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「疲れないごはん」を探して

「休まる方法は「寝る、風呂、メシ」の3つしかない。そのうちの1つ、「メシを食う」が疲れるものではいけない。」

料理研究家の瀬尾幸子さんがこの記事で話されていたことだ。終始、うなずきっぱなしだったのだけれど、特にこの一節はそうだよなと思った。

私にとって外食は、自炊とは違った食体験をさせてくれる最高のエンタメ。毎月20回くらいは外食だし、毎月食べあるきした店のおすすめnoteも書いている。

でも外食できるのは、自炊しているからだ。手が勝手に動くくらい何度も作ったおかずを食べ、慣れ親しんだ味を「いつもの味だ」と思いながら食べる。こういうときのおかずは、ほどよくおいしいのがいい。残り野菜で作った味噌汁、納豆、菜っ葉の炒め物とかの素朴なもの。
毎回「めちゃめちゃうまい!!!」なんて、アドレナリンが出まくって疲れるだろう。疲れてしまっては続かない。家で食べるものは、瀬尾さんが言うように「くたびれない味」がいい。

くたびれない味があるから、心置き無く外食ができる。外食で出会う新しい料理や楽しい人に舌と心が満足しているからこそ、自炊ができる。私にとって、自炊と外食は切っても切り離せない関係なのだ。

でもこの頃の内食は、食べて疲れるようなものが多いんじゃないかなと思う。瀬尾さんも記事で話されているように、外食の料理を手本にしていると「お金を出して食べてもらう特別な料理」を作り出してしまうことになる。つまり、素朴なありもの料理は出番がなくなってしまうのだ。

料理本や主婦向け料理雑誌を読んでいても、味付けの濃い料理や食材数の多い料理が結構な割合を占めているなと感じる。でもそういう料理の需要があるから本や雑誌に載るのであって、いろんな料理があっていいわけで、否定したいわけではない。

一方で素朴で目立たない料理は、なかなか前に出てきてくれない。ならば私が探しに行こうと思い立ち、ベテラン主婦であるおばあちゃんに作り続けてきたおかずを教えてもらうことにした。

ここから先のお話は、近日中にnoteで書きますね。

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