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抑制できない人に対する間接経路の促通

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

抑制、間接経路とは、基底核の話です!!
基底核は運動プログラムに関わります。情動にも関与しています。

《基底核の機能とは?》

6野からきた情報に対して運動してもいいかダメかを決めています。
線状体(尾状核と被殻)に情報が入ってきます。
線状体から始まり、直接経路と間接経路を通って、淡蒼球の内節へいき、視床を通ってに返っていきます。
このループでプログラムを立てたり、好き嫌いを決めています。

直接経路:O K「〜してもいいよ」
間接経路:N G 「してはダメだよ」抑制しています。

頭の中で「なんかしたいなー」ってたくさん思い浮かびます。
「帰りたいなー」とか「寝たいなー」とか「遊びに行きたいなー」「仕事したいなー」っていろんなことを思うのですが、社会性、必要か必要でないかの判断する必要があります。
基底核にかけてO K、N Gを判断します。
基底核の基本的な機能は抑制、間接経路が大事です。
ドーパミンが出ることでOKと直接経路が通ります。

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パーキンソンの人は無動、無表情、ドーパミンが出ないことによって抑制の機能が高まっています。
基底核の障害というより、基底核の機能が高まってしまっています。

《脳卒中による基底核障害とは?》

脳卒中は間接経路が破綻してしまいます。
淡蒼球外節や視床下核が障害されることによって抑制ができなくなってしまいます。

患者さんが車椅子ですぐ立ち上がってしまう、急に移乗してしまう、行動が止められない、抑制ができなくなってしまいます。
これを見て私たちはリスクが高いってなってしまいます。

どうすれば淡蒼球外接、内接、視床下核の促通できるのか!?

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