

これからの時代に求められているのは、表面的な道徳論じゃなくて、こういったシステム作りです。

新しい差別

近年ささやかれている信用スコア信用によって人を差別する画期的なシステムです。
信用ポイントによって受けられるサービスが違ってくものなので、人々はポイントによって判断されます。
つまり、信用スコアには人種や宗教、性別などは関係ないんですね。

今は年収や学歴、資産によって判断される側面が強いですが、
信用スコアはいずれSNSと連動し人間性によってポイントが上がるようになると言われています。

人種によって収入格差があるという現実がありますが、
人間性は人種や性別問わず高めることができます。

差別はあるけど、努力によって乗り越えられる差別なら、
恣意的な差別よりずっとマシじゃないですか?


差別や偏見を人間から取り除くのはほぼ不可能です。
でも、こうやって新しい差別を作れば、今までの差別意識は薄まるんじゃはないでしょうか?

みんながスコアだけを追い求めれば、人種や性別、宗教なんてどうでもよくなります。
どんな人種であろうとスコアが高ければ尊敬されるし低ければ軽蔑される。
信用スコアが描く世界はユートピアじゃないけど、今よりずっとマシな世界です。

独自の世界を作り上げて発信する人を増やしていきたいので、サポートよろしくお願いします。