為になる話

国家財政と家計の共通のコツ

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
本日は一つ、皆さまに身近なお話をしようかと思います。
ずばりお金のお話です。
人は家計をやりくりして必要な物を買い、一方で将来の為に貯金しながら人生も楽しむ。
国家も国民の生活の基盤を整え、不測の事態に備えて準備金を用意し、その上で今まで以上に国を繁栄させる。
国家財政と家計は規模が違うだけで、お金を使う目的は共通していると言えましょう。
そこで自分の領地を運営する私が、財政のコツを家計に例えて伝授したいと思います。

私の領地では、集めた税の予算を次のように分けています。
・役人や兵士の給料、今ある施設や道の修理など現状維持に使うお金 全体の7割
・新しい武具の開発や戦術の研究、民が行う祭りへの施し 全体の2割
不測の事態に備えた準備金の積立 全体の1割
現状維持に7割、今後の発展などの投資に2割、未来への備えに1割、この比率を保っています。

これは皆さまの家計にも応用できます。月のお給料の配分を次のようにします。
・食費や家賃や被服費、仕事に必要な交通費など生活に必ず必要なお金 給料の7割
・豪華な装飾品などの娯楽費 給料の2割
貯金(病気や怪我の治療代としての余裕) 給料の1割
生活費に7割、人生を楽しむ為に2割、貯金に1割、この比率を保つと家計も健全になります。

ここからは家計について特に大事なお話です。
■貯金
まず1割の貯金は、最初は苦しくても頑張ってみてください。
1年続ければそれなりの額が貯まって成果が目に見えてきますし、続ければその生活に慣れて貯金をする事が苦ではなくなります。仮に私に騙されてもお金は残るのですから、騙されたと思って一年間だけ続けてみてください。
■生活費
生活費の7割も守りましょう。
食べるものを食べないとまともに活動できず体調を崩すので、食事を工夫はしてもケチってはいけません。しっかりと食事は充実させて下さい。
その上で生活費が足りないなら、今月の新しい服は諦め、靴はある物を履けばよいのです。家賃については簡単に引っ越して安く抑えるとはいきませんが、あまりにも毎月生活費が足りなくなるのであれば、考える必要もあるでしょう。
1円たりとも給料の7割を超えるなとは言いませんが、この目安は常に意識しましょう。
■娯楽費
人生は楽しまなければ意味がありません。
友人との飲み会、どうしても欲しい服や靴、アクセサリーや貴金属、自分がやってみたい習い事やスポーツなど、自分の人生を楽しむ為にもお金がかかります。
そこは2割の中でやりくりします。もし子供の習い事などがあるなら、それもここから費用を捻出します。
生活費が苦しいと、どうしてもここを削って生活費の方に回したくなると思います。
今月楽しんだ「余り」を生活費に付け足すのは構いませんが、楽しむのを我慢して生活費に回してはいけません
それをしてしまうと、今日明日は食べる事には困りませんが、ただ生きるだけの人生になってストレスが溜まり、結局全体がダメになってしまいます

■まとめ
国家も家計も、今あるものを保つために予算の7割を投じ、万が一の備えに1割を積み立て、将来の為や今を楽しむ為に2割を消費する。この比率が肝要です。
もしかしたら貴方に合った別の比率があるかもしれませんが、今すぐ思いつかないなら、まずはこの比率を目安にしてみるといいでしょう。
国家は大きな人の集まりであり、家庭は小さな人の集まりであるので、同じ人の集まりであれば大にも小にも適用できる基本と言うものがあります。
この部分が、今回私が伝えたかったものの一部でもあります。
私の専門は兵法なのですが、その兵法や国家の運営方法も、見方を変えれば皆さまの役に立つ知識だと知って頂ければ幸いです。

今回の私の話は、都合のいい部分だけを切り取っているように見えるかもしれません。
ただ私はこれを領地運営にも私生活にも適用し、領主になってからずっと続けて成功している実績があります。
私に余分にお金を払うわけではないのですから、一度試して頂ければと思います。



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