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ブラシツールの開拓③ ブラックバーン

昨日から若干ハイになっているようで、体か頭を動かしていないとソワソワする。朝起きてからゾーン待機モードに突入し、一度リセットされたがお絵かき講座を見て火がついたのか再びゾーン待機モードに入った(心のモードについてはこちら)。

しかし手の模写に飽きたのか手をつける気にならない。模写はいつでも進められるし、頭が働く日はむしろ理屈と知識を取り込む日にしたほうが精神衛生上よいのかもしれない。地味な勉強は嫌だ。派手に勉強したい

■ ブラシツールの開拓③ ブラックバーン

数ヶ月ぶりに描いた小西坂くん

引き続き、Procreateの描画項目のブラックバーンというブラシを試してみた。前回のフレーシネ同様かなり大味だが、筆圧のリズムが画面に現れるのは嫌いではなかった。消しゴムでも削りやすい。

ただ、いつもの3倍くらい大きく顔を描いたので同じサイズで全身を描くときに細かい線がうまく引けるのかはわからない(文字は書きやすかった)。木の枝をえんぴつのように削って墨汁の原液をつけて描いたような描き味。

■ キャラクターの話

キャラクターは寸劇探偵シリーズの探偵助手、小西坂(こにしざか)くん。描くのがあまりに久々すぎたため自分で公式サイトの画像を見ながら描いた。

かなりこざっぱりした顔なので、顔に傷や絆創膏がないとしっくりこない。事務所で先生のご飯を作るためエプロンをしている。この憂い顔、何か心配事でもあるのだろうか。

公式サイト
【小西坂くんメモ】
・つり目
・外側の下まつげが濃い
・ビー玉みたいな円に近い瞳
・顔の傷を描きたくない時は鼻梁に複数の線
・でもやっぱり傷や絆創膏は映える
・えらから耳にかけてのスッキリ感
・鎖骨出すと細マッチョ感が出る
・黒と赤が似合う
・毛先に黄色いハイライトを入れると髪質が硬く軽くなる

■ ラフ

顔のアタリの取り方を見直した

お絵かき講座を見て勉強したことを実践してみようと思って描き始めた。ペンの試し書きも兼ねて。一つの制作に複数の目的があるのは精神的なコスパが非常に良い

アタリレイヤーの不透明度を下げる
補助線を消して線を整える

■ 下塗り

アニメキャラっぽい

髪を描いて補助線を消し終わったら下塗りをする。

下塗りの時点でそれなりの感じになるのが不思議。聖騎士シリーズのキャラクターたちはそうはいかないのに。聖騎士シリーズは3DCG、寸劇探偵シリーズはアニメの絵柄で頭の中で動いているからかもしれない。

この時点ではエプロンというよりオレンジTシャツに黒リュックの大学生感が出ている。これはこれで可愛い。

■ 髪塗り〜服色チェンジ

毛先にいくほど明るい
毛先に黄色いハイライト

これがあると一気に画面の情報量が増える。

エプロンに見えるようにした

■ 全体影

いつもの感じ

なんだか物足りなかったので全体影を入れてみた。本当は完全に逆光にするつもりだったが、半分だけ適当に塗ってみたら何となくかっこよかったのでこのままに。

全体に乗算レイヤーで色を塗ったあと、右目の白目部分と頬骨の位置に消しゴムツールでハイライトを入れた。これがあると全体が沈み込み過ぎなくて良い(現実ではこうはならないがアニメやデザイン感のある手法で好き)。

■ セルフ赤ペン添削

赤ペンされるとごもっともな感じが出て良い

オレンジ背景を入れて一度Twitterに投稿したのだが、気になる部分が出てきたので自分で赤ペン添削をしてみることにした。

添削に集中するため、その場で修正できないようレイヤーを統合してある画像をProcreateに読み込み不透明度を落として添削用の新規レイヤーを作って上から描いた。

やってみて分かったのだが、何故か赤ペンで出された指示は正しく思えてくる。修正するときに迷いがなくなってとてもよかった。その修正が必要だったかどうかは修正してみてから考えればよい。もちろん修正作業に入る際はファイルの複製を忘れずに。

■ 細かいところを無限に直して完成

完成画像(再掲)

一つ直すと全体の強弱のバランスが変わって、無限に直したいところが出てくるんだよね……。でも、こんな感じで少しずつでも気になる部分を直し続けていけばクオリティは上がっていく。後ろ髪のボリューム調整は最後まで粘った。

よくなっているのかわからない時は、タイムラプス動画(作業中の記録の早送り)を書き出してみると、「この時点のこの感じよかったな」などと思えて、場合によっては一度修正した箇所を元に戻したりすることもある。

そういうときにファイルのバックアップをとっておくと、その時点でのレイヤーをPNGで書き出して現在のファイルに読み込むこともできるのでとても楽。

あとタイムラプスは「こんな下手な絵から完成するの……?」と思っても物凄い速さで仕上がっていく様が見られるから爽快でもある。おすすめ。

■ 参考にした講座

せっかくなので今回参考にした講座を2つご紹介する。

下顎と舌骨の話。前から気になっていた部分だったのと、男性には喉仏があることを思い出した。このあたりの形に説得力が出てくるとより魅力的な人物画が描けるのだと思う。

ちなみに今日の絵は次の動画を見てから適当に描き始めたのだが、出来上がってみると上記の講座のサムネイルと角度がそっくりだったので笑ってしまった。

顔のアタリの取り方は今までも色々な方が解説していた方法を試してきたのだが、いまいち自分の描く絵のバランスと相性の良いものがなかった。こちらの動画は特に耳の位置の割り出し方が秀逸で、講座の内容をスケッチブックに描いて追いながら勉強した。しっくりきた。

またこの講座を見て、自分は顔の側面がしっかりしている絵が好きなのだと気付いた。こうして好きな要素を補強していくとそのうち思い通りの絵が描けるようになるのかもしれない。

こういった情報がネットで手に入る時代……凄まじいな……感謝。

■ まとめ

① 顔のアタリの描き方
(丸いのは上の半球だけ / 顔の側面は切り落とす / 耳の位置の割り出し方)

② 下顎の皮膚と舌骨を描く


③ セルフ赤ペン添削は有効!

ブラシの開拓は楽しい。それに、これくらいの落書きなら2時間以内に上がると思えばかなり楽だ……今後も生きていける気がする!

ここまで読んでくれてありがとう。
また次回!


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