(16話)佐久間友吾(高校生活編)
スポーツ推薦で高校は八街市にある千葉黎明高等学校に入学した。
地元から電車で50分、八街駅から学校まで歩いて10分。当時は珍しく近くの学校ではなく遠くの学校へ通った。
なぜなら頭が悪かったからだ。
入学式が終わり体育館を整列して歩いていると
野球部の先生に呼び止められた。
おい!佐久間
お前髪赤いじゃないか
野球部の先生の隣に明らかにヤクザが座っていた。
空手部の先生だった、、、、
あれが先生?ぶったまげた!笑
先生達が座っている目の前で呼び止められ
髪の毛赤いじゃないか!と入学式早々に怒られた俺は咄嗟に
先生!赤じゃなくて金髪ですよと
そうすると先生達は呆れ笑いしながら
そういう問題じゃないだろと言っていた。
校則手帳にも頭髪は赤くしてはいけないと書いてある。
どうやらこの辺の地域は髪の毛を染める事を赤くすると言うんだなと理解した。
するとヤクザがお前、佐久間の弟かと聞いてきてハイそうですと答えると
先生達は頷きながら満場一致で納得していた。
そう、俺には3つ上の兄貴がいて中学、高校と入れ替わりで入ってくるという先生達にとっては
とんだ大迷惑な事だったであろう!笑
だけど俺は中学の頃から兄貴の担任の先生から毎日のように電話がかかってきて
先生にちょっと同情していたので
高校生活は兄貴と同じように見られないように真面目に過ごそうと決心した。
そんな高校生活がはじまる。
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