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東洋思想

西洋の思想、哲学、医学といった現代での当たり前な事。そして東洋の考えは相反することが多い。僕たちの当たり前が偏った考え、見えてる世界が狭くなっていく。

東洋の思想を学ぶ中で、その僕の中の当たり前や、考え方の転換の機会を貰える。東洋思想は人生を生きやすくするために必要に感じる。今回は中国春秋戦国時代の哲学者「老子」の思想、言葉の中からシェアしてく。

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■成功に執着しない

是を以て聖人無為の事に処り、不言の教を行う。 万物作りて辞せず。生じて有せず。為して恃まず。 功成りて居らず。夫れ唯居らず。是を以て去らず

世間の価値観に囚われることなく、世間的な成功に執着することなく、自分の好きなことだけを追求する。積極的になり意欲が枯渇することはなく、楽しく生きていける。

とにかく自分らしく生きることが大切。

もちろん、結果や成功などは生きていくうえで大切な要素の1つだと思う。だが、執着しすぎは自分を追い込みすぎること。周りの評価を気にする他人軸思考になり「幸せ」「楽しい」という感情を感じとれにくくなる。

東洋思想でいうとヨガも同じような考えがある。僕自身ヨガを実践する中で、あらゆる自分のクセを無くすことを意識している。

それは身体のクセもそうだが、心のクセ。

心のクセは年を重ねるごとに外れにくくなってしまう。それは偏った考えや、あらゆることへの執着を生み出してまう。このクセを無くすために日々ヨガを実践している。

クセが無くなれば執着にもとらわれず、ポジティブな感情を感じやすくなる。西洋や現代的な「成功」「結果」も何かを成し遂げたり、目標に向かうときに必要な要素だが、東洋思想的な「執着しすぎない」ことも意識することが大切。

■無用の用

有を以て利を為すは、無を以て用を為せばなり

目先の利益で有用、無用を決めつけてはいけない。今は無用に思えても、先々で必要になることもあり、何の役にも立っていないようでも、見えないところで大事な役割を果たしているものもある。「無用の用」ということをよく考えなければいけない。

現代はロジカルに考え、いかに効率よく結果をだせるか。みたいな考えが主流かと感じる。この考えは「結果」に執着していることも要因だし、もし「結果」が出なかった時、無駄、意味がないと感じてしまうと思う

ミスから学ぶことがあるというが、「結果」に執着し「結果が出なかった」からそれがミスになってしまう。そもそも考え方次第でそれが、ミスにもなり、成功にもなりうる。

「無用の用」という考えは僕は好きで、意味の無いことなど1つもないし、全ての事柄は繋がっていると感じている。

人生とはうまくいかない事も受け入れ、幸せを追求していく。そのためには無駄なことなどこの世に無いと思う。

■自然と調和

揣えて之を鋭くすれば、長く保つ可からず
無為にして為さざるはなし

「やり過ぎてもうまくいかないよ」「自然のままにしていれば、万事うまくいくよ」ということを老子は説いているのです。「作為的」「人為的」になればなるほどうまくいかない時代にあって、大事なのは「自然との調和を大事にする」というナチュラルな生き方が大切。

僕自身、没頭すると頑張りすぎてしまう事がある。また、周りを気にしすぎて自分らしくないときもある。そんな時は大体上手くいった試しがない。

自分が楽しんでいるときこそ、自然な状態だし、結果は後からついてきた経験が多いよう感じる。

自然と調和しリラックス、ナチュラルってどんな?と感じていたが今は何となく理解してきた。僕は大好きな仲間とサッカーしてるときが一番自然な状態だし、そんな時は結果に執着していない。純粋にサッカーとその時間を仲間と共有していることに幸せを感じている。

皆誰しもその感覚は持ってるし、そこに対してシンプルに考えると良いと思う。

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全てにヨガ哲学が詰まっていて、「老子」の教えはヨガだなーと感じていた。僕が哲学やヨガをする理由は「幸せ」のためだし、そのヒントをこの著書から多くもらえた

現代は科学が発展し、あらゆるものがあふれる時代。そしてあらゆる選択肢が広がり、一見生きやすくなってるように見えても、心は「生きづらい」世の中にもなってる。

大切なことは東洋思想と西洋や現代の思想のバランス。どちらも受け入れていき「幸せを追求」していく

川畑悠吾
1994年生まれ(26歳)/東京都出身/海外プロサッカー選手/メンタルアドバイザー資格保持/全米ヨガアライアンス(RYT200)保持/サッカーをメンタルやヨガ哲学から考える『哲学とサッカー』無料マガジン公開中

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