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「素材を活かす」を教えてくれた、私の好きな料理本

主婦と生活社の料理編集部から始まった #料理本リレー 。料理本作りに携わる料理家・カメラマン・スタイリスト・デザイナー・ライター・編集者たちがそれぞれの料理本を紹介する企画です。各SNSに掲載したのですが、noteにも置いておきたいと思います。

先月出版した『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』のデザインを担当してくださった藤田康平さんからバトンを預かりました!


①『奥田政行の食材スーパーハンドブック』
 奥田 政行 著/小学館/2009年刊

山形県・庄内の食材で作るイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田さんによる「食材選びの本」。写真上が新鮮な食材、写真下が鮮度が落ちた食材(選ばない方が良いもの)とシンプルな構成で、みているだけで楽しい。

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スーパーに実際持っていて本と照らし合わせながら食材選びしてみるのも良い。奥田さんらしい料理のワンポイントアドバイスも◎


②『一汁一菜でよいという提案 』
 土井 善晴 著/グラフィック社/2016年刊

土井先生によるタイトル通りの本です。スイス、フランスでフランス料理を学び、老舗料理店・大阪「味吉兆」でも修行した土井先生が「家ご飯は一汁一菜で十分」と言ってくれたことによって、キッチンを担う人たちの肩の力がふっと抜けた名著です。この本に出会う前から一汁一菜は実践していたのですが、改めて自分の食事を見直す大きな機会をもらいました。
今の自分はこの本なしには存在しません。土井先生、ほんとに文章うまいのよ。

③『野菜だより』
 高山なおみ 著/アノニマ・スタジオ/2005年刊


私が敬愛していて、おこがましいながら料理に対する気持ちが近いなあと思っている料理家・高山なおみさんによる野菜のおかず本。表紙の料理は「かぶの厚切り焼くだけ」というタイトルで、ほんとうに高山さんらしい、気取らなくて楽しそうな料理の数々が掲載されています。一番読み返しているレシピ本です。食材の声を聞いて、優しく触れながら料理を考えている様子がよく伝わります。

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写真も飾りすぎないで、素朴でとても好きです。

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好きな本がありすぎて、手前味噌本はご紹介できなかったのですが、『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』も発売中です!「最近自炊は始めたけど、食材使いきれない…」という方に向けて、週3自炊で食材使い切り・一汁一菜の作る順序も指定して迷わないように紙面を構成しています。つまり、献立も順序も残り食材も考えなくて良い料理本です。もしよかったら手に取ってみてくださいね。


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