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動作分析能力向上のための練習方法

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

そもそも、動作分析は必要なのでしょうか??
動作とは運動の複合体(=仕事)です。
運動とは空間的位置変化です。
骨格筋が収縮することによって空間的位置変化が起こります。

動作、つまり複合した仕事を見ることで何が知りたいですか?
行為(高次脳、しているADL)に問題が起こっています。
脳卒中になることで神経細胞が壊死し、しているADL(日常生活)ができなくなり、行為ができなくなります。
何かしたいと思った時にできません、歩行で言うと歩けない、立ってられない、起き上がれない、嚥下障害があってできないのです。

《動作分析とは?》

ADLの分解ができますか?
動作は、運動の複合体です。
私たちが勉強すべきことは、運動で考えるとどの空間の変化ができていないのか!?

分回し歩行では空間的位置変化の仕方がおかしかったり、背屈して踵からつきたいけど尖足位になってしまっていたり、荷重した時に荷重できていなかったりと運動に問題が生じています。

なぜそれができないかの原因=症状です。
症状とは、運動麻痺や筋緊張異常や感覚障害やバランス障害などです。
その中の動作を分析します。
動作分析というと、どこが悪いのかと悪い、悪いという話ばかりしますが、行為の中で動作がたくさん足し算されています。
その中のどれか一つの動作は、運動の複合体であり、空間的位置変化がどうなのかをみます。
その原因は症状である、運動麻痺なのか?筋緊張異常なのか?感覚障害なのか?バランス障害なのか?
これらにアプローチすることで、運動を変えることによって複合体である動作を変えていく考え方です。そのために動作分析をしたいのです。

《動作分析がうまくいく方法》

動作はどんな複合体なのか知りたいってなりますよね、例えばリーチはどんな複合体なのか?
リーチの時の筋電図、筋活動見ますよね。
嚥下も5期モデルにわけますよね。
歩行も、立脚相と遊脚相に分けますよね。

歩行という動作があるときに、何の複合体か勉強しましょう。

フルリカバリー、全人間的復権を目指し、しているADLやそれ以上のことを治していくためには行為をみていく必要があるし、その中の一つが動作分析です。

行為(参加)をうまく見つけ出すことが大事です。
動作を分析してどの運動が問題なのかを探すことが必要です。
どの運動の複合体なのか、運動は骨格筋の収縮をみます。

大事なことは、空間的位置変化が実際どうゆうものなのか?
患者さんの病前の状態と比べます。

学んだけど、見れない。。。
学んでも獲得できません。
では、どうしたら良いのでしょうか!?

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