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大学編入?なぜ同じ関学の編入試験を受けたのか?

こんにちは。新卒二刀流大学生の込山雄大です。

実は以前書いた自己紹介記事にもある通り、僕は編入試験を受けた経歴を持っています。最近僕のTwitterのアカウント(@yudai_komiyama)に大学編入希望の大学生や短大生から問い合わせを多くいただくので、今回は大学の編入試験について実体験を元に書いていきたいと思います。最後までお付き合いください。(実体験を元になので関西学院大学総合政策学部に寄った内容になっています。)

そもそも大学編入とは?

多くの受験生が大学受験を終えられたと思います。お疲れ様でした。思った結果になった人、そうでない人もいると思いますがまずはしっかり休んでください。

大学(今回は四年制大学に絞る)の入学試験の方法は多様化しており一般試験の他にも指定校推薦、AO入試、公募推薦、SGH入試など他にもたくさんあります。ただこれらの入試方法に共通していることがあります。それは出願資格(出願条件)です。

高等学校・中等教育学校を卒業または卒業見込み

これがいわゆる大学入試の出願資格(出願条件)です。この出願資格(出願条件)を満たし、見事合格し入学手続きを行った者が大学1年生となります。

一方、大学の編入学試験はこの出願資格(出願条件)が異なります。

・短期大学・専門学校・高等専門学校を卒業(卒業見込み)した学生
・四年制大学の2年次を修了し必要単位数(およそ58~64単位)を取得している大学生

一般的な大学編入の出願資格(出願条件)は上記となっています。僕は当時関西学院大学理工学部物理学科に在籍しており、受験した関西学院大学総合政策学部総合政策学科は64単位が必要でした。他の大学・学部ではTOEICの点数が必要であったり、決まった学部からしか受験できないなど条件は様々ですのでこちらも個別で確認ください。

また、僕の中高時代の友人に医学部を編入試験を受けた天才がいたのですが医学部等一部の大学・学部は2年次編入になるみたいなので各志望大学のHPで確認してみてくださいね。

実際編入学をしてみると短大卒の友人が圧倒的に多かったですね。(短期大学は別で指定校推薦もあるみたいで上記の出願条件を満たした上で所属短期大学のGPAが大きく関係してくると編入生の友人から聞きました。)彼らは短大入学当初から編入学を意識した履習や勉学に励みステップアップを意識していたようです。

ここで一旦簡単に大学編入についてまとめると

大学編入は出願資格(出願条件)が違い、入学後の学年が違う

ということです。

なぜ編入試験を受験したのか?

僕の幼い頃からの夢はエアラインパイロットでした。なぜならかっこいいし、周りに目指している人がいなかったからです(人と違うことが好きだったので笑)。就活直前まで本気で目指していたのですが、なる方法はいくつかあって

・私立大学(東海大学、法政大学等の航空操縦学科)進学
・防衛大学校入校
・エアラインスクールでライセンス取得
・航空大学校入校

大学受検時に東海大学、法政大学、防衛大学校に合格しましたが学費面や民間のエアラインパイロットになりたいということもあり断念し、大学入学後に航空大学校を目指すことにしました。しかし、こちらも編入試験同様2年次修了見込みで受検できるので2回生の夏から受検しましたが2年連続不合格。

不合格通知から1ヶ月自分の進路について一生懸命考えました。幼い頃からの自分を振り返り、理系ではあるが幼少期から政治・経済や社会情勢には興味関心を抱いていたことを思い返し、自分が本当に学びたい学部があるのではないかと調べ始めたことがきっかけで編入試験という選択に行き着きました。

僕が当時通っていた関西学院大学理工学部のキャンパスには総合政策学部も入っており、友人やバイト仲間に総合政策学部在学生が多くいました。彼らの話を聞いていると総合政策学部は経済学部、外国語学部、商学部などあらゆる学部の複合学部のような場であることがわかり「ここで学びたい」と決心しました。

それから僕は総合政策学部の事務室に行き、必要書類を取り寄せ、両親に事情説明をし、受験する運びとなりました。僕の急な進路変更を快く背中を押してくれた両親には感謝しかありません...。

編入試験は「大学受験よりも簡単だ」と言われることがあります。個人的には半分正しく半分間違っていると思います。大学受検時よりも受験者が少なく情報も多くないので狙い目であるのは確かです。しかし、実際に合格する学生は早くから志を持ち、努力した学生がほとんどですので軽い気持ちで受験することはおすすめしません

編入学試験(一般)について

前述した通り、編入学する方法の中には短期大学の指定校推薦入試という方法もありますが、この記事を読む方には関係なさそうなので省きます(まだ高校生で今後編入学を見据えて短期大学を受ける方はすみません...)。

試験内容はもちろん各大学・学部によりますが基本的に専門性を問われる問題が出題されます。具体的には経済学部なら経済学、法学部なら法学、外国語学部ならそれぞれの外国語が一定のレベルで身についてないと厳しいです。僕が受験した関西学院大学の総合政策学部の実際の試験科目を見てみましょう。

・筆記 英語 100点
・筆記 論文 100点
※総合政策学部志願者のうち「外国人留学生」は、筆記試験に加えて面接試験(配点100点)を14:30より行います。 ※総合政策学部の「論文」は、総合政策学科志願者は「総合政策」の分野について出題された2題に解答し、国際政策学科志願者は、「国際政策」の分野について出題された2題に解答するものとします。
引用元:関西学院大学 編入学試験要項2020

僕が受験した2018年度入試とほぼ同じです。英語は長文を英語で要約する問題が2問、論文は総合政策らしく環境問題や政治についての意見を記述する問題が出題されてました。例えば、

「パリ協定について要点を踏まえ詳細を記述せよ。」

実際に受験してみて僕が必要だと思う対策の最重要項目は過去問入手だと思います。大学によっては公開してなかったり手に入らないケースが多いですが、僕は実際に総合政策学部の事務室に行って入手しました(翌年から配布を禁止し、閲覧のみになったようです)。自分の受験大学が決まったら入試課に問い合わせてみるのがいいかもしれないですね。

僕が受験した関西学院大学総合政策学部の対策としては1年分のニュースをおさらいしてました。ネットで「2018 ニュース」で検索して芸能人のスキャンダルや殺人事件以外のニュースをおさらいし、コメントができるようにはしてましたね。是非参考になれば。対策について詳細知りたい方は僕のTwitter(@yudai_komiyama)までDMください。

実際の一般試験の試験結果や倍率も載せておきます。

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引用元:関西学院大学 入学試験データ

編入学してみて

一言で表すと僕は編入してよかったです。同じ大学ではありますが、全く新しい大学に入学したような新鮮な気持ちで学校に通い始め、新しい友人ができる。僕は理工学部物理学科で3年学んだ後に編入しましたが、総合政策学部の学生はいわゆる文系が多くタイプも全く違った友人ができたので楽しく刺激的な毎日を送ることができました。

視野も大きく拡がりました。以前の理工学部物理学科では数学や物理に特化したエキスパート的な学びを得ることができましたが、総合政策学部では幅広く学ぶことができるので圧倒的に広い視点を持って物事を考えることができるようになりました。

大学編入はまだまだ珍しいので、新たな繋がりの中でも話のネタになりますし、就活の場面でも人事の方や選考官の方から大きな関心を寄せていただきました。

一方、大変だったなと思うことが1点あります。それは単位です。編入学した後の認定単位は決して多くありません。僕が編入学した関西学院大学総合政策学部は一律58単位認定(キリスト教の授業履修者は+4単位、コンピュータの授業履修者は+2単位)でした。一般的な四年制大学に通う学生は3回生までに卒業に必要な単位を履習し終えることが可能ですが、編入生は不可能です(僕も実際4回生の春学期は就活・アルバイトを経験しながら授業を22単位履習していたので結構キツかったです...)。

個人的には編入後に少しでも学びを多く、負担は軽くするために編入学までのアドバイスとしては志望大学で単位認定される科目を履習しておくことをオススメします。


最後まで読んでいただきありがとうございます。「編入したいなあ」と思っていても編入学についての情報が少ないので不安な方も多いと思います。誰に相談するべきかわからない方も多いと思います。また、相談されたけど自分ではどう応えていいかわからない方も多いと思います。たくさん大学編入について問い合わせがあったので今回記事を書かせていただきましたが、個別でご相談がある場合はいつでも連絡ください。必ず力になれると思います。

Twitterアカウント(@yudai_komiyama

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最後に編入生の友人とキャンプに行った時の写真を添えて。

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