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プロゲーマーになるなら但木一真の真似をするな

良く来たな。先日、但木一真という男がこのような記事を上げていた。

彼は真の男だ。Twitter というタフな荒野で黙々とこの鍛錬をこなしていた。簡単に真似できるものではない。Twitter 外の活動も含めて、今後も esports 業界を支えていくことは間違いないだろう。

しかし先の記事で彼は優秀さ故に大きなミスを犯している俺達は彼の金言を読み間違えると言っても良い。それは即ち、この方法では但木一真にしかなれない、というものだ。説明していこう。

お前は賢者ではない

例えばお前はプロゲーマー、もしくはプロゲーマーになりたいワナビだ。お前は「 SNS で存在感を高めたい」と思っている。その時、先の記事を知った。お前はそれを実行に移した、そう仮定しよう。

自分が得意なこと、自分の思考(それは即ちゲームについてだ)をツイートすることを心がけ、それを継続した。タフに、1 年続けたとしよう。お前は沢山のフォロワーを獲得する。沢山のいいねを貰う。お前の試みは成功したかに見える。しかし、その沢山のフォロワーはファンだろうか?

お前に群がる連中が求めるものは有益な情報でしか無い。お前の勝利を共に喜び、お前の敗北を慰め、お前の怠惰を叱責し、お前の活躍を心の底から待ち望む、そんなファンは何人増えただろうか?

但木一真の本業はアナリストだ。彼が有益な情報を呟くことは彼自身の価値に繋がる。それは間違いない。俺は彼のことを高く評価している。

だがお前は但木一真ではない。お前が呟く有益な情報。それはコミュニティに資する。勿論ファンも増えるだろう。是非やると良い。

しかしプロゲーマーを、プロゲーマーとして頂を目指すお前が「有益な情報を……」と考え、そればかり呟くのなら、お前はコミュニティにとって賢者ではなく只の奴隷か裸の王様だ

お前はアイドルでもないが……

賢者でないお前は有益な情報で評価されるべきではない。アイドルでもないお前は「おはよー」なんて呟きでいいねを稼ぐべきでもない。

お前はプロゲーマー、競技者、アスリートだ。何よりも良い結果、良い試合、良いプレイを目指すべきだ。お前は結果とプレイ、そこに至る姿勢で評価されるべきだ。

" 有益な情報 " という単語に振り回されてはならない。ここに大きな誤解が潜んでいる。彼の言うとおり " 思考回路はそれ自体がコンテンツ " なのだ。結果を目指して奮戦するお前の姿はそれだけで有益な情報、コンテンツだ。お前が参考にすべきは先を走るプロゲーマー、世界を股にかけるプロ野球選手、プロサッカー選手だ。

プロというのはゲームが上手いだけでは続かない。ゲームのために全てを捨てた孤独なクソッタレは主人公には敵わない。物語やスピリチュアルな話ではない。ゲームに集中でき、より高みを目指せる環境、支援してくれるファンやスポンサー。それを周りに引き寄せる引力がなければ強さは続かない「お前がなりたいお前」のサポーターに向かってお前をアピールしろ。それこそがお前の力になる。

チームは何を目指すべきか

知らん。俺は専門家ではない。

しかし、ここには幾つか記事がある。紹介しよう。お前らが知っているかどうかは関係ない。紹介しておかなければ記事が締まらないからだ。

それに、俺はゲーマーはゲームしか能がないクソッタレで構わないと思う。思いたい。上で言ったものはチーム、プロデュースする側が考えることだ。それを個人でゲームをやりながら出来るやつは大したものだ。

いつもの人だ。いつも通り参考になる。" ターゲットの数を可視化 " というのがゲーミングチームにとってネックのような気がしている。これが野球やサッカーであれば、地域のファンに対して目を向ければいいからだ。

なんかサッカーの話だ。短期的な結果ではなく長期的な成功を求めるなら、熱狂的なサポーターが必要不可欠だ。俺達はファン、サポーターだ。当然、応援していて気持ちの良いチームを応援したい。その中でブランディングというのは大きな比重を占めている。俺にはこの話の是非は分からないが、示唆に富んでいるように思う。お前らが考えればいい

終わりに

何度もいうが、お前は賢者ではないしアイドルでもない

お前はきっと esports 関係者だろう。俺はお前を応援しているし力になりたい。俺と似たような奴は多いが力もなく、あっても使い所がない。どうすればお前らの力になれるのか教えてみろ。それを考えるのがお前らの仕事だ。そして俺には書くことしかできないが、何かの足しにはなるだろう。

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