ASDの薬物療法を始めて1ヶ月。本人はどう感じているか。
8月中旬から、息子(小3)が薬物療法をはじめました。
ASDの易刺激性を和らげる目的です。
1ヶ月前に、心理と作業(書字は完全拒否なので、行動観察が主)の検査をした結果、エビリファイ1mgから始めることになりました。
ネットで薬物療法について調べると、どうしてもネガティブな情報に目がいってしまい、不安でした。
でも始めてみたら、息子の場合は副作用(過眠、食欲増進等)も少なく、良い効果の方が多いように感じています。
まずはお試しの2週間。服薬してからの息子の変化を、メモを元に記録します。
特に、過眠による生活リズムの変化に不安があったので、医師には「夕食後」飲むよう処方してもらいましたが、いつも15時〜16時頃にイライラが強くなるので、私の判断で時間を前倒して服用し始めました。
【1日目】
16:00頃 妹とケンカを始めたので服薬。眠くなることもなく、いつもどおり時々イライラしながら過ごす。
外へ走りに行く。いつもは走り出すのに時間がかかる(人や犬が歩いていないか、スタート場所の確認など)が、落ち着いて走れていた。
18:35 「バランスボールでぐったりしたい気分」と訴える。服薬後2時間半で効いてきている様子。
18:45 「お風呂掃除をしたせいで手が荒れた」などとイライラすることが2回ほど。
19:55 アプリゲームの脱獄ごっこ中イライラするが、いつもよりは度合いが小さめ。
22:00 就寝
【2日目】
4:30 トイレに起きるが二度寝。
7:30 起床
15:15 妹と遊び始めるとテンションが高く声が大きくなってきたので服薬。車で市民プールへ向かう。
16:30 眠くなり車中で寝る。
18:00ー20:00 プール
22:00 就寝
【3日目】(この日から記録が大雑把に。三日坊主。)
7:30 起床
19:30 服薬
【4日目】
8:30 起床
15:30 服薬
22:00 就寝
【5日目】
7:15 起床
【6日目】本人に聞いてみた
「薬を飲み始めて、なにか変わったことはある?」と質問してみた。「いつもは普通だったけど、『もう少しのんびりしようよ』という気持ちになった」と教えてくれた。
【10日目】
16:00〜18:00 ゲームで思うようにならずイライラし耳をふさぎ始める。服薬。
【14日目】
医師の診察日。上記内容を伝える。
医師「落ち着いて過ごせている現状について『これが本来の○○くんなんだよ』と、ぜひ褒めてあげてください。自分の中の変化を言語化できるところも、息子さん良いところなので、大事にして行けるといいですね。」
用量はこのまま、1ヶ月毎の処方となる。
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以上、とても大雑把な記録ですが、経過良好です。
私が感じていた息子の感情の起伏の高低差は、今までを100とすると、30くらいに落ち着いています。もっと小さいかも。
もう以前の生活には戻れません(笑)。お互い、よく耐えてきたなと思います。
息子、私、家族にとって、割と幸せな選択だったと思います。
「割と」と書いたのは、できれば肝臓(薬の代謝、解毒ご苦労さまです)を労って生きていきたいので、それだけです。
体内での作用は違いますが、女性にとってのピルのようなものと考えれば、幸せに生きていくためのツールの一つ。
今後、量が増えるのか減るのか、種類が変わるのか、辞める日が来るのか。分からないことだらけですが、個人差の大きい発達障害の薬物療法について、事前に調べておきたい方の一助になれたら幸いです。
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トップ画像は、スタジオジブリの無料提供画像より。
そうすけたちを助けに行く(だったかな?)ワクワクしたポニョの姿に、息子を重ねて選んでみました。
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