「落つる日、秘密の花園にて」寸劇脚本 【寸劇探偵シリーズ#4】
寸劇探偵シリーズ4作目「落つる日、秘密の花園にて」の寸劇パートのセリフ脚本です。シリーズ全体のまとめはこちらから。
【今回の登場人物】
・真一・・・精神病を患う母親がいる。
・母親・・・精神病棟に長期入院している。
・精神科医・・・母親の担当医師。
真一:
母さん、来たよ
調子はどう?
母親:
ああ……あなた、おかえりなさい
早かったのね
もうすぐご飯ができるわ
食べていくでしょう?
真一:
……うん、いただいて帰るよ
母親:
真一のこと見ててもらえる?
今日はね、一日中ご機嫌だったのよ
あなたが来る日だからかしら
真一:
本当だね……とても楽しそうだ
(回想)
精神科医:
お母様の経過ですが、概ね良好ですね
普通にしていれば病棟で暴れることもありませんし
真一:
……よかった
精神科医:
ただ、意思の疎通は難しいですね
記憶や言動が、頻繁に過去の状態に戻ってしまうようです
特に……息子さんのいらした日にですね
真一:
そうですか……
精神科医:
お薬については変わりないので、今後も私が診ていきますね
真一:
わかりました
よろしくお願いします……先生
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寸劇なしインストver.
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