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親の役割から臨床を考える〜ママセラピスト会⑥〜

皆さん、こんにちは!!
急性期でスーパーSTを目指すyuccoです。
STの仕事と育児、脳外臨床研究会での活動に奮闘中です♫


《はじめに》

子育てが始まると自分の時間や勉強の時間が持てずに、負担のように感じてしまっていました。ですが、実は子育てで悩んだことや試行錯誤のプロセスや生き方こそが臨床におけるキャリアップに繋がると、今は体感しています。

脳外臨床大学校で開催されたママセラピスト会の学びを共有させてください。
大学校メンバーが自身の経験を共有し、みんなで子育てについてディスカッションをしました!
子育ても臨床も良い変化を起こせます!

今回は、親の役割から臨床を考えていきたいと思います!

《親の役割とは?》

日頃を振り返ると、常に子供が正しく振る舞うように…注意してしまうことが多いなと感じます。

「これはダメだよ」
「静かにしてね」
「早く食べてね」
「ここに座ってね」
「先に宿題して」などなど。。。

これは「しつけ」じゃなくて、指示になってしまっていますよね。
自分の子供は「しつけ」の行き届いた子に育てたいなーとか、
親としては周りの目が気になってしまい、自分が攻撃されたくないなど、
親が満足するような振る舞いをしてくれるように口出してしまうことが多いなと反省します。

親が目指す未来は子供幸せのはずです。
自分の人生を自分で切り開いていけるスキルを身につけ自立していくように、自ら体験することが大事です。

《親と保護者の違いとは?》

赤ちゃんの頃は、「お腹が空いた」とか「眠たい」とか生理的欲求に全て応えてきたと思います。
この時期は保護者です!
子供が少し大きくなってきて、「ダメだよ」など行動を制限することが多くなってきたように感じます。

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子供が成長することに伴って、「保護者」から「親」としての対応の仕方へ変えていく必要があります。
親の役割は一つで、本人がやることを見守ることです。
子供自身をできる存在、自立した存在と捉え、見守ることが重要です。

HELPではなく、 SUPPORTを!!

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《子どもに対してどんなヘルプをし続けていますか?》

・小学生高学年になっているから、ご飯を炊いたり食事の用意もできるようになる年頃だけど、親が全部用意してしまっている現状、その方が早いから!?親の都合!?

・休みの日は子供のしたいお手伝いを余裕をもってやらせてあげれるけど、仕事が終わって家に帰ると時間がなくて、お手伝いはさせず「遊んどいていいよっ」と早く家事を済ませたい親の都合で、子どもの体験を奪っているのかな!?

・保育園の時は遊ぶ約束を親同士がしていたけど、小学生になると子供同士で遊ぶ約束をしてきます。でも「どこで」「何時」などの約束が、不十分なことが多く、メールでのやり取りに色々指示を出してしまって、子どもの自らの体験や失敗からの学びなどを奪っていたような気がします。

《なぜ親はヘルプをするのでしょうか》

親が子どもをできない存在と認識しているからだと思います。
ヘルプをして子どもを支配することで、子どもの中の親の重要度を高めていってしまっています。
人に必要とされることは嬉しいことなので、「この子のために」という使命感が子どもの自立を邪魔している行為になってしまっているのです。

子どもの意思が芽生えてくる時期、子どもの心が最も育つ時期に、命令語や禁止語が多くなってしまっていませんか!?
自分自身も、街中でも、「ダメだよ」とか「走らないで」などよく聞いたし、口にしていたなと反省です。

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全国の悩んでいるセラピストに届くように、臨床のヒントとなり患者さんがよくなるように、心を込めて書いています。応援よろしくお願いいたします❣️