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上司は部下をヒーローにするべき

いやぁ気をつけねばならない。自分も無意識にやっちゃってることがある。恐い。忘れないうちに自戒の意味もこめて。

部下の手柄を我の手柄のように語る上司ってのは、傍から見たら最低の上司だとは思うけど、ふと気づいたら自分がやっちゃってることもあって情けない。話をわかりやすくするため「部下」「上司」みたいな言葉を使うが、正直、この言葉も嫌いだ。上とか下とか、そういう階層の線引きをしちゃう言葉だし、どうもそこに溝が生まれそうだし。

重要なのは、現場が直接的な利益を生んでるということだ。現場がいなければ利益は生まれない。

でも、それらを「管理」する上司が、そういう成果を自分の成果だと思っちゃう場合がある。もちろん、当たり前だけど上司には上司の役割はあるんだろうし(なければいる意味ない)、それは現場での仕事とは別の領域であったりもする。上司がチェックしたり調整したり、営業したりなんやかんやでそれが達成されたりしてることも確かなんだろうけど、でもだ。それでも、部下の成果をただ、自分の成果のように語るってのは、上司としてはやっちゃ駄目なことだ。

現場をヒーローにしてあげないと。現場を輝かせてやらんと。部下は上司を輝かせるためにいるんじゃない。上司が部下を輝かしてやらんと駄目なのだ。部下の手柄を横取りして、ミスは部下に擦り付ける、そんな上司がいたりするがもっての外だ。

ミスが起こればそれは上司の責任。成果があがれば部下のおかげ。

なんて言うと、上司はなんて損な役回りなんだ、と思う人もいるかもしれないが、そういうものだと諦めるしかない。でも、たいてい上司の方が部下より高い報酬を得てるしね。権限も大きいのだから。こういう役回りに喜びを感じる人じゃないと上司にはなっちゃいけない。

ジャック・ウェルチはこんな風に言ってる。「上司」は「管理職」になってはいけない。ここで言う「リーダー」でなければならない。

どうすれば事態は改善するか。その明確なビジョンを人々に示すのがリーダーである。ルーズベルトも、チャーチルも、レーガンも、みんなそうだった。

それに対し、どうでもいいような細かいことに時間を費やしているのが管理職である。

管理職は、ものごとを複雑にすればよいと考えている。そうすればひとよりも頭がよくみえると勘違いしている。これでは、部下は絶対に発奮しない。

わたしは、管理を連想させるものがすべて大嫌いである。部下をコントロールし、抑え込む。必要な情報を与えない。報告書作成などつまらない仕事で部下の時間を無駄にする。部下にまとわりついて監視する。これが管理であ
る。管理をして、部下に自信を植え付けることはできない

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