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ちいさな会社のおおらかな経営

すんません。宣伝で恐縮ですが、実は、本を書きました。9月27日発売です。

今週末、9月28日、29日に100周年イベントを僕らの三重県伊賀市の工場「IGA STUDIO PROJECT」で開催しますが、そちらでも冊数は限られますが販売しますので、もし100周年イベントに行くって方はそちらで検討頂いても構いません。

この本に収録されている文章は、元々ブログやnoteで発信していたものを下敷にしています。正直なところ、本にするつもりは全くありませんでした。僕は、けっこう影響を受けやすくて、考え方がコロコロ変わります。
ネットならいつでも削除もできるし、修正もできるので気軽に発信してきましたが、本となると、そうもいきません。

それが何を血迷ったか、今回、初めて本にしてみることにしました。

会社の100周年という節目に居合わせたのも何かの縁だし、この機会に、自分が考えていることや、感じていることをカタチとして残しておくのも、木村石鹸にとっても意味あることなんじゃないかと思ったのが一つ。

ただ、タイトルに「おおらかな経営」なんて入ってるので、ビジネス書っぽいんですが、世の中のビジネス書で、こんなに「多分」とか「なんとなく」って言葉を多用しているものもないと思います。殆ど何も断言せず、ただ「だと思います」とか「じゃないでしょうか?」なんて、曖昧に誤魔化した文章ばかりです。なので、この本から何か経営のノウハウとかテクニック的なものを得るのは難しいとは思います。

もう一つは、今回声を掛けて頂いた主婦の友社の編集者さんが、「木村さんの書いたもので、ちょっと気持ちが楽になったとか、助けられた、みたいな人がいると思うんです」と言ってくださったこと。

大好きな曲にユニコーンの「エコー」という曲があります。ドラマ「重版出来」の主題歌です。(「重版出来」は、漫画原作のテレビドラマ。コミック雑誌の新米編集者の奮闘を通じて、本を世に出していくまでの大変さや葛藤が描かれていて、このドラマ自体も僕はめちゃくちゃ好きでした)

わりと昔からためといて たまに読み返す頭ん中
その言葉は言葉には エコーがついてる
目にとめた先のあの言葉 なんか耳にしたあの言葉
君のくれた言葉にも エコーがついてた
俺は持っている 隠し持っている
常に鳴っている 鳴っている
一回一回きざみ込んでいく
毎回毎回 声に出して 思い出して
一回一回 くり返していて
いっぱいいっぱい 鳴り響いて しみ込んでいけ

ユニコーン「エコー」

ここで言う「エコー」は、多分、鳴り響いて、残り続けてる言葉のことだと思います。そんな言葉ってありますよね。何気ない言葉、さりげない一言。だけどなぜか記憶に残り、繰り返し思い出したり。何かの役に立つとか、実用性があるとかではないけど、その言葉がずっと残り、響き続けて、何か勇気づけられたり、前向きになれたりする。そんな言葉。もしかしたら、僕の言葉も、誰かにとってのエコーになったりするのかな。エコーになれたらいいな。そんな風に思ったんですね。厚かましい話ですけど。

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