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十條の男。

小説のタイトルっぽい、十條の男。
いや、ここでは、もはや十條(仮名)としたい。私が昔、恋した男、十條くん。

彼と出会ったのは、ひょんなきっかけで、
これまたまたひょんなきっかけで、
私たちはある日、一緒に友達の家に泊まることになった。

彼に出会ってから
「十條くんって、あかりちゃんのタイプじゃない…?」と周囲から結構言われ、
あまり自分のタイプとか正式に把握してこなかった私は(というか、その前が長身メガネブームでそれが過ぎ去り、特にタイプとかないと思ってたけど)
周囲から言われているとなんだか
「え…私って十條くんタイプなのかな?」という気持ちになり、気付けば彼のことが気になっていた。

そんな時だった、彼が終電を逃し私も逃したのは。(笑)
そして共に友達の家に泊まり、
翌朝に出掛けた友達を友達の家で一緒に見送り、
私たちは謎にココスにモーニングをしに行った。

その帰りに古くさい玩具屋さんに入って、
家に帰ればゴロゴロして過ごして、
なんだか、あんまりにも普通の日常の中に過ごしても変な感じがしなくて、なんか楽しくて、私はめっちゃ好きになってしまった。

その後も公園でシャボン玉をしたり、ちびっことバスケをしたりして、なんか話してると同時に同じこと言っちゃったりして
「これはもう後戻りできない、好きなやつ…」
とめちゃくちゃ好きになった後に!

女の子を妊娠させてしまったらしい的な話を聞き、まさかの激ヤバヤバ展開となった

っていう十條の男。

そうあれは、刹那な恋だった。

それもそれで淡くて切ないし
十條に降り立つとあの日を思い出すねえ〜。

あの日が楽しくて好きだったけど
今じゃなぜ好きだったのかなぞ。

(笑)

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