見出し画像

安堵

先日、iPadが2週間の眠りから復活しました! 嬉しい!
その気持ちを込めて、当日久しぶりに制作した抽象画を貼っておきます。

■ 今日の1枚

安堵 2022.10.24

ホッとして優しい画面になりました。もうそれ以外の言葉が出てこないです。安定のカービィちゃんカラー。制作時間は3分です。

今回の故障をきっかけに、iPad内のProcreateのデータをDropboxに移動しました。その後も抽象画を描き終わる度に作業データをアップロードするようにしています。

■ CDジャケットにしてみた

Angel Dreams

やわらかい、色味の濃淡だけのジャケット。あたたかくて優しい曲がいっぱい入っているアルバムだといいなと思います。

■ 文庫本の表紙にしてみた

『ある酔狂な物書きと犬』

タイトルからして坂ノ上先生が書きそうな小説です。この表紙でミステリだといいなあと思います。

昨日ハードボイルド小説の表紙を調べていたらタイトルに太めの明朝体が使われているものが多かったので、使ってみたい気持ちがありました。

今回の新しい試みとして、作家名の背後に図形を置いて、色味だけの抽象的な画面にグラフィカルな要素を与えました。タイトルに絡めて図形を置くのは今まで作ったことがあったのですが、このパターンもなかなか味があっていいなと思いました。

水平垂直が揃っている画面の中で1箇所だけ斜めにすると目立つし、画面に動きが出るのでとても良いなと思いました。

■ 掌編小説の2作目の連載を終えて

昨日、10日かけて連載していた掌編小説シリーズが完結しました。

タイトルは「ミハルカ・テーゼの章」。創作ダークファンタジー、聖騎士シリーズのスピンオフ小説です。

前回が1日1話ずつの更新で4日で書き上がったので油断していました。最終話を書くのに7日もかかってしまって……やっぱり小説を書くのは難しいです。

それでも少しずつ、自分のスタイルが掴めてきた気がします。

小説の文章=手回し式オルゴール

どうやら私は小説の文章を手回し式のオルゴールのようなものだと捉えていて、読み手によって再生速度は変わるけれど、一定のスピードで読めば何小節かごとにメロディのまとまりがあって、AメロBメロサビみたいな感じで物語が展開していくという感覚があるみたいです。

どんなに好みの曲でも、Aメロが3時間もあったら聴きにくいじゃないですか。じゃあどれくらいだったら快適なんだろう……という分量の調整の計画や結果を「構成」と呼ぶのが、音楽ととても似ているような気がしています。

それを1文単位、段落単位、話単位、章単位……と上手く組み上げることができると、内容はどうあれストレスなく読みやすい物語になるのかなと思いました。

執筆中、書いている内容ではなく分量を優先して描写やセリフを削ることもたくさんありました。出来上がったものを読むとその跡はほとんど残っていませんが(削ったのだから当たり前です)、たぶん完成度を上げるのに必要な作業だったのだと思います。

映像が見えると言ってもらえた

そうして完成した最終話を途中でアドバイスをくれていた神編集(友人)に読んでもらったら「エピローグが完全に映像で再生された」と言ってもらえて凄く嬉しかったです。

1〜3話までは主人公の一人称で書かれていますが、最終話のエピローグだけ三人称になっているんです。それは前回の「聖女ミェゼの章」でも使っていた手法でした。

今回はエピローグの草案が書き上がる直前に、アニメ化した『チェンソーマン』の1話を見たことが大きかった気がします。

まずカメラのアングルがあって、それが情景やキャラクターを追いかける(もちろんそこには計算がある)。登場人物の視線の動きによって視界に映るものにも順番があって、カット同士のテンポが良ければ臨場感が出る。セリフは読むものではなく、あくまで映像に乗せるもの。

だからセリフだけを拾うことにほとんど意味はなくて、その会話をしている時間に登場人物が何を感じているか、その時間を愛しいと思っているのか、それとも早く終わってほしいと思っているのか……そういう言外の情報全てが「演出し得るもの」だという意識が体に残っていたのだと思います。

これって凄く映画的な考えだと思うのです。そしておそらく、手法は違えど、文章や音楽でもそういった演出や調整は可能なのだと思います。

私が小説を書くとき文字の分量にやたらとこだわるのは、映像作品における尺とテンポという概念を小説という媒体に持ち込みたいと思っているからなのかもしれません。

■ おわりに

長々と喋ってしまいましたが、とにもかくにも今回の4話を完結させることができてホッとしました。

聖騎士シリーズのスピンオフ小説は、またしばらく時間を空けて年末に向けてあと1本書けたらいいなと思っています。次は誰にしよう……最推しのあのお方にしようかしら……。

久々の抽象画日記、書けてよかったです。月末なので明日は聖騎士シリーズの制作まとめ記事、明後日は10月のまとめ記事を更新したいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!

■ 関連記事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?